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発売日の発表はまもなく? 「鉄拳」原田P、「鉄拳7」を大いに語る

ストーリーモードでは、一八か平八のどちらかが死亡する!?

1月19日~1月24日開催

会場:台北世貿一館

「鉄拳」シリーズのプロデューサー原田勝弘氏
ゲームデザイナーのMichael Murray氏
プロゲーマーのGamerBee氏
後半は対戦プレイで盛り上がった

 バンダイナムコエンターテインメントは、台湾台北市で開催中のTaipei Game Show 2017の自社ブースで、グローバルで今春発売予定のプレイステーション 4/Xbox One/Windows用対戦格闘ゲーム「鉄拳7」のステージイベントを開催した。

 ステージでは、台湾の格闘ゲームトッププレーヤーで、Twitchのプロゲーマー社員でもあるGamerBee氏をホストに、「鉄拳」シリーズのプロデューサー原田勝弘氏と、ゲームデザイナーのMichael Murray氏らをゲストに招いて、生放送を配信しながらのトークショーが行なわれた。

 これまで何度も台湾を訪れている原田氏は、GamerBee氏とも懇意の仲。和気あいあいとしたステージで、「鉄拳7」がシリーズでは初めて繁体字に対応することになったことを紹介。さらに「今までの鉄拳シリーズは、殴られてダウンしたら、起き上がれないままボコボコにされるような難しいところがありましたが、20年目にして、そこをすごくシンプルにしたうえで、新しいシステムを入れているので、新しく始める人でも楽しめます」と特徴を語った。

 家庭用の「鉄拳7」だけで楽しめるストーリーモード「The Mishima Saga」では、三島平八と三島一八の親子対決に結末が用意されている。原田氏は「20年間親子喧嘩をしてきた一八と平八ですが、今回の戦いはコロシアイです。必ずどちらかが死ぬという結末を迎えます」とショッキングな事実を公開した。

 その後会場で、どっちが勝つかについて、挙手でアンケートをとったところ、当然だが圧倒的に一八が勝つという答えが多かった。原田氏は「結末はストーリーモードで楽しんでください」と答えを濁した。

 その後、GamerBee氏の提案で、会場から参加者を募って原田氏と対戦することになる。選ばれたのは、2年前から「鉄拳」で遊んでいるという男性。原田氏がフェン・ウェイ、挑戦者の男性はアーケード(AC)版「鉄拳7」からの新キャラ、クラウディオ・セラフィーノを使って対戦した。男性は、アーケードスティックを使用しており、かなりやり込んでいる感じが操作する手の動きからも感じられた。

 「2年でしょ? 俺は20年やってきたから」と自信満々に挑んだ原田氏だったが、なんとか1勝できただけで、3戦先取を許してしまう。握手で別れた後は、「新キャラなのによく使えてました。上手でした」と称賛を贈った後には「もうちょっと弱そうな人を選べばよかった」と悔しまぎれの言葉も漏れていた。

 さらに今度はMurray氏とGamerBee氏が戦うことになった。Murray氏がAC版の新キャラのジョシー・リサール、GamerBee氏が豪鬼を使用。「ストリートファイター」シリーズでも数々の大会で実績を残しているGamerBee氏は、ピンチを演出してからの華麗なレイジアーツフィニッシュなど、魅せるプレイで会場を沸かせた。また、残りHPが少なくなったときに、モーションが超スローになる「スーパースロー」が発生すると、その一瞬を見た瞬間会場からワーッと歓声が沸いていた。結果はGamerBee氏の圧勝だった。

 台湾のファンからは、台湾版の「鉄拳7」がいつグローバルなネットワーク対戦に参加できるようになるかという質問が飛んだ。原田氏は、「台湾での拠点もできて、これから『鉄拳』シリーズに限らず、いろいろなゲームを盛り上げていこうとしている」と回答し、「家庭用の『鉄拳7』の発売後には、台湾のe-Sports団体と組んで、イベントを開催しようと思っている」と語った。

 さらに「本当はここで発売日を言わなきゃいけないんだけど、諸般の事情で今日は無理なんだよね。あと数日後には」と、残念そうに言葉を濁した。そして「これからは『サマーレッスン』も含めて、繁体字対応を頑張っていきますので、これからも期待してください」とあいさつを送り、さらに毎回恒例になっている、大震災への寄附についての感謝を述べると会場は拍手に包まれた。

【原田氏との対戦】

【Murray氏とGamerBee氏の対戦】