ニュース
「アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション」プレイレポート
「デレマス」キャラが舞浜アンフィシアターで歌う! 踊る! 自宅で夢のVRライブ!
2016年9月13日 20:00
いよいよ10月13日に発売となるバーチャルリアリティ(VR)システム「PlayStation VR」(PS VR)。今回はそのPS VRローンチタイトルのひとつ、「アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション(以下、『デレマスVR』)」をプレイさせて頂いたので、その魅力をお伝えしよう。
「デレマスVR」は、「アイドルマスター シンデレラガールズ」のライブをまるでその場にいるかのように体感できる“VRアイドルライブ”コンテンツ。従来のシリーズ作等とは異なり、バーチャルにシンデレラガールズのライブを楽しむことに特化したタイトルだ。
価格は2,296円(税抜)で、ダウンロード販売専用タイトルとなっている。価格設定からもわかるとおり、あくまでVRならではのライブ体験に絞り込んだ、比較的コンパクトなタイトルとなっている。
収録楽曲は、作品を象徴するテーマ曲である「お願い!シンデレラ」、TVアニメのオープニングテーマ曲「Star!!」、そして先日に明かされた本作のテーマ曲になる新楽曲「Yes! Party Time!!」の3曲。曲ごとに出演するアイドルやコスチュームなどは決まっていて、プレーヤー側で変更する機能は搭載していない。楽曲ごとの出演アイドルは以下のようになっている。
ライブ会場となるのは、2014年に「アイドルマスター シンデレラガールズ」初の単独ライブが行なわれた舞浜アンフィシアター。VRならではの「現実に存在する記念すべきステージで、シンデレラガールズのキャラクターが目の前で歌い、踊る。」という夢を実現させているというわけだ。
プレーヤーはあくまでライブを楽しみに来た来場者のスタンス(いわゆるプロデューサー)。プレーヤーがライブ中に行なえるのは「ライブグッズを持った腕を振る」ことと、「場所を移動する」というものに限られる。席は、「正面の最前列」、「前列やや左」、「前列の左端」、「前列やや右」、「前列の右端」、「正面後方」の6カ所に移動可能だ。
ライブ中に自分の手に持たせるグッズとして、コンサートライトを左右の手にそれぞれ最大4本づつセット可能。体験したものではライトはピンク、ブルー、イエローの3色があり、1本だけを持ったり、複数本をまとめて持ったりなど、セットを最大10セットまで設定できる。ライブ中、楽曲の展開に合わせて応援するというわけだ。
なお、操作は、PlayStation Moveで実際に手を振ってのプレイ(PS Moveは1本での片手プレイも2本での両手プレイも対応)ができるほか、DUALSHOCK 4では腕振りの特定の動きをのボタンで実行するという操作でもプレイ可能だ。
PlayStation Storeにて本日より始まっている予約購入をすると、特典としてゲーム中にコンサートグッズとして手首につけられる「プロデュースリストバンド シンデレラガールズ」がもらえる。
また、9月13日~11月30日までに購入すると、特製PS4用テーマがもらえる。このテーマはBGMに「Yes! Party Time!!(Game Version)」が再生されるようになっており、一足早く新楽曲を聴けるものとなっている。
ここからは、実際に本作をプレイさせて頂いての感触をお伝えしていこう。
本作は前述のとおり、“PS VRならアイマスライブをその場で楽しんでいるような経験ができるかも!”という、ファンなら1度は思ったことがある期待を、そのままに実現したようなタイトルだ。
だが、ただ目の前でシンデレラガールズのアイドルが歌うだけではないのが、本作の重要な点だ。舞浜アンフィシアターの再現や、プレーヤーの周りでライブを楽しむ他のお客さんの動きやコールなどの再現度の高さがポイント。
ステージ開始前には誰もいない舞浜アンフィシアターの様子を見回せるのだが、まずこの再現がすごい。筆者は2014年の「シンデレラガールズ」初単独ライブをはじめ、取材でちょこちょこと舞浜アンフィシアターにはいかせて頂くのだが、ステージを中心に円形に広がっている座席や、空間の広さの感覚、さらには座席の質感までも「そうそう、こんな感じ」と感心させられるぐらいに作り込まれていた。
この日プレイしたのは、「お願い!シンデレラ」。ライブがスタートすると、自分がいるのは、なんと最前列のど真ん中!現実ではかなりの幸運がなければいけそうもない最高の場所だ。周りを向けば、埋め尽くすようなオーディエンスがコンサートライトを構えている。そして目の前にはアイドルが!
3D映像のVR空間でみるシンデレラガールズのアイドルたちは、とても活き活きと滑らかに動くし、なによりも従来のテレビやモニターで見るのとは異なる等身大なスケール感や、実在感がある。こればっかりは実際に体験してもらわないとなかなか伝わらないのだが、VRならではの見え方があるのだ。
アイドルのパフォーマンスを楽しむのももちろんだが、ほかのお客さんと一体となってライトを振るのが1番の醍醐味! 歌にあわせての振り方があるし、コールの声もしっかりと再現されている。いつも取材側なので実は応援初心者の筆者は、ぎこちないながら周囲の振りを見つつ、コールの声を聞きつつ合わせていく。
なんだかライブの事前練習にもなるような、妙な面白さを感じつつ、同時に「こんなに前の席なんだし、しっかり応援しなきゃ!」という妙な責任感や緊張感まで感じてしまう。これもまたVRならではの臨場感がなせる技だ。
PS Moveではトリガーボタンで自分のいる場所を変えられるのだが、1番後方にいくと、アイドルの姿は遠いもののノリノリなオーディエンスの光景ごと楽しめるので、これはこれでリアルな臨場感を楽しめる。お客さんの振りや動きも様々で、ちゃんと動きにバラツキがあったりして、良い意味で生々しい。これについてお話を伺うと、ライブの臨場感作りには欠かせないとして、お客さんの動きや声にもかなりこだわったのだそうだ。
アイドルだけでなく、ライブ全体での一体感にこだわっているのが、本作の体験を独特で面白いものにしている。
ちなみにオプションの自分の身長を設定して目線の高さを調整したり、他のお客さんのライトを消すことで、ライブを自分だけで独り占めみたいな楽しみ方もできるようになっている。
下に当日のプレイ模様を録画したプレイ動画を掲載するので、ぜひそのあたりの来場者の動きやライトの振り方などにご注目頂けると幸いだ。
というわけで、「シンデレラガールズ」ライブの来場者体験ができるという本作。ゲームというより体感コンテンツという印象で非常にシンプルだが、その体験には“VRならでは”のものがある。
余談だが、筆者はこれまで「アイドルマスター」関連のライブ取材をさせてもらうことが多く、いつもライブの様子を眺めては、「楽しそうだなぁ、1度でいいからあの中にまざってライト振ってみたいなぁ。」なんて思っていたのだが、今回はそれがちょっとだけ叶ったような嬉しさも。
「シンデレラガールズ」ファンおよび「アイマス」ファンで、さらにライブにも行き慣れている人というはもちろんとして、筆者のように「アイドルライブのファン体験をしてみたい」という人にも、ならではの独特な魅力が味わえる1本としてオススメのタイトルだ。
※本製品はアイドルライブ体感コンテンツです。