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【連載第107回】 あの、おもちゃを徹底レポート




あの人気トイがバージョンアップ!
バンダイ「マスコットロボ ハロ2」

バンダイ「マスコットロボ ハロ2」
発売 バンダイ
価格 各3,980円
電源 単4電池×2本
発売日 発売中



 2002年4月に初めのバージョンが発売された直後に起きた品薄騒動も記憶に新しい、「マスコットロボ ハロ」の最新版だ。今回は“ファーストガンダム”の「ハロ」ではなくて、現在放映中の「起動戦士ガンダムSEED」に登場する「ハロ2」のトイになっている。

 一見すると、本体カラーがピンクになったこと以外に違いはないように思えるが、実は大きな変化がある。スケールが異なるのだ。以前の「マスコットロボ ハロ」は、1/4スケールだった。しかし、今回の「マスコットロボ ハロ2」は、何と1/1スケールなのだ。おおっ、憧れの実物大!! 悲しいかな、マニアのサガで実物大と聞くととたんに興奮してしまう。

 この「マスコットロボ ハロ2」を売るために、前回の「マスコットロボ ハロ」のサイズから、劇中の「ハロ2」の設定を決めたんじゃないの……と邪推が働きもするが、それはさておき。実物大のトイが手に入るのは、ファンとしてはやはり嬉しい。

パッケージは本体と同じくピンクでデザインされている パッケージの底面にはスケール表示が。見えるだろうか? 「ハロ」と「ハロ2」。カラーリング以外の変化は特になし



三石琴乃さんの声でしゃべりまくる

 今回の目玉のひとつが音声機能だ。「ハロ2」がしゃべる言葉の数が、前回の2倍の40種となり、より豊かなコミュニケーションが楽しめるようになっている。ボイスは、もちろん劇中同様に三石琴乃さんが担当。すべての言葉をこのトイのために録り下ろしたというのだから豪華だ。本体に単4電池を装着すると同時に、「時間は?」とあの声で話しかけてくるのだから興奮させられる。

 遊ぶ前には、背面の3種類のボタンを使って、時間合わせを行なう。「ゴゼン?」、「ゴゴ?」、「ジュウ、ニジュウ、サンジュウ、ヨンジュウ……」という「ハロ2」の声をガイドに、現在の時刻を入力する。この設定さえ終われば、あとは自由に遊ぶことができる。

背中にある3種のボタンを使用し時刻合わせを行なう 専用の台座の向きによって、「ハロ2」の揺れ具合が変わる 大きく揺らしたい場合は、ロゴが後ろになる逆位置にする



耳をバタバタ、体を揺らし、目を光らせる

 「ハロ2」とのコミュニケーション手段は、「頭の上のボタンを押す」、「声や音を聞かせる」、「額の上で手を振る」の3種類。頭の上のボタンは“時刻機能”。押すと「ゴゼン、ジュウイチジ、ハチフン、ラシイ」と時刻を読み上げてくれる。時刻の最後には、「デス/ラシイ/カモネ/カナー」のうちのいずれかが、語尾として添えられる。

 話しかけたり、手を叩いたりして音を聞かせると、耳をバタバタさせて反応を示す。時には体を左右に揺らしたり、目を点滅させたり、「ハロ! ハロ!」などの言葉を話すこともある。このアクションは、まさに「ハロ」そのもの。「ああっ、自分の家にハロが来たんだなあ」と最も実感できる瞬間だ。

   額に手をかざして左右に振ると「よしよしモード」に突入する。内蔵の光センサーが反応し、声や音を聞かせたときとはまた違ったアクションを見せてくれる。この「よしよしモード」を強化させたのが、「ハイパーよしよしモード」。頭のボタンを押して、時刻をしゃべり終わる前に、額に手をかざして左右に振ると、15秒間に渡るおしゃべりを披露するのだ。

 「イケテル~、カモネ」、「ナニイッ~、サセルカッ、テヤンデェ!」、「アイムハッピー、オマエモナー」。一見意味がなさそうでありそうな不思議な言葉だけれど、「長く話す」ことは非常に効果的だ。「ハロ2」の意思のようなものが感じられ、コミュニケーションがグッと楽しくなってくるのだ。

 直接触れ合っていないときは、「ハロ2」から話しかけくる。しばらく何もしない状態が続くと突然、ひと際大きな声で「モシモシ、モシモ~シ」や「アーソーボー」などとしゃべり始めるのだ。静まりかえった夜の仕事場で、何度これをやられて心臓が痛くなる思いをしたことか。だけど、憎めないし、むしろ「かまってあげなくてゴメン」と思えるのは、「ハロ」というキャラクタが発する魅力があるからこそだろう。

 また、「ハロ2」を目覚まし時計として使える機能もある。設定した時間になると、「モシモシ、モシモ~シ、オキタ、オキタッ~」などと元気いっぱいの声を上げるのだ。劇中同様に、手や足を引き出して、立たせることも可能。とりわけ手は、腕も手の甲も自在に回転させされるので、好みのポーズをつけられる。

頭のボタンを押すと、現在時刻を知らせてくれる 嬉しいときは、耳をバタバタさせて、目も光らせる 手のひらを額の上にかざすと、また異なる反応を見られる
「揺れ」の秘密がここに! 棒を伸ばして本体を浮かし「揺れ」を生み出すのだ 手動で手足を引き出し、ポーズをつける 立ちポーズは、安定性にやや欠ける。台座に乗せるのが基本だ


 前作と比べると、会話の量に向上が感じられ、「ハロ」がより身近な存在に感じられるようになった。トイとしても、価格面からしても、申し分のない出来栄えといえるだろう。だけど、劇中の「ハロ」を完璧に再現するという点からは、まだまだ完成にはほど遠い。これから先、どのような機能が付加されていくのか、その進化が楽しみだ。また今回のシリーズとは別に、より高価な値付けで、高度な機能を有した「ハロ」のハイグレードなトイも見てみたい。ガンダムに対する欲望は尽きないのだ。

(C)創通エ-ジェンシー・サンライズ・毎日放送

□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「マスコットロボ ハロ2」のページ
http://www.bandai.co.jp/products/items/item0000003460.html
□関連情報
【2002年3月7日】あのハロがついにロボット・トイとして登場!
バンダイ「マスコットロボ ハロ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020307/toy56.htm


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(2003年4月10日)

[Reported by 元宮秀介]


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