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東京ヴェルディ、e-Sportsチーム新体制を発表!

「FIFA 17」をはじめ、「BLAZBLUE」などに参戦。「オーバーウォッチ」などはレンタル移籍

11月22日 発表

会場:東京ヴェルディクラブハウス

東京ヴェルディの経営企画部の常田幸良部長は、「ヴェルディにとって大きなチャレンジ」とコメント
日本eスポーツリーグ代表の筧 誠一郎氏は「リアルスポーツの東京ヴェルディが参戦し、業界でも話題になりリーグの発展に繋がる」と語った

 フットボールチーム「東京ヴェルディ」などを有する東京ヴェルディ1969フットボールクラブは11月22日、e-Sportsチームの新体制に関して発表した。東京ヴェルディは、「日本eスポーツリーグ」への参戦を表明している。

 「日本eスポーツリーグ」は、eスポーツリーグが主催、JeSPAが共催として運営するe-Sportsリーグで、日本全国からチームが参戦を表明しており、東京ゲームショウ2016で正式に発足発表が行なわれた。「Japan e-Sports League 2016 Winter」が11月26日から熱戦の火ぶたを切ることとなる。

 こういった状況の中、東京ヴェルディは、参戦するゲームタイトルや選手の構成、チーム運営などについて発表した。まずはチームエムブレム・ロゴなどはフットボールチームなど「東京ヴェルディ・ファミリー」のものを踏襲。統一感を持たしたデザインとなっている。ユニフォームについては、フットボールチームのユニフォームを手がけるアスレタがスポンサードすることで担当する。

 活動内容については、まずは「日本eスポーツリーグ」への参戦となる。ただそれだけにとどまらず、それ以外に活動についてもしっかり参加していくとしている。また、東京ヴェルディが中心となってe-Sportsのイベントも実施していきたいとしている。たとえばホームである味の素スタジアムでのフットボールの試合に合わせ会場で試合やイベントを行なうと言ったこともフットボール部門と調整中だという。こういった活動を通じて裾野を広げていきたいとしている。

 参加ゲームについては、現在「FIFA 17」、「BLAZBLUE CENTRALFICTION」、「オーバーウォッチ」のチームの選手を有する。「FIFA 17」部門に所属するのはKEN選手、「BLAZBLUE CENTRALFICTION」部門に所属するのは、プロゲーマーチーム「GODSGARDEN」からレンタル移籍するソウジ選手。「オーバーウォッチ」は、プロe-Sportsチーム「USG Iridata」のメンバーが「日本eスポーツリーグ」のシーズン中にレンタル移籍となる。

 これらチーム編成については、プロe-Sportsチーム「unsold Stuff Gaming」を運営するブレイクスルーと業務提携を結び、共同で運営を行なう。東京ヴェルディによれば、ブレイクスルーと共同運営する組織が、プロスポーツ運営における「強化部」にあたるといい、チームの管理強化に関するサポートを行なっていく。また、e-Sports業界に関する専攻科目を持つ「東京アニメ・声優専門学校」と産学連携パートナー契約を結び、プロモーションやイベント企画、運営などフロント業務を行なっていくという。

 同社経営企画部の常田幸良氏は「ヴェルディにとって大きなチャレンジ。この機会を、クラブの魅力や価値を多くの人や企業に知ってもらう機会にしたい」と挨拶。またチームについては「戦うからには強いチームであるべき。東京ヴェルディの選手としてふさわしい活動をしていただきたい」と厳しいプロスポーツの運営会社ならではのコメントを残した。また経営については「身の丈に合った運営が大切」とし、選手への報酬についても「初めから大学初任給程度の金額をお支払いすることは難しいが、収益を出して報酬に反映させていきたい」としている。

 JeSPAの「日本eスポーツ選手権大会」では「FIFA」部門3位のKEN選手は「東京ヴェルディという名門チームでプレイすることに誇りと責任を感じてがんばりたいと思います」と意気込みを語った。

 また、スポンサーとして参加しているレノボ・ジャパンの留目真伸代表取締役社長は、e-Sportsがレノボの理念の一端をになうとして、ゲームをスポーツとして捕らえ、広めていくチャレンジに期待していることから、今回はコンパクトなゲーミングPCの提供を行なう。留目氏は「レノボが世界トップであるように、ともにトップを目指していきたい」と熱く期待感を語った。

 このほかにも、オランダを拠点とするゲーミングデバイスメーカー「トラスト・ゲーミング」は日本進出の足がかりとするべく、パートナーサプライヤーとして参加することが決定した。

 欧州などを中心に海外のフットボールチームもe-Sportsチームを有しているところがあるが、これについて「e-Sportsチームを作る動機付けになった」としながら、「欧州のチームとマッチメイクできると面白いと思う」と語り、ゆくゆくは対戦などに発展したいかまえだ。

KEN選手。「誰が来ても戦えるよう対応したい」と冷静にコメント
ソウジ選手「『BLAZBLUE CENTRALFICTION』は8年ほどやっているので、自信がある。優勝を目指す」と力強く語る
「オーバーウォッチ」を担当するチーム「USG Iridata」のリーダーポジション担当のVader選手。「名門であるヴェルディの歴代先輩達にはじないよう優勝したいと思う」とコメント
ユニフォームにはエンブレムなどが描かれるほか、各スポンサー陣のロゴなども入る。基本デザインはフットボールチームと同じ
フロント陣、選手、スポンサー陣でフォトセッション
レノボの留目代表取締役社長。「トップを目指していきたい」ときっぱり