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「FFXIV」、PLLでパッチ3.5「宿命の果て」の情報が公開
2度に分けて1月より順次実装。DC間募集やバディを連れてのCF登録が可能に
2016年11月26日 01:44
スクウェア・エニックスは、プレイステーション 4/3/Windows/Mac用MMORPG「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」の最新情報を、プロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏が発表する「第33回FFXIVプロデューサーレターLIVE(以下、PLL)」を11月25日に放送した。
今回は「パッチ3.5実装コンテンツ特集Part1」と題して、次回の大型アップデートで実装されるコンテンツや要素が発表された。パッチ3.5のタイトルは「宿命の果て(英語タイトル:the FAR EDGE of FATE)」。3.0シリーズとしては最後のアップデートになる。パッチ2.5の時と同様にパート1と2の2回に分けて実装される予定で、パート1が1月中旬、パート2が3月と発表された。ただし、パート2に関しては、プレーヤーの動向をみて、実装時期を遅らせる可能性もあるとのことだ。
このアップデートは「3.0」シリーズの最後を飾り、「4.0」へ続く道筋となる。タイトルと同時に発表されたメインビジュアルには、冒険者、アルフィノ、アリゼー、イダ、パパリモが描かれており、中央には、ルイゾワが遺した名杖トゥプシマティが輝いている。トゥプシマティは前回のラストでパパリモの手に渡っており、今後のストーリーにどう登場するか気になるところだ。吉田氏いわく「EDGE」という単語に意味が込められているという。
今回のPLLでは、パッチ3.5で実装予定のコンテンツは、名前とスクリーンショットのみの紹介にとどまった。代わりに、これまでずっと要望の多かった、多数のシステムアップデートが詳細に紹介された。
また、後半にはゲストとして、声優の田中理恵さんが登場し、吉田氏らとトークを繰り広げた。トークの終盤には、来月に迫った東京ファンフェスで発売されるグッズの紹介もあり、年末に向けてこれからも盛り上がっていきそうだ。
このレポートでは、パッチ3.5の新情報と、トークで飛び出した裏話などをお伝えしたい。
パッチ3.5で実装されるクエスト
〇パッチ3.5で実装されるクエスト
・新たなメインクエスト
・新たな三闘神クエスト
・新たなサブストーリークエスト
・聖アンダリム神学院記
・ヒルディブランド 蒼天編
・アニマウェポンストーリー
〇新たなインスタンスダンジョン
「巨大防壁 バエサルの長城」
グリダニアとアラミゴの国境線に、ガレマール帝国前皇帝が築いた、蛮族や蛮神を防ぐための長城。
「霊峰浄化 ソーム・アル」
「蒼天のイシュガルド」ダンジョンのハードバージョン。今度は上から下に降りていく感じになる。
〇新アライアンスレイド「影の国ダン・スカー」
「禁忌都市 マハ」に続く新しい24人用アライアンスレイド。今回でストーリーは完結する。ただ、吉田氏は「完結は完結だけれど……」と言葉を濁していたので、完結といっても大団円とはいかなさそうだ。
「蒼天」のアライアンスレイドは、毎回闘う場所がガラリと変わるのが特徴だが、今回は薄暗い街が舞台。最初のボスは飛空艇の上で戦うことになる。24人レイドでは初の、落ちる可能性がある不安定なステージ。「凝った仕掛けを用意していますので、楽しみにお待ちください」(吉田氏)。
〇鬼神ズルワーン討滅戦/極鬼神ズルワーン討滅戦
三闘神シリーズの完結編。これまでの伏線もすべて解決する。もちろん、今回も報酬武器が用意されている。
ギャザクラ向けの新コンテンツと、ディアデム諸島リニューアル
〇お得意様開拓コンテンツ「シロ・アリアポー編」
クラフターとギャザラー向けの新コンテンツ。特定のNPCから採集や政策の依頼を受けて、蒐集品を渡すことで、そのNPCとの信頼度を上げていく。「3.5」では、新キャラのシロ・アリアポーが対象だが、今後すでにゲーム内にいる既存のNPCも対象になる予定だ。吉田氏は言葉を濁していたが、ウルダハにいる、ファッションリーダーのイエロー・ムーンちゃんも候補に入っているようだ。今後も、おしゃれをテーマにした新コンテンツとして「自分のおしゃれ度を測ったり」といった形で発展させていきたいということだ。
〇「雲海探索 ディアデム諸島」リニューアル
現在の「ディアデム諸島」は大異変で消滅し、まったく違うコンテンツとしてリニューアルされる。新しいものは、最大4パーティまでという定員は同じだが、「狩猟」と「採集」が入口から完全に分かれている。
以前のものは、ユーザーが遊び方を決めるというものだったが、新「ディアデム諸島」は基本的な遊び方はコンテンツドリブンになっており、指定されたクエストをクリアすれば必ずリワードが手に入るというものになっている。ただ、フィールドには様々なハプニング要素があり、大規模なものだと4パーティがそれぞれの役割をこなさなければ勝てないような強敵も登場するらしい。
実装は、3.5ではなく、その後の3.Xのどこかになるという。3.5から実装までの期間はコンテンツに入れなくなる。以前の「ディアデム諸島」で入手できていたアチーブメントは、新「ディアデム諸島」でも手に入るので、未入手でも焦る必要はない。
ワールド間パーティ募集がついに実装
〇パーティ募集機能アップデート
以前から待望されていた、データセンター単位のパーティ募集が「3.5」で実装される。パーティ募集画面がリニューアルされ、「すべて」、「ワールド内」、「プライベート」という3つのタブが追加される。
実装後は大量のパーティ募集が表示されることになるので、絞り込み機能も目的別に細かく追加される。また、知り合いだけで組みたい場合に便利な、6桁のパスワードを使って入場を制限するプライベート募集機能も入っている。
募集に参加すると、その時点からワールドをまたいだチャットが可能になる。対応するのはコンテンツファインダーとレイドファインダーのコンテンツ。ただし、「ディアデム諸島」や「ディープダンジョン」のようなNPCを介して入場するものは、当初は非対応になる。
ブラックリストは実装当初からデータセンター単位に対応されるが、フレンド機能は「作業をしているが今回は入りません」(吉田氏)ということだ。将来的には、ワールドレスに遊べるような体制を目指していく。
〇フロントライン
マッチング時に、グランドカンパニーの制限を外した自由なパーティを選択できるようになる。長らくアビューズ行為を防ぐために制限がかかっていたが、「4.0」で新しい大型PvPコンテンツが予定されておりこともあり、「一旦開けて、FFXIVプレーヤーがどんな風にプレイするのかを見てから決めようと思っています」(吉田氏)と、拡張後のテストを兼ねた開放となる。
同時に、これまではフロントライン中には、フリーカンパニーやリンクシェルへ発言することができなかったが、こちらも開放される。
〇デュエルにレベルシンク機能を追加
ディエルに、レベルシンクができるモードが実装される。実装されるのは「ザ・フィースト」と同じアイテムレベル(IL)150へのレベルシンクされるモード、申請者のILにシンクされるモード、従来のシンクなしモードの3つ。また、デュエル開始時にすべてのリキャストがリセットされるようになる。
〇ザ・フィースト
ザ・フィーストは新しい対戦マップが追加される。ルールは従来のマップと同じ。このマップをテストするために、現在のシーズンが終わったあと、プレシーズンが行なわれる。
また、同じタイミングから対戦中のチャットが使用不可になる。これまでも暴言の多さが問題になっており、怖いという声もあったこと、最近のオンライン対人戦ではチャットを実装していないものも増えていることから、削除されることになった。代わりに、定型文が表示されるアクションが実装される。
〇バディチョコボアップデート
バディチョコボがパーティメンバー扱いから、ペット扱いに変わり、バディを出したままでもコンテンツファインダーに申請できるようになる。召喚士と学者は、ペットとバディを同時に出せる。フルパーティの場合は、プレーヤー8人とバディ8で戦うことができるようになる。
〇エギの姿をカーバンクルに変更可能に
ガルーダ、タイタン、イフリート・エギの外見を、他のペットの姿に変更できるようになる。新たに追加されるクエストをコンプリートすると機能が開放される。当初はカーバンクル姿だが、色は黄色と青以外にもありそうだ。今後セフィロトやラムウなど他の蛮神のエギスキンも追加されて行く予定。
変更はテキストコマンドで行なう。召喚前にテキストコマンドを打ち込むと、その姿のエギを召喚できる。一度姿を変えると、その情報は保存されるので、再ログインした時には自動的に有効化される。
〇ビギナーチャンネルアップデート
ビギナーチャンネルに招待されたときに、専用の確認ダイアログが表示されるようになる。
一旦保留にしたり、自分から脱退することもできるようになる。
〇リターナー支援機能
復帰者が支援を受けられる機能が追加される。レベル50以上で、前回のログインから45日以上経過しているキャラクターを対象に、ログインすると専用のダイアログが出て、ビギナーチャンネルに参加できるようになる。これに参加して、メンターとパーティを組むことで、経験値ボーナスが取得できる。
その他のアップデート
〇装備試着画面での染色レビューが可能に
装備試着画面で、その装備の染色箇所などが確認できるようになる。
〇ハウジングに絵画家具が追加
画家から絵画を買って家に飾れる絵画家具が実装される。「探索手帳」と同じデザイナーが企画しているので、「探索手帳」をクリアしておくと、買える絵画が増えるらしい。
田中理恵さんが吉田氏に要望の総攻撃!
後半には、カ・ヌエ・センナやガルーダ、女神ソフィアの声を担当している声優の田中理恵さんがゲストとして登場した。田中さんは、「FFXIV」のコアプレーヤーとしても知られており、トークの冒頭にも「機工城アレキサンダー天動編 零式:3層」のクリア報告と、「ディープダンジョン」の180階で負けたというヘヴィな話題からスタートした。
田中さんはアクアポリスの報酬として出てくる素材が出ないため、それで作るおしゃれ装備の「カシミヤポンチョ」が高騰していることに触れて、もっと出やすくして欲しいと吉田氏に迫った。
ワールド移転をして、祖堅氏と「極ソフィア討滅戦」に行ったという話題では、初見の祖堅さんが操作する白魔道士に、足で自キャラのコントローラーを操作しながら、キーボードで指示をしたというエピソードも飛び出し、廃ゲーマーぶりを披露した。
蛮神の声を複数当てていることもあり、蛮神のおしゃれ装備が欲しいと吉田氏に熱望。「現在、蛮神がテーマになっているおしゃれ装備を作っている」と吉田氏が観念してポロリしてしまう場面もあった。
蛮神装備については、毎回アップデートごとに全ロール分の装備を作るのは、スケジュール的に絶対無理なので、伝承装備として実験的に実装してみたと吉田氏。伝承装備として入らなかった蛮神の装備も、「いつかは実装される」と答えていた。
お気に入りのNPCは、3.4で実装されたクロ・アリアポー。なかなかいい場所にシールを貼ってくれないクロちゃんに、「将来いいロウェナ」になりそうと吉田氏。クロちゃんのミニオンが欲しいという田中さんに、吉田氏が「アートを見たので作っているらしい」と告げると、「3ライン(の報酬は)やめてください!」と両腕でバッテンを作って訴えていた。
収録の裏話では、カ・ヌエを演じる時に早口になりすぎないように気を付けているという。気合が入ると声が高くなりがちなので、中間くらいの声を心掛けているそうだ。女神ソフィアの声を収録しているときには、何度も祖堅氏から「カ・ヌエになってますよ」と注意されてしまい、カ・ヌエにならないよう気を付けたという。
吉田氏は、シナリオ斑からしばしばカ・ヌエがぶち切れるようなシナリオが送られてくるが、「切れるのはまだ早い」と差し替えしているらしい。田中さんも「怒ると怖そうですよね」と笑いつつ、“蛮神カ・ヌエ”の恐怖を語った。吉田氏は「カ・ヌエが自ら戦おうとすると、グリダニアという国の設定が揺らいでしまう。すべての人を守るために後方からプロテスを貼り続けるとかいったことならあり得るかも」と自身のイメージを語った。いつも結っている髪をほどいたらどうなるのか見たいという田中さんの要望には、「それは次のカレンダーなんかで考えましょう」と答えていた。
「2.0」の蛮神は戦闘中にボイスが入っていないが、これは付かないんですか? という質問には、日本でボイスを入れると海外でも入れなければならないので、コスト次第という答えだった。「2.0」当時は、シナリオ執筆とボイス収録がほぼ平行作業で行なわれたため、声を入れる余裕がなかったのだそうだ。「いつか入るといいですよね」と田中さんがいうと、吉田氏もそうですね、と応じていた。
欲しいマウントについては、以前から時々話題がでる「FF7」でクラウドが乗っているバイク「フェンリル」を挙げた。以前のPLLで、テスト実装していたが、スピードが遅すぎてかっこ悪いのでやめたと語っていた吉田氏。だが、今回は「4.0」でグラウンドマウントのスピードが速くなる遊びを考えており、それが実装された後でなら可能性はある、と答えていた。
他にもフレースヴェルグや、イディルシャイアにいる大きなカーバンクルのマウントが欲しいと訴えた。吉田氏は、フレースヴェルグについては「う〜ん」と首をひねっていたが、カーバングルは「早いかも」と実装を匂わせるような回答をしていた。ラウバーンは「ナナモ専用なのでダメです」とのことだった。
ハウジングにミニオンを飾りたいという要望には「できたらいいな!」と軽く答えつつも、「ミニオンは本当に要望が多いが、それにはまず家具の設置数を増やさなければならない」と回答。まずは現在開発中の新ハウジングエリアを開放して、同時に家具の設置数を増やした後で、ミニオンに出迎えてもらえるような仕組みを考えていきたいとのことだ。
トークの後半には、12月24日・25日のファンフェスティバルで販売されるグッズを紹介した。有料のアクティビティとして会場に設置されるクレーンゲームの景品としてもらえるブランケットや、伝統の飴細工で作ったカーバンクルなど会場に来なければ手に入らないものから、ファンフェスが先行発売になるものまで多数が紹介された。
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