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「ソニック25thアニバーサリーパーティー」開催

秘蔵の設定資料や最新作「ファイアー&アイス」の実機プレイも

6月25日 開催

会場:東京ジョイポリス

 ゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の発売25周年を記念したイベント「ソニック25thアニバーサリーパーティー」が、6月25日に東京ジョイポリス内で開催された。イベントでは25年という長い年月の中で変わっていったソニックのデザイン設定資料の公開や、シリーズ最新作「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」の発売日発表と実機プレイも行なわれた。

最初期のソニックとテイルスの設定資料。元々はウサギとしてデザインされる案もあったという

 ソニックの25年を振り返るトークショーには、ソニックのシリーズプロデューサーである飯塚隆氏が登壇。ソニックシリーズの海外展開のため3カ月前からSEGA OF AMERICAへ渡っていたが、このイベントのために駆けつけたとのこと。また、飯塚氏に続いて上川祐司シリーズデザイナー、瀬上純サウンドディレクター、大谷智哉サウンドディレクターも登壇した。

初代ソニックから25年、脇役たちにも様々なデザイン案が

 シリーズを重ねるうち、ソニックのデザインは少しずつ変わっていき、様々なサブキャラクターも登場した。トークショーではそのサブキャラクターたちのデザインコンセプトについても触れられた。

ナックルズとエミーの設定資料。現在のエミーは赤いワンピースだが、この頃は緑のブラウスにオレンジのスカート

 1993年発売の「ソニック・ザ・ヘッジホッグCD」が初登場のエミー・ローズは、元々ソニックに憧れる女の子らしいキャラクターとしてデザインされていた。現在はハンマーを振り回して戦う力強い一面もあるが、どちらもかわいらしい。

メタルソニックも「ソニックCD」が初登場

 そのエミーを誘拐した敵キャラクターのメタルソニックは、ほかの雑魚キャラクターも含めて「目の形」に非常にこだわっていたという。ソニック達と比べ、丸く大きな目が不気味で悪役らしい。

「ソニックアドベンチャー」時のソニック。等身が高くなりスマートに

 プラットフォームがドリームキャストへ移行した「ソニックアドベンチャー」からは、表現の幅が広がったため全体的なキャラクターの等身が高くなったとのこと。デザイン画の段階で線に強弱があったり、動きをつけていたりと、アメリカンテイストなデザインになっている。

E-102ガンマとビッグにも色々なデザイン案があった模様

 同作初出演だったロボのガンマと、巨大なネコのビッグの誕生にも紆余曲折があったようだ。シリーズの悪役、エッグマンの作り出したメカであるガンマは、丸みを帯びた可愛いデザインの多い他のメカと合わせたものにする案があったが、プレイアブルキャラクターであったガンマには機械らしいアクションやギミックを重視したかったため、現在のデザインになったという。ビッグはソニックと対照的でのんびりしていて、釣りが好きということでネコがモチーフになった。

ソニックのライバル的存在となったシャドウ・ザ・ヘッジホッグ。彼が主人公のゲームも発売された

 そして「ソニックアドベンチャー2」が初登場となる、シャドウのデザインも披露された。ソニックと一二を争う人気のキャラクターとなったシャドウはアメリカでフォーカステストも行なわれ、画像上の2案はアメリカのチームが、下の2案は上川氏が担当したとのこと。筋肉やキズがあったりと、現在のデザインとはかなり印象が違う。

「ソニックアドバンス2」で登場したクリームと「ソニックラッシュ」で登場したブレイズ

 「ソニックアドバンス2」が初登場だったクリームは「妹キャラを作りましょう」ということでデザインされた。ネコやトビネズミといった小動物がモチーフ案として上がったが、最終的にはウサギとなった。対して「ソニックラッシュ」に登場したブレイズは、キーワードが「ツンデレ」だったという。炎を操るキャラクターのため、髪型や手袋にそのイメージを取り入れ、西洋風の上品さをプラスしたデザインとなった。

緑色のタカがモチーフのジェットは「ソニックライダーズ」で、銀色のハリネズミのシルバーは2006年版「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」で登場した

 「ソニックライダーズ」で登場したジェットや、2006年に発売された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」に登場したシルバーにも、完成前にはいくつかのデザイン案があったようだ。ジェットには意地悪なライバルキャラとしてイタチやキツネ、シルバーは当初ハリネズミではなくヤマアラシなどをモチーフにする案があったとのこと。

最新作は氷(アイス)で凍らせ、炎(ファイアー)で溶かして駆け抜けるゲームに

 また、イベント内でゲームシリーズ最新作「ソニックトゥーン ファイアー&アイス」の発売が今年10月27日となることが発表された。ソニック、テイルス、ナックルズ、スティックス、エミーの5人のキャラクターと、氷を溶かすファイアー、水を凍らせるアイスの2つのスタイルを切り替えつつ駆け抜けるコースがどのように構成されているのかが非常に気になるところだ。

 他にもイベント内では、2月18日に発売された「マリオ&ソニック AT リオオリンピック」のゲーム大会や、来場者限定の抽選会が催された。

 また、スマートフォン向けアプリ「ソニックランナーズ」の全楽曲を収録した「Sonic Runners Complete Sound Track」が9月14日に発売されることが発表されたほか、セガ公式ショップ「セガストア」でソニック25周年を記念したTシャツやタオルなどが発売を開始したことも発表された。7月17日に開催される、セガのゲームタイトルをフィーチャーするオーケストラコンサート「GAME SYMPHONY JAPAN 17th CONCERT」や最新作の発売など、今後も新しいソニックシリーズの展開に注目したい。

誕生日ケーキのろうそくを飯塚氏と一緒に吹き消すソニック。誕生日おめでとう! 脇にいるマリオは「マリオ&ソニック AT リオオリンピック」の応援のため登場した