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パイロットをスコアで買うシューティング「Starr Mazer: DSP」

ゲームオーバーなし、ランダムな装備と敵配置でプレイごとに違う手ごたえ

9月15日~18日 開催

会場:幕張メッセ

入場料:
一般前売券 1,000円(税込)
一般当日券 1,200円(税込)
小学生以下無料
Imagos Softworksブース
Don Thacker氏

 東京ゲームショウ2016のインディーゲームコーナーに、米国のインディーゲームデベロッパーImagos Softworksが開発するシューティングゲーム「Starr Mazer: DSP」が出展された。現在はSteamにてアーリーアクセスが開始されており、序盤の3ステージがプレイ可能。正式版は2017年3月に発売予定としている。

 本作は2Dグラフィックスを採用したレトロテイストのシューティングゲーム。開発者のDon Thacker氏は、米国では珍しくPCエンジンの熱狂的なファンで、「9歳の頃に遊んだPCエンジンの楽しさをゲームにした」という。また本作には日本語も用意されているが、後からローカライズするのではなく、「日本のゲームから感じたものを日本にお返しするため」最初から日本語を入れて作っているのだそうだ。

 ゲームは一見するとオーソドックスな横スクロールシューティングとなっており、通常ショットとゲージを消費するパワーショットの2種類が使える。ただしショットの種類はパイロットごとに異なる。

 本作の肝となるのが、このパイロットという概念だ。ゲーム開始時は、ランダムに選ばれた3人のパイロットで出撃する。1機目がやられると次のパイロットの操縦機に変わり、ショットの種類も変わる。そして3機目もやられると、次の機体は現われない。パイロットの数が残機数というわけだ。

 全てのパイロットがやられたら、新たにパイロットを雇うことになる。ゲーム中に敵を倒して出現したアイテムを集めるとポイントが入るのだが、これを消費してパイロットを雇える仕組みになっている。最初に3段階にポイント設定されたカードパックのようなものを購入し、その中から出てきたパイロットカードの中から、使いたいパイロットをポイントが許す範囲で雇っていく。

 カードパックは高価なほど、強力なパイロットが入っている可能性が高い。ただし強力なパイロットは雇うために必要なポイントも多いため、多数は雇えない。安いカードパックで安いパイロットを大量に雇えば、その数だけやられても出撃できる。質か量かの選択をすることになる。雇うパイロットを決めたら再出撃。ステージは最初からになるが、ゲームオーバーにはならないという仕掛けだ。

 ポイントはあえて使い切らずに貯めておけば、次の出撃が終わった時に合算される。攻略に詰まった時は、何度か安いパイロットで出撃してポイントを貯めて、優秀なパイロットを数多くそろえて出撃するという手もある。高価なパイロットを雇っても、必ずしも強力な武器を持っているとは限らないので、どんな武器なのか確認して雇うのも重要だ。

 また本作には、生存率という概念がある。ゲーム画面の左上には操作中のパイロットの顔が表示されているのだが、その下にゲージらしきものと、その上を左右に触れる線が見える。敵と接触するなどした際、ゲージに色が付いた部分と線が重なっていれば、ミス扱いにならずゲーム続行。色のない部分と線が重なっていればミスとなりパイロットチェンジとなる。優秀なパイロットはゲージ全体に色があり、1回はミスにならない。運よく生存できた場合も、ゲージの色付き部分は減ってしまう。

 他にも、出撃によってステージが昼間だったり夜間だったりと変化があったり、敵の配置が変わったりする。シューティングゲームは敵の出現位置を覚えるというのも1つの要素だが、Thacker氏は「ランダム性を腕で攻略するのも楽しみの1つだ」としており、パイロットのランダム性と合わせて本作を「2Dドットグラフィックスローグライクシューティング」と呼んでいる。

 なお本作の本編に当たる「Starr Mazer」というゲームも開発されている。こちらはシューティングとアドベンチャーが融合し、互いに影響しあうものを考えているという。その「Starr Mazer」のシューティング部分を開発中に、「これだけで十分面白い」と気づいて、シューティング部分だけを切り出して発売してしまうことにしたという。本編からは230年前の舞台という設定で、「将来的に『Starr Mazer』を2重3重に楽しめる」としている。

【Starr Mazer: DSP | PLAYISM】
パイロットが変わると武器も変わる。バリエーションも豊富だ
全てのパイロットがやられても、新たに雇って再出撃。より多くのポイントを稼いで強力なパイロットを雇いたい
【スクリーンショット】