インタビュー
「ラグナロクオンライン」、「影狼」&「朧」アップデートレポート
ファン待望の忍者の上位職! 「Breidablik」の新情報もお届け
(2013/7/21 00:00)
ガンホー・オンライン・エンターテイメントはMMORPG「ラグナロクオンライン(RO)」において、大型アップデートを実装する。今回のアップデートの目玉は忍者の上位職であり、3年ぶりの新職業となる「影狼(かげろう)」と「朧(おぼろ)」の追加となる。さらに「Breidablik」もアップデートが行なわれる。
今回は、8月6日に実装予定の新職業「影狼」と「朧」の様々なスキルを実装に先がけ見ることができた。加えてガンホーオンライン本部パブリッシング部第1企画課主任の中村聡伸氏に、2つの職業のモンスター戦、PvPにおける有効なスキルの使い方といった、新職業の魅力について話を伺った。さらに「Breidablik」のアップデート「Tower & Stories」の概要も聞くことができたのでそちらもご紹介したい。
属性攻撃に、妨害能力。狩りやPvPに新たな風をもたらす新職業「影狼」&「朧」
影狼と朧は忍者の上位職である。「RO」における忍者はノービスから転職できる“特殊1次職”で、他の職業のように“転生”や“3次職”などはない。忍者以外の特殊1次職としてはガンスリンガー、スーパーノービスがある。通常の職業はJobレベルが50までだが、忍者とガンスリンガーはJobレベル70まで、スーパーノービスはJobレベル99まで上げることができる。
影狼と朧はBaseレベルが150、Jobレベル50まで上げることができる。転職するとHPやSPが底上げされ、専用装備も使えるため、単純なステータスや、スキルポイントの総量では3次職のキャラクターより低いが、強力でユニークなスキルの数々を持ち、専用の装備も用意されており、3次職の職業に劣らない魅力を持っている。
影狼と朧は、アーチャーからの転職で、女性キャラクターはダンサー、男性キャラクターはバードと男女で転職先が異なっていたのと同じように、男性忍者は影狼、女性忍者は朧に転職する。転職条件はBaseレベル99、Jobレベル70で、和風の街アマツで転職クエストをクリアする必要がある。
影狼と朧は共通のスキルが22、それぞれ異なるスキルが3つずつ用意されている。この3つのスキルで戦い方は大きく異なってくる。影狼の「幻術-分身-」はかけた対象の背後に分身が作り出せる。分身がある間はスキル「ダブルアタック(一定確率で通常攻撃が2回攻撃となり、連続でダメージが与えられる)」状態になる。
「幻術-虚無の影-」は補助魔法などで対象が得た反射能力を無効にする妨害系スキル。これをかけられた相手は一定確率でスキルを失敗するようになってしまう。「幻影-影踏み-」は自分の周囲に隠れている敵を発見し、足止めができる。こちらも強力な妨害スキルだ。影狼は「幻術-分身-」での接近戦と、相手を妨害する戦い方ができる職業になる。
朧は忍術による魔法攻撃が強めになる。「幻術-残月-」は自分のHPやSPが偶数ならAtkとMatkを強化でき、奇数なら弱体化してしまうため使い方に癖があるが、効果が高いスキル。「幻術-朧幻想-」は対象のHP・SPの偶数奇数に応じて値を増減させられる上に、対象に魔法攻撃が当たった場合、周囲のキャラクターにも効果を及ぼすという強力な妨害スキルとなっている。さらに「幻術-紅月-」はかけられた対象に回復スキルを使用すると、回復効果がダメージになってしまう。「幻術-残月-」で自身を強化した上で、PvPで相手の力を削ぐ職業になる。
共有のスキルも強力なものが揃っている。影狼と朧は忍者同様、忍者刀を使った接近攻撃、手裏剣や苦無を使う遠距離攻撃、様々な忍術と多彩な攻撃方法があり、プレーヤーの望んだ方向でスキルを伸ばしていける。地面に苦無を打ち込んで爆発させ、周囲にダメージを与える「爆裂苦無」や、自分の周囲に攻撃でき、連打が可能な「風魔手裏剣-乱華-」といった新スキルもある。
霊符というアイテムを使ったスキルは、攻撃に対して属性効果をもたらすもので、属性を使った術の威力も上げてくれる。火、水、風、地の属性があり、10段階まで強化できる。10段階目になると武器にも属性がつく。また、2刀流が可能になっており、接近戦を強化したいなら「右手鍛錬」、「左手鍛錬」でダメージを増加させられる。忍術タイプのキャラクターでも、両手にMatkの高い忍者刀を装備すると威力が大きく上昇する。「明鏡止水」は移動ができなくなるがその間HPとSPが回復する強力スキルだ。
様々な妨害系スキルもありモンスター狩りでも有効だが、特にPvPでソウルリンカーの「魂」系スキルを無効化できる「黄泉返し」はうまく使えばかなり効果的だ。この他、10万ゼニーを一気に相手にぶつけ大ダメージを与える「無茶投げ」といった技もある。「十文字切り」は1人目のダメージはそれほど高くないが、「十文字切り」を受けた対象は一定時間「十文字傷」状態になり、この時に「十文字切り」を当てるとダメージが跳ね上がる。影狼・朧ばかりのパーティの時などは、積極的に使っていきたいスキルだ。
影狼と朧は忍者以上にダメージを与える“アタッカー”としての側面が強くなるし、妨害に特化したスキルも習得できる。「RO」は各職業に戦い方の“幅”が持たせており、色々な戦い方ができるところが特徴の1つだが、影狼と朧は特にプレーヤーのこだわりが生きてくる、「理想の忍者像」を追い求められると感じた。中村氏は、50人規模のギルドでの攻城戦で、妨害スキルの使い手として4人くらい要所要所で活躍してくれるのではないかと語った。この秋に予定している攻城戦の全国大会「ワールド対抗戦」での活躍も楽しみだという。この新職業をプレーヤー達がどう使っていくか注目したい。
影狼と朧の実装に合わせて様々なキャンペーンも行なわれる。まず、影狼と朧を先行体験できるイベントワールドを7月19日よりオープンする。「Breidablik」と同じように無料で楽しめるワールドで、ログインするとBaseレベル99の忍者のキャラクターを作ることができ、そこから影狼と朧になることができる。
通常のワールドのようなプレイができるのではなく、専用コンテンツが用意されているモンスターと戦える複数のマップやダンジョンが用意されているほか、ネットカフェのイベントでも使用された、4人1組で専用ダンジョンに挑みクリア時間を競う「タイムアタック」にも挑戦できる。さらにPvPマップも用意される。
ゲーム内では実際に体験し、条件を満たした人にプレゼントを贈る予定だ。また、影狼と朧になってもらうための忍者応援キャンペーンとして、忍者の使う「阿修羅」という刀に、期間限定でHP・SPのアップ効果を付与する。この刀でレベルアップに励んでもらいたいという。アイテムの配布は7月23日を予定している。
さらに、期間限定で、影狼・朧のキャラクターのみが“新髪型”にチェンジできるサービスもあり、ファン注目の要素となるだろう。これまでの「RO」にはなかった髪型で、しばらくは影狼と朧にのみ解放されるとのことだ。また影狼と朧がBaseレベル110に到達したときには、特別な衣装装備アイテムをプレゼントする予定だ。また、ノービスから忍者への転職条件も緩和する方向で調整を行なっているという。