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今年の夏も「ドラゴンクエスト夏祭り 2016」開催! 初心者大使がガチ大使に進化!
あかほりさとる氏の「ポーリーランド3」は今年はあのアニメの新作?
2016年8月6日 17:54
スクウェア・エニックスは8月6日、4周年を迎えたMMORPG「ドラゴンクエストX」(DQX)のファン感謝イベント「ドラゴンクエスト夏祭り 2016」を開催した。今年も会場は舞浜アンフィシアター。直射日光が厳しい中、開場の11時前から長蛇の列が出来上がり、お祭りムードは高まった。
イベントステージだけで休憩時間も含めて約7時間近い長丁場だが、楽しみにしていファンは疲れも見せず、テンション高く「ドラゴンクエストX」を楽しみ尽くすイベントとなっている。
舞浜アンフィシアター内にはカフェスペース「LUIDA'S CAFE」やグッズ販売コーナーも設置。グッズ販売コーナーは常に長い列が連なっていた。
まずはイベントに登場したのは「DQX」の制作陣。スペシャルゲストはもちろんゲームデザイナーであり生みの親の堀井雄二氏。「ドラゴンクエストX」プロデューサーの齊藤陽介氏、ディレクターの齋藤 力氏、チーフプランナーの安西 崇氏らが登壇。
堀井氏はなんと竜王のコスプレで登場。「最後まで見たものにはこの世界の半分をやろう!」とコメントし会場から大きな歓声を受けた。「30年経ってこの姿でこの台詞を言うとは思わなかった。勇者じゃなかったんだ(笑)」とコメントし会場の笑いを誘った。一方、あくましんかんのコスプレで登場した齊藤陽介氏は「あくましんかんになるために、この業界に入った」とコメント。
ディレクターの齋藤 力氏は「目の前のことを乗り越えるために突っ走っていたら、4年経っていた」とコメント。「もううるうるしてるんじゃないですか?」とMCの椿姫彩菜さんに突っ込まれていた。
本稿では第1部となる前半ステージを中心に、イベントの模様をお届けする。
あかほりさとる氏渾身の「ポーリーランド3」。今年のサプライズは?
前回に引き続いて開催された、あかほりさとる氏によるハウジング講座とも言えるステージ「ポーリーランド3」。あかほりさとる氏が制作した凝りまくりのハウジングをお披露目するというもの。2015年に開催された「ドラゴンクエスト夏祭り」でも披露され、あかほりさとる氏は謙遜するが、その凝りまくりのハウジングに、会場のみならずニコ生の書き込みにも8の文字が並んだ(拍手)。
あかほり氏は「昨年より何か感動がなければ」と語り、なんと通常の仕事同様に「企画書」を書いて今回のハウジングに挑んだという本気ぶり。ハウジングの公開に先駆けて今回はまずは映像が公開された。
あかほり氏は「本気にしないで欲しい」と語り流されたのは、かくかくと動く映画の予告編のような内容。当初書き込みも「かくかくしている」といったコメントが流れていたが、これが全て写真で構成されたぱらぱらマンガ風に制作されていることがわかると賞賛のコメントに変わっていった。内容は、女性キャラクターが命を賭けて戦う「サ○ラ大戦」風の内容。そしてラストにはオチとも言える大きくタイトル「ガタラ大戦」の文字が!
今回の企画は「ガタラ大戦」という映画の撮影のために作られたセットが残されているという、「映画村」を制作するというもの。その全てが「ドラゴンクエストX」におけるハウジング要素で作り上げられていることに感嘆の声が会場からは巻き起こった。たとえば1階には「光○」ならぬ「ゴーレム」を操縦する操縦席が様々なアイテムを使って作り上げられ、その真上の2階には通路があり、その先にはシューターが設置されている(ロボットアニメやヒーローものなどでよくある、滑り台になっていてその先に操縦席があるという、あの仕組み)。
こういった細かなネタが盛り込まれ、ハウジングの1つ1つを構成しており、その発想と構成力は本当にプロのお仕事といった感じ。さらに、そのハウジングの技術については、「アイディアを尽くした家を見に来て欲しい」とほかのユーザーからお便りをもらうと観に行くという、その勤勉ぶりなエピソードからもわかるとおり、ユーザーのアイディアを貪欲に吸収したその成果が詰め込まれている。その解説を聞いているだけでファンならずとも十分楽しめる内容となっていた。
制作には、金策に走ること半年、そして制作に2カ月! かかった費用はなんと3億ゴールド! さすがのあかほり氏も「来年はもうちょっと……」という程の渾身の出来となっていた。イベント開催当日の朝まで作り直していたというそのハウジングに、会場からは惜しみない拍手が送られた。
「ダークキング討伐タイムアタック対決」は善戦に次ぐ善戦で大盛り上がり!
ほとんど倒すことができない強敵としてユーザーの前に立ちふさがる「ダークキング」。そのなかでも最強の「ダークキング4」を倒すタイムアタックとして企画された今回の対決だが、齊藤プロデューサーの「タイムアタックどころか倒せるわけがない」という発言から特別ルールが敷かれ、色が変わったら加点されるほか、制限時間の残りを1分1ポイントで計算することとなった。
参加したグループは、齊藤プロデューサーたち制作陣と漫画家の金田一蓮十郎氏による「ゆうべはてつやでしたね」、声優の近藤 隆さん、斎賀みつきさん、福 沙奈恵さん、俳優の倉貫匡弘さんによる「いきのこり隊」、そして初心者大使による「初心者?大使選抜」の3グループ。
「ゆうべはてつやでしたね」と「いきのこり隊」は全滅の憂き目に遭ったが、「ゆうべはてつやでしたね」チームが9ポイント、瞬殺される不安もあった中意外に粘った「いきのこり隊」が8ポイントと善戦を繰り広げ、会場が盛り上がった中で登場したのが「初心者?大使選抜」。
誰かが倒れても全てカバーし順に復活させていく安定感溢れる戦いっぷりに、17分過ぎ頃にはついに「ダークキング4」の色が黄色に変化。声を掛け合いながら時には連携して戦いを挑み、時には助け合う姿はすでに“初心者”ではなく“ガチ大使”! 全滅しそうな瞬間もあったが、奇跡的に堪え忍び復活した時には、会場から大きな拍手と歓声が巻き起こった。レーザーが乱舞する厳しい戦場の中を遂に制限時間いっぱいまで戦いきり50ポイントを獲得した「初心者?大使選抜」にはプレゼントが贈られると共に、会場からも大きな拍手が贈られた。
「今だから話せる! ボツネタ祭り」では今後実装予定のアイディアもポロリ?
「今だから話せる! ボツネタ祭り」ではこれまでの制作時に、諸般の事情でボツになったネタを紹介。会場は大きな笑い声に包まれた。
このラストに2つのネタが「『いつかできないかな~?』モンスター装備品」として公開された。1つがモンスターを頭の上に帽子のように被ることができるというもの。意外にカワイイその容姿に、会場から「カワイイ」の声が聞かれた。
また、プレーヤーキャラクターの周りをスライムがぴょんぴょん跳ねながらついて回るグラフィックスにも歓声が上がった。こちらは「技術的な点で未定」と言うことだが、開発陣としてはいつか実装したいと考えているという。