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Wargaming、「はいふり」、「ヴァルキュリア」など4つの大型コラボを発表

「終末のイゼッタ」でアニメ事業に参入、メカの巨匠大河原邦男氏とのコラボも

9月15日~18日 開催

会場:幕張メッセ

入場料:
一般前売券 1,000円(税込)
一般当日券 1,200円(税込)
小学生以下無料

 Wargaming.netは、東京ゲームショウ初日の9月15日、同社ステージにおいて記者発表会を開催し、日本のメーカーやクリエイターとのコラボレーションを立て続けに発表した。

今年もメインプレゼンターを務めたWargaming.net CEO ビクターキスリー氏
「ハイスクール・フリート」プロデューサーの柏田真一郎氏と握手

 まず「World of Warships」ファンにとって待望の発表となったのは、「はいふり」こと、TVアニメ「ハイスクール・フリート」とのコラボレーション。「World of Warships」ではすでに「蒼き鋼のアルペジオ」とのコラボレーションが行なわれており、様々な艦艇やキャラクターが実装されているが、新たな大型コラボのスタートとなる。

 具体的なコラボ内容については明らかにしなかったが、「アルペジオ」コラボを上回る規模ですでに“様々なコンテンツ”が作成されており、今後、順次発表・実装していくという。

 発表会には「ハイスクール・フリート」プロデューサーの柏田真一郎氏が招かれ、コラボの抱負を語った。柏田氏は、アニメで晴風の機関長 柳原麻侖のトレードマークである“大漁はっぴ”姿で登場し、「『World of Warships』のような名前の知られたタイトルと運良くコラボが実現できて嬉しい、頑張っていくのでよろしくお願いします」と挨拶。アニメの紹介の中で、主役艦である晴風と武蔵について言及し、「ガールズ&パンツァー」コラボのようなテクスチャやボイスを差し替えるMODではなく、「アルペジオ」コラボ同様、艦艇そのものを追加することを期待させる内容だった。

 18日には、「はいふり」声優の黒瀬ゆうこさん(記録員 納沙幸子役)、五十嵐裕美さん(アドミラルシュペー副艦長 ヴェルヘルミーナ役)が出演するトークステージが行なわれる。

【ハイスクール・フリート】
戦闘中に艦長が艦から度々いなくなるという新次元の艦隊戦アニメ「ハイスクール・フリート」。アニメの設定がコラボにどう活かされるかが楽しみだ

 2つ目のコラボは、「World of Tanks Blitz」と様々なアーティストがコラボし、アーティストが制作したイラストをゲーム内に実装する企画「アーティスト シグネチャー シリーズ」。今回はその第1弾として「機動戦士ガンダム」のモビルスーツのデザインを手がけたことで知られるメカデザインの巨匠大河原邦男氏とのコラボが発表された。

 プレゼンを行なったオザン・コチョール氏は、ほとんどが影に隠れシルエット状態の戦車「O-47」のイラストを見せ、「まだこちらの画像しかお見せできませんが、楽しみにしていて下さい」とコメントした。

【大河原邦男氏デザイン「O-47」】

 3つ目のコラボは、すでに発表されているセガの「戦場のヴァルキュリア」とのコラボレーション。主人公ウェルキン・ギュンターが搭乗する「エーデルワイス」と、ガリア公国軍 422 部隊の主力強襲車輌「ネームレス」は、それぞれTier VIIの中戦車と、重戦車として実装される。他のゲームメーカーとコラボするのは、意外にも今回が初めてとなる。本日9月15日より2週間限定で発売される。

 Tier VII中戦車「Edelweiss」は、ドイツ Tier VII中戦車パンターをベースにデザインされ、パンターとほぼ同等の装甲厚、パンターを上回る単発ダメージ、パンターよりやや劣る最高速53kmというスペックを備える。

 Tier VII 重戦車「Nameless」は、ドイツ Tier VII重戦車ティーガーがベースになっており、ティーガーを上回る装甲厚と単発ダメージを備える変わりに、62トンという重量で、最高速は32kmしか出ないというまさに重戦車らしいデザインとなっている。

【The Edelweiss Tier 7 Gnome Wagon World of Tanks Blitz】

【World of Tanks BLITZ - Valkyria Chronicles Nameless - Special Preview】

「戦場のヴァルキュリア」シリーズディレクターの小澤武氏が登壇
サプライズとなった「終末のイゼッタ」への出資発表

 ステージには、「戦場のヴァルキュリア」シリーズディレクターの小澤武氏が登壇し、最初に話が来たときに「ガチでコアな戦車ゲームである『World of Tanks』にファンタジー戦車が混じっていいのかな」と戸惑ったことを明らかにしながらも、冷静になってからは「エーデルワイスやネームレスが『World of Tanks』の世界を駆け巡ると胸が熱くなる」と移植コラボの幕開けに期待を寄せた。

 小澤氏は、現在開発している「ヴァルキュリア」シリーズ最新作「蒼き革命のヴァルキュリア」についても触れ、TGSセガブースにプレイアブルな試遊台を出展していることを告知し、「戦車は出ないが、戦術的な戦いが楽しめるのでぜひ触って欲しい」と来場者に呼びかけた。

 そして「発表はこれで終わりではない、まだある」とキスリーCEOが宣言してから公開されたのが、第二次世界大戦時のヨーロッパをモチーフにしたTVアニメ「終末のイゼッタ」への出資。出資額や、本業への横展開などについては語られなかったが、キスリー氏は、「アニメ産業に踏み入れた第一歩であり、東京ゲームショウはその発表の場にふさわしい」と語り、ゲームと親和性の高いアニメに対して、コラボレーションからさらに一歩踏み込んだ出資という形で関わっていくことを表明した。

 9月18日には、「終末のイゼッタ」のワールドプレミアを実施し、プロデューサーの田坂秀将氏、ディレクターの柘植優介氏を招いた上で、第1話の先行上映会を実施する。

 明日9月16日にはキスリーCEOへのインタビューが予定されているため、「終末のイゼッタ」への出資経緯や、その抱負について取材するつもりだ。

【「終末のイゼッタ」PV】