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【スマホアプリ今日の1本】「ぐるぐる召喚 マジカルギア」シンプルさと奥の深さを併せ持つRPG
ユニットを配置した運命の歯車“マジカルギア”を回して敵を撃破せよ!
2017年1月6日 12:01
「ぐるぐる召喚 マジカルギア」の3大ポイント
・ギア(歯車)をまわして攻撃アイコンをタップするだけの簡単操作
・属性、スキル、キャラクター配置という3つの要素が織りなす戦力性の高さ
・キャラクターがとにかく可愛い
去る11月21日にリリースされたファンプレックス運営、グリー配信のAndroid/iOS「ぐるぐる召喚 マジカルギア」。シンプルでわかりやすいバトルシステムで、ユーザーから高い評価を受けている1作だ。
天空に4つの月の下が浮かぶ不思議な世界アルディナ。さまざまな種族たちが暮らすこの世界は今、天使族と魔族によって危機にさらされていた。ミッドガルドに住む召喚士の少女イディアは、世界の危機を救うために伝説の勇者を召喚。……が、ドジな彼女が召喚したのは、世界のことを何も知らない主人公(プレーヤー)だった。
本作のバトルは、タイトルにもあるとおり、運命の歯車=マジカルギアを使って行なう。ギアには6つの穴が空いており、各穴にはユニットを配置することが可能。ガチャを引いたりクエストをクリアしたりして獲得した手持ちのユニット5人と、クエスト開始時に選ぶ助っ人ユニット1人の、合計6人で敵と戦う。ちなみに、手持ちのユニットは最低1人配置しておけばクエストに挑戦できるが、人数を減らすメリットはないので、できるかぎり最大の5人を配置したい。
ギアにセットされているユニットのうち、上側の3人は前衛として攻撃を担当。下側の3人は後衛で、1ターンごとにHPが回復する。1ターンごとにギアをまわすことが可能で、グルグルと前衛と後衛を入れ替えつつ、敵と戦っていくわけだ。
基本的には前後衛の入れ替えと攻撃を繰り返すだけなので、バトルのシステム自体は非常にシンプル。入れ替えを行なわず、ギアの中央にある攻撃ボタンをタップするだけでもそれなりに戦えるので、初心者でも手軽に楽しめる。このシンプルさがライトユーザーに支持され、高評価に結びついた一因だろう。
しかし、一見シンプルなようでいて、深くやり込もうとすると戦略性がかなり高い。たとえば、各ユニットの属性。属性は炎・水・雷・木・光・闇の6種類で、それぞれ得意な属性と苦手な属性が決まっている。パーティは、ユニットの属性を考えて編成する必要がある。
属性だけであればRPGによくある設定だが、本作はギアシステムが属性バトルを深いものにしている。たとえば炎属性の敵が出現するクエストでは、炎属性に強い水属性のユニットが有利。かといって、水属性のユニットさえいればいいのかというと、そうではない。水属性のユニットの隣りに木属性のユニットを配置すると、木属性は炎属性に弱いため、倒される確率がアップしてしまう。「各ユニットをどの位置に配置するか」がバトルに大きな影響を与える。
さらに、ユニットは「前衛時に味方の攻撃力をアップ」、「後衛時にHPの回復量をアップ」、「両隣の味方の防御力をアップ」などといったスキルを持っている。これらのスキルは、ユニットが配置される位置によって効果が発揮されるのがポイント(パーティにいるだけで効果が発揮されるスキルもある)。つまり本作のパーティ編成は、属性とスキル、そして「どのユニットをどの位置に配置するか」という3つの要素を考慮しなければいけない。
これを考えるのが、なかなかに楽しい。自分の考えたパーティ編成でバトルが思いどおりに進んだときにはしてやったり感を得られるし、逆に思ってもみなかったパーティの死角を突かれたりすると、かなり悔しい。そのほか、ゲージをためれば敵に大ダメージを与える必殺技や総攻撃が可能な「ぐるぐるフィーバー」を使用できる。これらを使うタイミングも、バトルの戦略性を高めているし、爽快感に繋がっている。
もう1つ、個人的に感じたのはキャラクターの可愛らしさだ。とくに、バトル中に表示される2頭身の姿が良く、雨宮天さん、小倉唯さん、悠木碧さんなどの声優を起用しているため、ボイスまでもが可愛らしい。よくある萌え絵ではなく、子イヌや子ネコが持っている小動物的な可愛らしさなので、人を選ばないのもポイントだろう。
ルールがシンプルゆえに初心者も気軽に遊べ、戦略性の高さゆえに上級者も奥の深いバトルを楽しめる。何より登場キャラクターの可愛らしさは一見の価値あり。どんな層にも受け入れられるふところの広さを持った1本と言える。ゲームのルール自体は簡単なので、「ゲームには慣れてないけど可愛いものが好き」という方にもオススメだ。