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手塚キャラをオリジナルアレンジ! 「アトム:時空の果て」
どろろやマグマ大使などを、奥浩哉氏や猫将軍氏が独自解釈
2016年8月24日 11:49
アクティブゲーミングメディアは、Windows/Android/iOS向けバトルカードゲーム「アトム:時空の果て」の今冬サービスに向け、クラウドファンディングプロジェクトをスタートする。出資はKickstarterとMakuakeにて募る。
「アトム:時空の果て」は、日本と米国でスタート予定のバトルカードゲーム(英語名:「Astroboy: Edge of Time」)。その名の通り「鉄腕アトム」をはじめとした、手塚治虫氏のキャラクターが多数登場するゲームとなる。本作は“多元宇宙世界の均衡が闇の軍勢に破られた世界”を舞台としており、手塚作品のキャラクター達が時空を超えて集い、闇の軍勢に立ち向かうストーリーが展開していく。
本作の最大のウリがカードとして描き出された手塚キャラクター達だ。コミック「GANTZ」などを手がけた奥浩哉氏、PS3/Xbox 360向けアクション「ロリポップチェーンソー」のメインキャラクター&武器デザインを担当した猫将軍氏、サイバーコネクトツー代表の松山洋氏などが「キャラクターリメイク」を担当、独自の解釈で手塚氏のキャラクターをカード化していく。
今回は、原作以上にメカニカルな要素が増した奥浩哉氏の「マグマ大使」や、サイバーパンクの作品に出てきそうな雰囲気の猫将軍氏が描く「どろろ」の三郎太、スマートさと無機質な感じを併せ持つAGM氏の「鉄腕アトム」のエプシロンといったキャラクターが公開されている。またストーリーが展開する街「スプロール」には、「鉄腕アトム」の科学省や、「メトロポリス」の悪の枢密院などが登場する。
プロジェクト監修は手塚眞氏が行なっており、キャラクターのみならず、時代や場所など手塚治虫氏の作品世界が混じり合う独特のストーリー、世界観を統一感のある、手塚作品ならではのゲーム世界を構築していく。
メインとなるカードゲームのルールは対戦によるカードバトルとなる。各プレーヤーは30枚のデッキを作成し、対戦相手のHPを0にすべく戦う。1ターンごとに上がっていく「クアンタム」というポイントを使い、「エンフォーサー(前方)」か、「ガーディアン(後方)」という2つのフィールドにカードを配置する。
エンフォーサーは直接攻撃が可能で、ガーディアンはプレーヤーを攻撃から守ってくれる。各カードにはスキルが設定されており、発動すると派手なエフェクトが楽しめる。原作を同じにするキャラクターを集めたり、時空を超えた手塚ヒーローの集結デッキを作るのも楽しい。ユニークなキャラクターが意外なスキルを持っていたり、手塚キャラだからこそ楽しいカードゲームとなりそうだ。
対戦だけでなくシングルプレイとしてのオリジナルストーリーももちろん用意されている。音楽には山岡晃氏や、ジョルジオ・モロダー氏も参加している。様々なクリエイターが参加し手塚ワールドを再構築する「アトム:時空の果て」はこの冬の注目作となるだろう。
手塚作品は「火の鳥」や「鉄腕アトム」などで様々な時代を巡っていく展開を迎えるものもある。またスターシステムで作品を超え、全く異なる役割を演じるキャラクターもいる。「ブラックジャック」、「ドン・ドラキュラ」、「ユニコ」など大きな魅力を持つ手塚キャラクターが何人登場するか、クリエイター達がどんなアレンジをするか楽しみだ。続報に期待したい。
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