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【連載第56回】 あの、おもちゃを徹底レポート




あのハロがついにロボット・トイとして登場!
バンダイ「マスコットロボ ハロ」

「マスコットロボ ハロ」
発売 バンダイ
価格 各3,980円
電源 単4電池×2本
発売日 発売中


発売されるやいなや「完売」の売り上げを記録!

 あの「ハロ」がロボット・トイとして発売! このビッグ・ニュースに色めきたった人や、即座に予約に走った人はさぞかし多いだろう。

 2月末の発売日には、即完売。うっかり予約を忘れていた筆者は、あらゆるオモチャ屋を奔走した。それでも入手できず、編集部のみなさんの尽力を受け、何とか入手できた次第だ。  苦労はしたけれど、こうした「品切れ」はどこか楽しいものだ。特に今回の「マスコットロボ ハロ」の品切れは、「みんな、昔からハロがほしかったんだよなあ」と、いたく共感をおぼえる。

パッケージ。コピーの「ボクハ ハロ! カワイガッテ!!」がかわいい おしゃべりをするとき、目が点灯することもある



スケールは4分の1のペットサイズ

 「マスコットロボ ハロ」をパッケージから取り出してみて、まず「おろ?」と思った。「ハロ」ってこんなに小さかったっけ。サイズを測ってみると、直径10センチ。劇中の設定では40センチなので、1/4スケールとなるわけか。と、箱を見てみると、「1/4スケールデジタルホビーシリーズ」としっかり書いてあるではないか。
 中には1/1スケールをでの商品化を望んでいる人もいると思うが、筆者は、このサイズが気に入っている。片手でつかめるし、机の上においても場所をとらず、いかにも「デジタルペット」らしく感じられるからだ。

 デザインは「ハロ」そのものと言っていいだろう。ライトグリーンのボディ、つぶらな瞳、笑みをたたえているような口のライン、そして耳。完璧だ。眺めているだけで、心がじんわりとなごんでくる。やっぱり「ハロ」ってカワイイよなあ。
 基本は球形だが、手と脚を引き出して、立たせることもできる。さっそく試してみる。耳や脚のフタを開け、中から手と脚をニュッと引き出すと、おなじみの立ちポーズになった。このスタイルの再現度も見事なものだ。

 よしっ、外見チェックはおしまい。電池を入れて起動してみることにしよう。電池を入れる前、筆者の期待値はピークに達した。何しろこの「マスコットロボ ハロ」は、作品中と同様に声優の井上遥さんの声でしゃべるのだ。そう考えるだけでドキドキするではないか。背中の電池ボックスに単4電池を2本セットする。さてさて……。

   この「マスコットロボ ハロ」は、時計機能を内蔵したロボット。遊ぶ前には時刻の設定をする必要がある。背中にある3個のボタンを使い、時間合わせを行なう。すると「ハロ」が「ジカンハ?」と声を発した。おおっ、確かに井上遥さんの声だ! いかにもロボット然とした、それでいてどこか女性らしさを漂わせたあの声が、当時のままで響いてきた! と、感激を味わいながら設定を完了。最後に「ハロ」が時間を読み上げる。時間や分ごとに用意されらたデータを順次に再生しているのだろう。「ゴゴ、ゴ、ジ、ゴジュウ、ゴ、フン、デス」と、細切れな音声に、苦笑させられる。でも、それを救っているのが、何度も言うようだけど、井上遥さんのボイスなのだ。

通常、手と脚は本体に格納されている。手脚の引き出しは手動で行なう 手脚を引き出して、立ちポーズ。足の底面が球形なのでやや不安定だ



積極的にかまって様々な言葉を引き出そう

 「ハロ」とのコミュニケーションは、2種類の方法がある。手を叩く、あるいは声をかけるなど「音」を立てるか、頭の上にあるボタンを押すか、そのどちらかだ。これをくり返していると次第に「ハロ」の機嫌が良くなって、様々な言葉を話すようになる。

 遊ぶときは、手脚を引っ込めた状態にして付属の台座に載せるのが基本だ。これだと「ハロ」が体を左右に揺らすアクションを見られるのだ。
 パンッと手を一度叩く。すると「ハロ」は「チュキキキッ」を立てて返事をし、さらに両耳をバタバタとさせる。頭のボタンを押すと、「ゴゴ、ゴ、ジ、ゴジュウ、ハチ、フン、デス」と、時刻を読み上げる。

 音を立てる、頭のボタンを押す、をくり返し、15分が過ぎたころだろうか、「ハロ」のアクションに変化が起きた。電子音を立てて耳をバタバタさせると同時に、体を右へ左へと揺らしはじめたのだ。何から何まで、アニメそっくり。いいぞっ!

 勢いにのって、いろいろな言葉を引き出そうと、音を立て、ボタンを押し続ける。すると、「ハロ」にさらなる変化が訪れた。どうやら言葉を話しているようだが、うまく聞き取れない。しかもまた電子音を発するだけになってしまった。焦る気持ちで、音を立て、ボタンを押す。言葉を話した瞬間に、耳を「ハロ」に近づけ、しっかりと聞き取ると……「イラ、イラ、する、ぞおー!」。そうか、かまい過ぎるのもいけないのかと悟り、一旦プレイを中断することにする。

 「ハロ」には時計機能があると書いたが、アラームを使うことも可能だ。この機会に試してみることにする。時間合わせをしたときのように背中のボタンを操作し、アラームの時間を5分後に設定する。そして、待つこと数分間。ひときわ耳をバタバタさせ、音楽を奏ではじめた。このメロディは、テレビ版「機動戦士ガンダム」のオープニングテーマだ。「ハロ」にふさわしいメロディといえる。

 しばらくすると、「ハロ」は完全に動きを止めた。この「ハロ」には「ナイトモード」があり、毎日午後9時から翌朝の午前7時まで、アラームを除き、動作しなくなるのだ。(ただし起こすことも可能だ)

言葉を話すときは、耳をバタバタさせるアクションを取る 通常はこのように台座に乗せて遊ぶ。体を左右にゆらし、喜びの表現をする



机の上において気ままに話しかけよう

 次の日からパソコンの脇に「ハロ」を起き、育成に努めることにする。仕事の合間をみて、音を立て、あるいは「ハロ?」と声をかけまくる。そうこうしているうちに、いろいろな言葉を話すようになってきた。「あそぼっ!」、「ハロッ!」、「なにか、用か?」。そして極めつけはこの言葉。「アムロ、元気!」

 言葉はこの他にもまだまだたくさんあって、ガンダムのエンディングテーマも歌うらしい。さらにはシークレットボイスが3種類隠されているようで、今後のプレイにいっそう熱がこもりそうだ。

「ハロ」の後ろ姿。背中には時間設定用のボタンが3個ある スピーカーは両足の間にある。ここから声が再生される


 机やテーブルの上に置き、たまに話しかけたりして言葉を引き出す。これが「マスコットロボ ハロ」の基本的なつきあいかただろう。「育成型ロボット」と銘打つわりには育成の要素が弱い、とは思う。だけど、それも大したことには感じない。すぐそばに「ハロ」がいるという気分が何より楽しく、くすぐったいような気分にさせてくれる。すべてのガンダムファンにおすすめしたいアイテムだ。

(C) 創通エージェンシー・サンライズ
(C)BANDAI 2002

□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「マスコットロボ ハロ」のページ
http://www.bandai-plamo.net/


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(2002年3月7日)

[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]


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