インタビュー

「ICARUS ONLINE」に新クラス「アイドル」爆誕! 先行体験レポート

ハートを振り撒くサポート妖精。新たな“顔”栗本氏にもミニインタビュー

9月29日 実装予定

WeMade Online「ICARUS ONLINE」運営ディレクターの栗本裕也氏

WeMade Onlineは、NHN ハンゲームと共同運営しているWindows用MMORPG「ICARUS ONLINE」において、新プレイアブルクラス「アイドル」のメディア向け先行体験会を開催した。

 「アイドル」は、少女型の妖精「シャリング」の専用クラス。人間以外のプレイアブルキャラクターは今回初登場となっており、その見た目のかわいらしさからユーザー人気も高まりそうなキャラクターとなっている。なお実装日は9月29日。

 今回は先行体験会ということで、WeMade Online「ICARUS ONLINE」運営ディレクターの栗本裕也氏の案内のもと、「アイドル」を実際にプレイすることができたので、こちらの模様をお伝えしていきたい。

サポートメインの少女キャラクター「シャリング」

妖精の種族「シャリング」

 まず「アイドル」をプレイできる種族「シャリング」について説明しておくと、「シャリング」は女神エローラが撒いた光の種から生まれた妖精であり、少女のような見た目が特徴。ストーリーでは、さらわれた親友のラニア姫を救うため、冒険に赴く姿が描かれていくこととなる。

 妖精であるため頭には触覚があり、また背中には羽が生えている。武器は魔法のステッキとクマのぬいぐるみというファンシーな組み合わせだが、ぬいぐるみを敵を殴るための鈍器として扱うパワフルな一面も見ることができる。

 「アイドル」の能力面では、味方の能力を上昇させるバフスキル、敵の能力を下げるデバフスキルが多く揃っており、前線というよりはパーティーのやや後方での戦闘の支援を得意としている。操作自体は難しくないが、バフ管理などの状況把握がプレイの鍵となるクラスだ。ちなみにソロでのプレイは不安があるかというとそんなことはなく、ソロプレイでレベルキャップに達することは十分可能なように調整されているという。

カスタマイズでは、触覚や羽も切り替えられる。触覚については表示オフも可能

芝生に噴水などが設置されていく範囲攻撃や、クマのぬいぐるみを使っての物理攻撃など、攻撃方法もファンシーなものが揃う

 「アイドル」を実際にプレイしてみると、範囲攻撃に優れたキャラクターであることが実感できた。まず特徴となるのが、遠距離に届く攻撃スキルと、地面の場所を指定して発動する設置型スキル。設置型スキルは範囲内の敵に攻撃とデバフ効果を与え、味方の回復などサポートができるので、乱戦に役立つスキルとなっている。

 「アイドル」が高レベルになるとこの設置型スキルは段階的に追加され、発動を重複させることができる。例えば、最初は芝生を地面に生やす(コンボ1)だけだったものが、芝生に花を咲かせ(コンボ2)、噴水を設置し(コンボ3)、噴水から水が噴き出して花が舞う(コンボ4)、といったような感じでコンボを重ねるたびに見た目が派手になっていき、効果も強力になる。

 設置型スキルはコンボを重ねる度に敵にダメージがガシガシ入っていくので、密集地帯では特に威力を発揮する。そして敵が近づいてきたら近づいてきたらで、「クマのぬいぐるみで殴る」スキルがかなり強い。

 このクマのぬいぐるみは範囲攻撃となっており、2連続で発動できる。特に2回目の攻撃はなぎ払うアクションで前方の広範囲にダメージを与え、ダウンまで奪える高性能さを持つ。さらにクールタイムも非常に短いので、前線で戦う場合にはこのぬいぐるみ攻撃を軸として戦闘を組み立てられる。

 またもう1つスキル面の特徴として、「ぬいぐるみ召喚」がある。これはフェロー型のぬいぐるみを10秒ほど召喚するというもので、召喚時に周囲にダメージが発生するほか、「召喚中はプレーヤーの移動速度が20%上昇する」などといった付加効果が与えられる。ぬいぐるみの召喚や設置型スキルを発動しつつ、自らは遠距離攻撃やぬいぐるみで殴る、といった立ち回りが「アイドル」の基本的な使い方になるだろう。

 今回はパーティープレイを試す機会がなかったので、「アイドル」の本領は見られなかったが、栗本氏によれば「アイドル」がいるだけで「不利な状況を覆せるほど戦闘が安定する」という。単体のPvPではさすがに威力はないが、集団戦では脅威になることが考えられるので、その見た目とあわせてぜひとも注目していただきたいクラスだ。

【様々な衣装】

「ICARUS ONLINE」の今後は? 栗本氏にミニインタビュー

「シャリング」は日本のマーケットを意識して開発されたという

――今回は栗本さんに案内をしていただきましたが、本作にはどのように関わってきたのでしょうか?

栗本氏: これまで運営ディレクターとして「ICARUS ONLINE」に携わってきました。プロデューサーと開発との間で決まったことを遂行するため、現場スタッフに仕事を割り振っていくディレクション業務を主に行なってきました。

――運営方針は今後どのようにしていきますか?

栗本氏: ゲームの仕様改善と不具合の修正に重きをおいて、まずは快適にプレイできる環境づくりを目指していきたいと思います。

――では今回体験した「シャリング」についてお聞きしていきます。「シャリング」の開発の経緯はどういったものでしょうか?

栗本氏: 開発側からのコメントとしては、「シャリング」は日本向けのサービスのために作られたキャラクター、ということです。

 「シャリング」は韓国サービスで既に実装されていますが、韓国ではどちらかというとクラスの性能面が重視される傾向にあります。

 日本のオンラインゲームでは可愛らしいキャラクターは人気があるということで、日本での需要を考えて作られたものと聞いています。ちなみに「アイドル」というクラス名は、韓国サービスでの名前をそのまま引き継いでいます。

――ちなみに気になったのが、見た目が「TERA :The Exiled Realm of Arborea」のエリーンに似ているんじゃないかということですが……?

栗本氏: 開発は本作について「様々なゲームからインスピレーションを得ている」と言っているので、そういう要素があるのかも知れません。

――性能について、韓国での評判はいかがでしょうか?

栗本氏: 「シャリング」はサポートクラスということもあり、実装当初は戦闘面で少し弱いと言われていました。ですが、現在韓国サービスの方で戦闘性能を強化する調整が入っています。日本での実装時は調整後のものになるので、強くなった「シャリング」がプレイできるはずです。

――今回のプレイでは日本語ボイスが未実装でしたが、有名声優の起用などは考えていますか?

栗本氏: 現時点では未定ですが、力を入れていきたいところです。有名な声優さんにご協力を仰げたらと考えています。

――「シャリング」以外にアップデート予定のコンテンツはありますか?

栗本氏: 色々と調整中ではありますが、年内に新エリアの追加と、レベルキャップの開放を予定しています。

 それとゲーム内の状況改善ですね。8月に「ダンジョンに正常に入場できない」という不具合が発生したのですが、原因不明のまま修正が難航してしまい、非常にご迷惑をおかけしました。その後改善の施策を打ったところ不具合の報告がなくなったので修正に向かっていますが、まずはそうした不満に繋がる部分を早急に改善していけたらと思います。

――では最後に、読者にメッセージをお願いします。

栗本氏: 今後はディレクターとして関わりながら、「ICARUS ONLINE」をプレイしていただいているユーザーの皆様の意見を聞き入れて、採り入れられるものは素早く採り入れていきたいと考えています。

 アップデートも定期的に行なっていきますが、新しく入ってきた人や久しぶりに帰ってきた人たちも含めて、快適にプレイできる環境づくりをまずは目指していきますので、今後ともICARUS ONLINEをよろしくお願いいたします。

――ありがとうございました!