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【特別企画】「チェンクロ」をうっかり1,000日遊んでしまった7つの理由

おもしろいと思う理由その4:主人公&フィーナがめっぽう強い

弁護の余地がないぐらい弱かった初期の主人公
第2部開幕と共にSSRキャラクターに進化!
第2部最終章で超必殺スキルを身につけ、セリフも「みんなを守る!」に

 3年前に掲載した特別企画で、おもしろい理由のひとつとして、主人公がめっぽう弱いことを取り上げた。「サクラ大戦」や「シャイニングフォース」、「ファイアーエムブレム」など国産のシミュレーションRPGは、問答無用で主人公がずば抜けて強いのが通例だが、「チェンクロ」の主人公はレアリティもR止まり(5段階中3段階目)で、限界突破によるキャラクター強化もできず、必然的にゲーム開始後まもなくしてベンチ落ちするという、新時代の主人公像を体現する存在だった。

 しかし、実はこの見方は間違っていて、“主人公は特殊な方法で成長する!”というもう1つの国産シミュレーションRPGの法則を忘れていた。そう、「チェンクロ」の主人公は限界突破以外の方法で成長するのだ。1度目は、第2部スタートと共にレアリティがRから最高レアリティのSSRに進化し、いきなり2段階成長を遂げる。2度目は比較的最近で、第2部最終章で、ストーリーイベントによって無凸SSRのまま驚異の成長を遂げるのだ。

 主人公がどう成長するのかはネタバレになってしまうため伏せておきたいが、「おお、こう来るか!」というグッとくるストーリー展開で、主人公にふさわしい強さとスキルを手に入れる。さすがに4凸(4回限界突破し、最強状態になった状態)SSRを凌ぐほどではないが、R時代から変わらずコスト0据え置きであり、総力戦や特定の高コストキャラを投入したいときなど、コストが足りなくなりがちな局面で大活躍してくれる。「主人公弱すぎだろ……」と思っている「チェンクロ」ファンはぜひ第2部をクリアして欲しい。

 さらに第2部最終章では、ヒロインのフィーナまで大幅強化される。これまでフィーナは、特定のキャラクターを入手すると発生するチェインストーリーを一定数クリアすることで獲得できる特殊キャラという扱いだった。味付けとしては、僧侶なのにスキルがマナ3の全体攻撃で、サブで使うとメインパーティーのキャラクターの性能を大幅にアップするという実質的にサブ専用キャラクターだった。ところが、第2部最終章で新たに獲得できるフィーナは、魔法使いに転職しており、なおかつメインパーティーにいながらメインパーティーメンバー全員の性能を底上げするアビリティを持ち、かつ位置によって効果が変わる2種類のスキルと、全体回復と全体攻撃をマナ2で同時に行なう超必殺技まで備えるというスーパーキャラクターになっている。

 主人公や3周年フェスで登場した姉リヴェラとの相性も抜群で、主人公とヒロインたちが、サービスから3年が経過して、精強なガチャ産SSRがひしめく中でスタメンを伺うという風景がおもしろいし、ガチャ主体のビジネスモデルを採用しながらストーリーで獲得できるメインキャラクターにしっかり活躍の場を与えている点でもストーリーRPGとして高く評価できるポイントだと思う。

【フィーナさんも驚きの進化】
“最強のサブ”として君臨してきたフィーナもさらに進化。メインパーティーでメンバー全員の能力を底上げし、全体回復&全体攻撃の超必殺スキルを持つ魔法使いになった

おもしろいと思う理由その5:自分だけのお気に入りキャラを使う楽しさ

「ゲイングランド」はキャラクターのバリエーションが豊富だった印象が強いが、わずか20人しかいなかった!
「チェンクロ」は増えに増えて789人(7月19日現在)もいる!
新進気鋭のリヴェラは期待通りのアタッカーぶりで、目下、もっともリーダーに選ばれているキャラクターだ

 「チェンクロ」は、新エリアが実装されたり、コラボやイベントが実施されるたびに新しいキャラクターが追加され、7月現在で791人もいる。前回引き合いに出した「ゲイングランド」で20人、セガを代表するシミュレーションRPGである「シャイニングフォース」(初代)で30人ということを考えると、いかに無茶苦茶に多いかということがよくわかるが、それでいて「チェンクロ」は各キャラクターごとに、オリジナルのストーリーを用意しており、固有のアビリティやスキルが無数に存在するなど、1人1人を丁寧に作り込んでいる。さらに、キャラクターを装備のように設定できる「絆アビリティシステム」では、同じ所属勢力で「絆キャラクター」を設定することで、ボーナスが得られるなど、多くのキャラクターに活躍の場を提供している。

 しかも、「チェンクロ」はガチャでキャラクターを増やしていくシステムになっているため、キャラクターとの出会いは偶然で、プレーヤーの数だけ違った出会いがあり、異なるお気に入りのキャラクターが生まれる。これがとてもおもしろいと思う。実際、フレンドがリーダーにしているキャラクター(フレンドキャラ)も見事にバラバラで、リヴェラやシュザなど、その時々の最強アタッカーを常にリーダーにしている人から、アリシア(「戦場のヴァルキュリア」コラボ)や女神ティリス(「ブレイブフロンティア」コラボ)など、コラボキャラクターばかり選んでいる人、高コストの歴代の魔神や踏破報酬キャラクターばかり選ぶ人など実に様々だ。

 キャラクターによって職業やスキルが異なり、バトルが大きく変化するのが「チェンクロ」の大きな特徴で、それ以外にもボイスも違えば、武器の構え方やスキルモーション、勝利ポーズも異なり、フレンドキャラで使うことで未知のキャラクターの意外な魅力に気づいたりする。筆者はイベント時以外は気分によってリーダーキャラを変えるタイプで、個人的には、“設定したお気に入りキャラの中からランダムでリーダーキャラが選ばれる”みたいなランダムリーダーシステムがあると、自分もフレンドもより楽しいと思う。ちなみに筆者のお気に入りキャラクターは以下の通りだ。

・深海の使者セラカ(SSR騎士)

 一定時間ごとに自動でHPを回復するリジェネ効果とダメージ減少のアビリティを備え、はじき飛ばしスキルでボスのスキル中断を狙える「ファイナルファンタジーXI」のナイトのようなキャラクター。2部と同時に加入し、ピックアップに選ばれる度に少しずつ限界突破し、ついに今年4凸を達成。我が軍のメイン盾。見た目は妙齢の美女だが、実際は数百歳(数千歳?)で、一人称は“わし”というギャップ萌えキャラクターでもある。

【深海の使者セラカ(SSR騎士)】
絆込みで11,000を超えるHPとリジェネ、ダメージカット能力で鉄壁の防御を誇るセラカ

・天武の忌才フィーンド(SR戦士)

 SRながらアタックが7,280もあり、さらに戦闘時に攻撃力と移動速度が増すアビリティ「わがままボディ」効果で、SSR戦士並の打撃力と戦場を引っかき回せる機動力を誇る。しかし、HPはしっかりSR並みであるため、SSRと共に前線で戦わせると乱戦の中でいつの間にか溶けていたりするという「World of Tanks」で言うところのフランス戦車のようなキャラクター。加藤英美里さんののびのびとしたボイスも魅力。

【天武の忌才フィーンド(SR戦士)】
高速で敵陣に突っ込み、クリティカル攻撃を連打するアタッカー。HPがぐんぐん減るため、見ていてひやひやさせられるが、そこがいいのである

・執着の魔神アルミルス(SSR弓使い)

 サービス開始から参加してきた魔神イベントで、初めて念願の4凸に成功した魔神キャラクター。コスト16でアタックが8,650もあり、第一部のラスボス戦でもエースとして活躍してくれた。味方が戦場から離脱するとダメージが大幅に上がるというアビリティを持っていることから、低レベルキャラクターを意図的に戦場離脱させてから、アルミルスのスキルを撃つ“アルミルス砲”も流行。筆者は、その方法は採らず、アルミルスのスキルで凍らせておいて、フィーンドのマナ3スキルで大ダメージを与える手動コンボを良く使っていた。

【執着の魔神アルミルス(SSR弓使い)】
「かわいい」が口癖の可愛い猫耳魔神。マナ16のSSRとしてはずば抜けたアタックを誇る

・巡回者の祭司トーガ(SSR僧侶)

 デイリークエスト等で毎日コツコツ貯めたリングで引けるリングガチャで入手できたSSR僧侶。高レベルバトルにおいてパーティーに必須となる僧侶は、1マナで全体回復を行なう通常回復系を基本に、リリスを皮切りとしたリジェネ系(一定時間毎にHPを回復し続ける)、トレランシアを起点とするバフ系(HP回復+メンバーの性能強化)の2系統があり、いずれが最強かについてネット上で血で血を洗うような論争が繰り広げられてきたが、2015年12月にその両方の特製を兼ね備えたリーアが実装されたことで、「どっちかというか、リーアが最強」ということで論争に終止符が打たれた(と思っている)。そうした中で今年5月に実装されたのがトーガである。

 トーガは最大HPの30%まで上限を超えて回復する【超過】スキルを唯一備えており、一撃が重いボス戦や、1度に大量の敵が登場し、一定時間耐え凌ぐ必要があるシーン、そして使用すると自身もダメージを受けてしまうスキルを持つ味方がいる時などに大変重宝する。一定時間味方の攻撃力もアップするため、ボス戦との相性も抜群だ。

 そしてトーガが凄いのは、迷宮山脈を対象にした所属バフや戦士がいると戦士マナが1つ所持した状態でバトルスタートといったアビリティではなく、通常回復能力の高さだ。自身が回復対象から外れるぐらい通常回復範囲が大きく前方に移動する代わりに、回復能力が大幅に高まっている。筆者のパーティー構成では800ほど回復し、リジェネ系スキルに匹敵する通常回復力を備えている。「ファイナルファンタジーXIV」ではヒーラー役で、常にストンスキンをきっちり貼っておきたい筆者的にはとても相性の良いスキルであり、我が軍のエースヒーラーだ。

【巡回者の祭司トーガ(SSR僧侶)】
凄まじい通常回復力&【超過】スキルで、パーティーに安定と安心をもたらすスーパー僧侶。第2部のラスボス戦でも大活躍してくれた。HPバーの青い部分が超過分のHP

・年代記の管理者フィーナ(SSR魔法使い)

 年代記の少女フィーナ(SSR僧侶)が、幾多の戦いをくぐり抜けて進化したキャラクター。年代記の少女フィーナは、依然としてサブ支援キャラクターとしては最優秀キャラクターであり、入れ替えてまで使うか悩ましいところだが、現在はサブ支援アビリティを備えたキャラクターは数多くいるのと、年代記の管理者フィーナはメインパーティに入れることでパーティ全員の性能を上げる支援アビリティを備えているため、バフ好きはぜひ使いたい。

 性能的には、史上最多となる3つのスキル(全体攻撃、攻撃/防御アップ、超必殺)を持ち、戦場にいる味方全員の攻撃力と防御力を上げてくれる。【超必殺/連激】スキルの「チェインクロニクル」は、2マナで全体回復と全体攻撃を行なうという史上最強技だが、ほかと比較して通常攻撃による超必殺ゲージのたまりが遅い。その代わりに立ち位置によって使い分けられる2種類の1マナスキルでゲージがチャージできるようになっている。実質的に1マナスキルが予備運動で、トータルで4~5つぐらいのマナを使って超必殺スキルを撃つというイメージ。超必殺スキルは、かなり準備を必要とするだけに、大ピンチからの「信じていますから!!」(スキルボイス)は、かなり燃えるのである。

【年代記の管理者フィーナ(SSR魔法使い)】
本気パーティーにフィーナは欠かせない。これまではサブだったが、これからメインでも活躍できる