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「めがみめぐり」、「焼酎水割り」を1発で正しく言う会話精度の高さを体験

縦ロール、サイドテール、お団子……印象がガラリと変わる「髪型変更」もプレイ

12月8日 発売・配信開始予定

価格:基本無料(アイテム課金制)

【コレクターズ・パッケージ】

価格:5,800円(税別)

【イーカプコン限定 COMPLETE EDITION】

価格:9,800円(税別)

プレイ人数:1人

CEROレーティング:A(全年齢対象)

 カプコンが12月8日に配信・発売を予定しているニンテンドー3DS用おしゃべりコミュニケーション「めがみめぐり」。配信・発売に向けて、パッケージ版の詳細などの情報が徐々に公開されていっている本作だが、今回ツクモとのコミュニケーションを支える会話部分に特化した体験版をプレイする機会を得た。

 本作については東京ゲームショウ2016にて体験取材しているが、今回は入力する言葉を含めてさらに突っ込んだ内容を体験できた。加えてその模様を押さえた動画も掲載しているので、音声合成技術「めがみスピークエンジン」の実力をぜひご覧いただきたい。

覚えさせがいのあるツクモ。会話要素を集中体験

ツクモが質問し、それに自由入力で答えていくという会話要素

 本作の会話シーンを振り返っておくと、まずツクモから「今食べたい食べ物」などの質問が提示され、これに自由入力形式で言葉を入力。するとツクモが言葉を認識した上で発音し、言葉を記憶していく、というもの。

 今回の体験版では、「飲み物」や「食べ物」、飼いたい「動物」など何種類かの会話パターンと、髪型の変更がプレイできた。

 なんといっても注目は「めがみスピークエンジン」の実力で、簡単な言葉から漢字・英字を含む難しい言葉まで、読み音で10文字以内なら一通りこなせるのが最大の特徴だ。例えば食べ物では「ハンバーガー」も可能だし、漢字入りで「串焼き団子」と入力しても良い。実際に入力してみた所、どちらも1発で正しいイントネーションで読んでくれた。

【「めがみめぐり」 “串焼き団子”】
「今食べたいもの」の「串焼き団子」と入力すると、しっかり1発で返してくれた。なお本稿掲載の動画は、文字を入力している時間はカットしている

 この「どこまでツクモは正しく読んでくれるのか」を探る作業は非常に楽しく、「これはムリかな」というものも最初から1発OKを出してくれると感銘を受ける。飲み物では「烏龍茶」はともかく、「焼酎水割り」を1発クリアした時には、カプコンのスタッフ含め「おぉー」という感嘆が思わず漏れてしまった。

【「めがみめぐり」 “烏龍茶”と“焼酎水割り”】
「烏龍茶」もすごいが、「焼酎水割り」を的確に言ってくるのには驚いた。「みんなが好きな飲み物」になってしまったのは少し違う気がするが……

もし発音が違った場合は、違う候補を出させて、その中から選択する。ただし、繰り返し聞いていると、プレーヤー側が本来何が正しかったか混乱する点だけ注意

 ほかにも「人物」で「早乙女らんま」、「動物」で「タスマニアンデビル」や「king kong」などとも入れてみたのだが、結構な確率で正しい発音を決めてくる。あまりの精密さに「実はプリセットが入っているんじゃないか?」と思いスタッフに聞いてみたのだが、そういうデータベースはなく、すべてはエンジンが0から発音を組み立てているという。

 もちろん言葉によっては上手くいかないこともあるので、そうした際にはその場で変更できる。たとえば「良く聴く楽曲」で「フランクシナトラ」と入力したところ、どうもしっくりこない。訂正を促すと3つの候補を挙げてくれ、その中にもないとさらに別の3つの候補を……というように、しっくりくるまで発音の修正が可能。間違った発音のままOKしてしまうとその発音でツクモが記憶してしまうため、違和感がある場合はじっくりと修正をしていきたい。

 難しいかなと思われた「フランクシナトラ」だが、3回候補を出させて、その3つ目で想定と近い感じの発音が出たので、これでOKを出した。取材時間の関係で実のところ“及第点で妥協”といったところだったのだが、他の発音の精度が高いために徹底的にこだわりたくなる。ツクモは会話の中で覚えた言葉をことあるごとに使いたがるので、言葉周りは丁寧にケアしてあげると、後々気持ちよくプレイできることと思う。ツクモはツクモで反応や文章作りがかわいいので、製品版ではとことんまで発音の修正はかけたいと思わせてくれる。とにかく言葉の覚えさせがいがある子なので、今から製品版の登場が楽しみだ。

【「めがみめぐり」 “フランクシナトラ”発音修正】
姓名の間に「・」を入れなかったことも影響してか、かなり苦戦した「フランクシナトラ」。ツクモが「おほん」と言っているときは、「もう1度繰り返して」と指示を出している。本当はもっとダメ出ししたかった……

どの髪型もかわいいツクモの髪型七変化

 今回の体験版では髪型の変更、という要素もプレイできた。筆者自身勘違いしていたのだが、この髪型変更は設定画面でパパパ、と変えるものではない。本来はすごろくの特定のマスに止まることで発生するイベントとして登場するそうで、ツクモの状態とこちらの希望を鑑みて、ツクモ自身が髪型を決定する、という会話形式で進行するものになっている。

【「めがみめぐり」 髪型変更 縦ロール→サイドテール】
髪型1つでツクモの印象がまったく変わる。200種類以上もあるので、積極的にツクモの新たな一面を見ていきたい要素だ

こちらが縦ロール。記事内では主にこちらのツクモと会話していた
ロングにするとこんな髪型も。大人っぽさがぐんと増している
個人的にヒットのサイドテール。……とこんな感じでどんどん楽しめる

 髪型変更の流れは、ツクモが「うつくしさ」や「かしこさ」といったパラメータ要素を軸として「髪型を変えようかと思う」と言い出し、これをプレーヤーが了承すると、変更方針の検討に入っていくというもの。

 プレーヤーは「ショート」、「ミドル」、「ロング」の希望を出し、これにあわせてツクモが髪型を思いつく。場合によっては「“ゴージャス”が良いか、“お嬢様”が良いか」などと追加で質問してくることもあり、この選択によっても髪型が変わる。

 今回のプレイでは縦ロール、サイドテール、お団子などを見ることができた。これら髪型の種類は200種類以上あるそうで、髪型だけでもツクモの印象がガラリと変わる。今後続々と登場することが予想される衣装(神衣)と組み合わせれば、プレーヤーによってまったく印象の異なったツクモを作り出していけるだろう。

 なお髪型変更は拒否することもできるので、気に入った髪型にし続けても良い。個人的には、印象が変わる様やツクモが話すオススメポイントも含めて楽しいので、バンバン変えていくプレイを楽しみたいと思う。

 今回プレイできたのは以上。会話要素と他のゲーム要素とのバランスや、基本無料による実際の課金要素周りなど、本作についてはまだまだ明らかになっていないことも多いが、この会話要素1点だけでも非常に興味深い。また新たな情報が入り次第お伝えしていくので、続報をお待ちいただきたい。

【「めがみめぐり」 髪型変更 サイドテール→お団子→???】
おまけ的動画。髪型変更後、ある選択をしたときのリアクション。ツクモのドヤ顔に注目!