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大人のための“スタジアム”を常設、「ベイブレードバー」オープン
15年前の記憶が蘇る! コラボメニューも販売
2017年1月7日 16:29
タカラトミーは東京・池袋のカフェ・アドレス池袋パルコ店において、現代版ベーゴマ「ベイブレード」を酒や飲食と共に楽しめるバー「爆転シュート ベイブレードバー」を1月7日から1月29日までの期間限定でオープンする。
「ベイブレード」は、“ベーゴマ”を現代風にアレンジした対戦玩具。1997年に第1弾が発売され、2001年のアニメ「爆転シュート ベイブレード」は大きなヒットとなり、当時の子供達を熱狂させた。昨年(2016年)はアニメ15周年にあたり、今回の「爆転シュート ベイブレードバー」はアニメと当時のベイブレードをフィーチャーしたものとなっている。
ベイブレードは“カスタマイズ性”が子供達に大いに受けた。コマは「軸」、「重り」、「外装」などいくつかのパーツで構成されている。これらのパーツを組み替えることで回転の特性が変化する。さらにコマを回転させる「シューター」もカスタマイズができ、打ち出す勢いや角度を組み合わせることで独特の戦略性が生まれる。もちろんド派手なアニメ/コミックスの展開や設定を活用したケレン味たっぷりなパーツも多く、子供達の多くの支持を集めた。
これまでブームは3度起きている。15年以上前の最初のもの、2008年頃の2次ブーム、そして2015年から展開している第3世代ベイブレード「ベイブレードバースト」がもたらしている盛り上がりだ。「ベイブレードバースト」は新たにある程度衝撃を受けるとパーツがはじけ飛ぶ「バーストフィニッシュ」という要素が加わり、勝敗にさらなる面白さを加えている。
今回オープンした「爆転シュート ベイブレードバー」はアニメ「爆転シュート ベイブレード」に夢中になり、第1世代ベイブレードに夢中になった人達がターゲットだ。会場にはアニメのキャラクターのイラストや、当時のポスターが飾られ、アニメも壁に映し出され当時の記憶を刺激する。
もちろんベイブレードも当時のものを陳列、その数は100個以上。当時の定番商品はもちろん、上部分のパーツが竹とんぼのように飛行する変わり種ベイブレード「トライピオ」など、ユニークな商品も展示されている。「これ面白そうで買ったんだけど、弱かったんだよなあ」などなど、子供の頃の思い出を語るのも楽しいだろう。また一般販売されなかったレアなベイブレードも展示されている。「こんなの見た気とがない!」、「雑誌で紹介されてて、欲しかったんだよなあ」といった会話も出てくることだろう。
そして盛り上がること間違いなしなのが「スタジアム」。店には対戦ができる「スタジアム」が2つ置かれており、ベイブレードを借りてバトルすることができるのだ。使用できるのは最新の「ベイブレードバースト」で、貸し出しように20個近くが用意されている。店ではベイブレードは販売していないが、電気店の玩具コーナーなどすぐにベイブレードを購入できる店舗を案内できる資料も用意されている。土日にはタカラトミーのベイブレード担当者が飛び入りで参加するイベントも予定しているという。
もう1つの目玉がコラボメニュー。スタジアムで戦うベイブレードをイメージしたミニハンバーガーのセット「ベイブレードバトルセット」が1,350円(税込)。飛行する変わり種ベイブレード「トライピオ」をイメージしたワッフル「トライピオワッフル」が980円(税込)。さらに“四聖獣”をモチーフとしたアルコールドリンクが各780円(税込)となっている。酒や食事を楽しみつつベイブレードを満喫できる空間だ。
今回、会場でベイブレード担当者からベイブレードという遊びの“戦略性”をもう少し聞いてみた。ベイブレードはパーツにより戦略性が大きく変わる。軸が太いパーツを使えばスタジアム全体を縦横無尽に駆け回るが回転の持続力は低くなる。反対に軸が細いパーツを使えば中心地点で長い回転ができる。軸が太いベイブレードが周囲を回り続けている時に、軸の細い方が中央で長く回っていれば、お互いがあまりぶつからずに勝敗が決してしまうこともある。
「シューター」を使った打ち出し方でも機動は大きく変わる。まっすぐ落ちるようにすれば安定するし、傾けて打ち出すことで中央に向けて何度もアタックするような動きにもできる。また回転にかける力を工夫することでも動きは変わる。特に力の強くなった大人ならばより激しい動きをさせることもできる。ここにあえて力を抜いて安定重視の回し方で挑むことも可能だ。
「ベイブレードのカスタマイズは方向性として“3すくみ”の様な相性があります。自分と相手のベイブレードを見て相性の善し悪しがわかる場合がある。だけどカスタマイズでその特性を変えているかという読み合いがある上、シュートの方法(回し方)でも大きく変わる。打ち出し方にフェイントを混ぜたりといった駆け引きもある。奥深い競技ですよ」と担当者は語った。さらに「ベイブレードバースト」ではパーツがはじけ飛ぶかもしれないというランダム性が加わり、長く回っていても安心はできない。より勝負が面白くなっているという。
「ベイブレードバースト」は「次世代ワールドホビーフェア」での予選からの全国大会なども予定されている。また大人も参加できる“年齢制限なし”の大会なども店舗では行なわれており、今後もまだまだ企画していきたいとのこと。こちらの展開にも注目したい。