ニュース
「めがみめぐり」の自然すぎる音声合成技術を実機プレイで披露
発売/配信日、ツクモを“プレーヤー色に染める”要素などを発表
2016年9月15日 16:57
カプコンは、ニンテンドー3DS用おしゃべりコミュニケーション「めがみめぐり」について、発売/配信日を12月8日と発表した。基本プレイは無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。あわせて「コレクターズ・パッケージ」、イーカプコン限定「COMPLETE EDITION」も発売され、価格はそれぞれ5,800円(税別)、9,800円(税別)。
発表は東京ゲームショウ2016のカプコンブースで行なわれたもので、本作のヒロインとなるツクモガミ「ツクモ」のボイスを担当した伊藤彩沙さんより発表と紹介が行なわれていった。
「めがみめぐり」は、プレーヤーのICカードに宿った新米ツクモガミ「ツクモ」とコミュニケーションし、仲良くなることでツクモガミとしての力を成長させていくコミュニケーションゲーム。
本作の目玉はツクモとのコミュニケーションで、東芝とカプコンで共同開発した音声合成技術「めがみスピークエンジン」によって、プレーヤーが入力した言葉を含めてすべての会話がフルボイスによって構成される。
ゲームの基本はすごろく形式で進められる全国を巡る旅で、ツクモを1人前にするために、「七柱の女神」と呼ばれる先輩女神のもとを訪れていく。駅は全国9,000駅以上が登場し、止まったマスに応じたイベントや会話を楽しむこととなる。
また実際の交通系ICカードとも連動し、NFC機能を使ってデータを3DSに読み込ませると、駅の乗降履歴や決済履歴にまつわる会話が発生したり、特定の駅の乗降履歴では、ツクモの限定衣装が手に入る。
今回ステージでは、伊藤さんによってコミュニケーション部分の実機プレイが披露された。
ツクモはすべての入力文字を音声として発することが可能で、たとえば「食べたい食べ物は?」との質問に対して「スパゲッティ」、「食べたい飲み物は?」との質問に対して「緑茶」などと入力すると、「スパゲッティー」や「緑茶」を自然な発音で返してくれたあと、その言葉をツクモが覚えてくれる。
会話を進める中では覚えた言葉が再登場し、「小説を作ってみました」と言って覚えた言葉を組み合わせて物語を披露するなど、コミュニケーションを取れば取るほどどんどん会話の幅が広がっていく。発音や漢字の読み方が違っていた場合はその場で訂正することも可能で、言葉を教える作業も含め、ツクモとの会話をどんどん楽しみたくなる作りだ。
ツクモの合成音声があまりに自然なため、ある程度は伊藤さんが吹き込んだものかと思いきや、そうしたことは一切していないという。収録方法は「極秘」ということで「めがみスピークエンジン」に関する秘密は明かされなかったが、会話に特化した新たな音声合成技術として非常に注目しておきたい。
また上で少し触れたが、ツクモは衣装(神衣)の変更が可能となっている。衣装によって会話の内容も変化するほか、希望の髪型を伝えるとショートカットやツインテールのツクモも見ることができるという。衣装や髪型は様々な種類が用意されているそうで、プレイを進める上で「ツクモをプレーヤー色に染める」ことが可能となっている。
このほかにも主題歌「めがみめぐり」の楽曲CDが今冬発売予定となっているほか、伊藤さんとアマテラス役の尾崎由香さん、そしてツクモがパーソナリティとなるWEBラジオ「めがみめぐりのらじおめぐり」のプレ配信も9月19日より行なわれる。12月配信のためプレイできるのはもう少し先となるが、コミュニケーションゲームの最先端として注目しておきたい1作だ。