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ドイツ生まれのゲーミングデバイスブランド「SKILLER」が日本上陸へ
圧倒的なコスパで日本市場に殴り込み! キーボード、マウスなど9製品を一挙投入
2016年12月14日 11:00
ドイツのPCパーツブランドSHARKOONは12月14日、都内で記者発表会を開催し、同社のゲーミングデバイスブランド「SKILLER」5カテゴリ9製品を日本で12月20日より発売することを明らかにした。価格は、ゲーミングキーボード「SKILLER SGK1」が9,000円(税別)、ゲーミングマウス「SKILLER SGM1」が7,000円(税別)、ゲーミングヘッドセット「SKILLER SGH1」が6,000円(税別)、ゲーミングヘッドセットスタンド「X-REST 7.1」が5,000円(税別)、ゲーミングマウスマット「SKILLER SGM1」が1,300円より。
SHARKOONは、2003年に設立されたドイツリンデンに本拠を置くPCパーツブランドで、2010年より日本でも代理店を通じてPCパーツの販売を行なっている。今回正規代理店の1社であるディラックとアジア地域における独占契約を提携し、SHARKOONのゲーミングブランド「SKILLER」を日本で独占的に展開していく方針が発表された。
「SKILLER」シリーズは、ゲーミングデバイスブランドとしては後発にあたるが、その特徴はコストパフォーマンスにある。ドイツのライバルであるCougarやROCCATをはじめ、米国のRazer、スイスのLogitech、デンマークのSteelSeriesなど、世界中のコンペティターのプロダクトを研究し、日頃ゲーミングデバイスを利用するゲーマーの意見を吸い上げ、それらを製品開発に役立てている。この結果、ゲーミンググレードとして高い性能を確保しながら、非常に安い価格設定で市場に投入することを社是としている。
たとえば、ゲーミングキーボード「SKILLER SGK1」は、赤軸/青軸から選べるメカニカルキースイッチ、LEDイルミネーション、アルミニウム合金製のトップカバー、Nキーロール対応、金メッキUSBプラグ、固定式パームレストと、まさに全部盛りのゲーミングキーボードとなっているが、価格は9,000円と、トップシェアのロジクールの同等の製品と比較して半値となっている。
このからくりは、メカニカルキースイッチにKailh製を使用していることが大きく作用している。このKailhは、Cherryのメカニカルキースイッチがパテント取得から20年が経過したことを受け、同等のスイッチを安く製造している中国のメーカーで、過去にはCherryから委託を受けてメカニカルキースイッチを製造していた経緯もあり、同等と言うよりまったく同じ製品となっている。ジェネリック医薬品的なアプローチで、高い性能と競争力のある価格設定を実現しているわけだ。
また、ゲーミングマウス「SKILLER SGM1」は、ロジクールが採用しているPixartのオプティカルセンサーPMW3366から一段スペックを下げたPMW3336を採用し、こちらもキーボードと同様に高い性能と競争力のある価格設定を実現している。デザイン的にも、オリジナリティより安心感を重視した既視感の高い内容になっており、ゲーミングデバイスのデザインとして標準的な内容となっている。
今回発表された中でもっともユニークなのはゲーミングヘッドセットスタンド「X-REST 7.1」。これのみ、既存製品の3世代目ということでこちらは「SKILLER」シリーズではないものの、ゲーミングヘッドセット「SKILLER SGH1」と非常に相性の良いプロダクトとなっている。
ユニークな点は、これが単なるスタンドではなく、これ自体がUSBサウンドデバイスになっており、スピーカーやヘッドセットを繋いで利用することでバーチャル7.1chサラウンドサウンドが楽しめる。本体にLEDイルミネーションやボリュームコントロール/ミュート、イコライザ機能が搭載されており、手元に置いて活用することでよりディープにゲーミングオーディオを楽しむことができる。ステレオのみとなるものの、Macやプレイステーション 4にも接続することができるなど、汎用性の高さも特徴となっている。
SHARKOONでは、12月20日の発売に合わせて、単体発売に合わせて数量限定のセット販売も行なう。「SKILLERプレミアムセット」と「SKILLERスターターセット」の2種類を用意し、前者はキーボード(青軸)、マウス、マウスマット(XXL)、ヘッドセット、ヘッドセットスタンドの5点セットで20,170円(税込)、後者はキーボード(赤軸)、マウス、マウスマット(XL)の3店セットで12,960円となっている。
SHARKOONとしては、まずは今回の第1弾で、日本でもブランドを認知して貰い、2017年は、各デバイスの新モデルのほか、ゲーミングチェアやゲーミングPCケースなど新しい分野にも手を広げつつ、さらに独自色の強いオリジナルプロダクトにもチャレンジしていきたいとしている。