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【全日本模型ホビーショー】タカラトミーグループ、「ボトムズ」復活!
3台の運行が可能の鉄道模型に革命をもたらす新発表も!
2016年9月24日 11:27
本稿では「全日本模型ホビーショー」でのタカラトミー、トミーテック、タカラトミーアーツの新製品を取り上げていきたい。
まず、筆者の目を惹いたのが、タカラトミーの「アクティックギア復活」の文字。アクティックギアはアニメ「装甲騎兵ボトムズ」のアーマードトルーパー(AT)をモチーフとした、全高10cm前後のミニフィギュアシリーズ。小さいがバイザーやコクピットが可動、駐機体勢の「降着ポーズ」がとれるなど、凝ったギミックが人気を集めた。
タカラトミーは“新作”を含めたセット販売で本シリーズを復活させるという。「クメンの砲火」では新作の「ストライクドッグ」と、再販となる「ベルゼルガ」、「マーシィドッグ」。「クエントの戦い」では新作の「ラビドリードッグ」と「ベルゼルガDT」に、再販の「レッドショルダーカスタム」。今回は新作はデザイン画のみだったが、ファンの期待を高める発表だ。
トミーテックは大きくアピールしていたのが、鉄道模型「Nゲージ」向けの新システム。Nゲージは「コントロールボックス」で線路に電気を流すことで乗っている車両を動かすのだが、新システムは線路各部に取り付けたセンサーと連動させることで、最大3台の運行を可能にするという。ジオラマで3台の鉄道が、駅での待ち合わせなどをしてすれ違う、本物の電車の運行さながらの動きを見せてくれるという。このシステムは対応車両を選ばず、従来のNゲージに組み込むことができる。
さらにWi-Fi対応のカメラ付き車両も発表。こちらはジオラマを運転手視点で見ることができる。これらのシステムは現在開発中で、正式な商品化の発表は今後となる。トミーテックは鉄道模型用に“動くバス”を作ったメーカーであり、鉄道模型に積極的に新技術を投入し続けている。こういった動きは応援したい。
この他、1/12フィギュア向けのリアルな武器「ミリタリーシリーズ」と連動したコミック企画「リトルアーモリー」。「こちら葛飾区亀有公園前派出所」、「ガールズ&パンツァー」のラッピングバスのミニチュアなども人気だ。
タカラトミーアーツはガチャ商品「コンテナダンボーガチャコレクション」1点のみ。しかしトミーテックのブース内で注目を集めていた。ダンボーはその名の通り本来は、「ダンボール」で、ここからイメージを膨らませ、Amazonやゆうパックのプリントされたダンボーも人気を集めた。ダンボーと宅配は相性が良い……だからといって、それをいきなり“貨車のコンテナ”にしてしまう飛躍が、実にタカラトミーアーツのセンスだ。そして、この「コンテナダンボー」はNゲージの貨車にそのまま使用できるのである。リアルな鉄道模型に奇妙な味を加えてくれるユニーク商品だ。