★ピックアップ アーケード★

ワールドクラブ チャンピオンフットボール
セリエA 2001-2002

連載:第5回

  • ジャンル:スポーツ(サッカーゲーム)
  • 発売元:セガ
  • 開発元:ヒットメーカー
  • 操作デバイス:カード移動、戦術ボタン×5、データ表示ボタン、シュートボタン、キーパーボタン
  • 構成:サテライト席8席+メインモニター
  • 料金:1プレイ300円、2プレイ500円
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 選手カードを配置し、それを動かしてプレイするサッカーゲーム。イタリアのサッカーリーグ「セリエA」を題材にして、実在の選手カードを使って試合を行なう。練習、試合を繰り返しながらチーム経験を積み、チームを強化してカップ戦での勝利を狙う。試合後には選手カードが1枚排出されるので、有名選手のカードを集めるのも大きな魅力となっている。



 今回は28試合目までの成長日記のレポートと、サイドアタック戦術について紹介する。サイドアタックは中央突破と同じく、対人戦で頻繁に見られる戦術なので、是非とも参考にしてほしい。


■ チーム「ゲームウォッチ」成長日記・第4回

 今回は19試合目から28試合目まで、計10試合の結果をレポートする。獲得金額が上がり、グレードの高いカップ戦にも出場できるようになってきた。カップ戦での戦いをメインに、そのなかから注目に値する試合をピックアップして解説していこう。

 なお、チーム全体の能力が高まってきたため、本記事から未加入選手はあえて掲載しないこととした。あらかじめご了承いただきたい。


【第19戦】フレンドリーマッチVSペルージャ(ハードプレスC)

 このところチームが好調なので、フォーメーション自体はいじらずに選手を交代して試合にのぞむ。中盤は「トゥドール」が不動の右ボランチ。左の選手は好調をキープしている選手を使うことにする。ここでは「アルベルティーニ」を選出。

 最初の試合は、ハードプレス型のペルージャとの親善試合だ。前半7分、中央のこぼれ球を「アルベルティーニ」が「コラーディ」にスルーパス。フリーになった「コラーディ」が中央から決め、好調な滑り出しとなる。25分には得意のサイド攻撃が決まって2点目をゲット。

 しかし、後半になってペルージャに反撃される。コーナーキックを取られると「ゼ・マリア」のキックから「グロッソ」にヘッドを決められた。その後もペナルティエリア内で「アダーニ」がファウルを取られる。PKを決められて同点に追いつかれた。

    結果 …… 2-2(引き分け) 通算:11勝4敗4分け
今回の布陣はこのとおり。中盤には人材があふれている。それに比べると、FW陣はかなり頼りなく感じられる。補強できる人材をなんとか引き当てたいところだ 自陣近くのスローインからチャンスを作られる。パワープレーに持ち込まれると個人能力の勝負になりがち。本当は、その前にチャンスの芽を摘まねばならない


【第20戦】フレンドリーマッチVSグリーン・パウリスタ(スピード重視B)

    結果 …… 0-1(敗北) 通算:11勝5敗4分け

【第21戦】フレンドリーマッチVSローマ(奪取重視A)

    結果 …… 2-1(勝利) 通算:12勝5敗4分け

【第22戦】レギュラーリーグVSキラクローズ(バランス重視A)

 ひさしぶりにライバルチームのキラクローズと対決。試合前に、これまでのチームのシュートとアシスト数を確認してみた。

 得点王は「サラジェダ」の13得点(3アシスト)。「ドニ」が7得点1アシストと続いている。「サラジェダ」はポジション的に当然といえる数字だが、「ドニ」の7得点が光る。アシストは「エリベルト」が9でトップ。サイドから崩す形が機能している。次点は「コラーディ」の5アシスト(4得点)で、中央でキープできるのがなかなかいい。

 試合のほうは「ドニ」の絶不調が大きく響いた。中盤でボールがキープできないため攻め込まれ「クレスポ」にエリア外からシュートを打ちまくられる。かろうじてパンチングしたこぼれ球を拾おうとすると「ダビッツ」に吹っ飛ばされるという展開だ。

 粘って1点勝負に持ち込んだが、後半39分に「クレスポ」がショートパスをつなぎ、エリア内に入った「メンディエタ」が決勝のゴール。0-1で敗戦となった

    結果 …… 0-1(敗北) 通算:12勝6敗4分け
「クレスポ」はダイレクトシュートが得意だが、エリア外から正確なシュートを打てるところが脅威だ 「メンディエタ」のシュートが豪快に決まる。試合を通じて終始パワーで押しまくられる展開だった


【第23戦】レギュラーリーグVSマンチェスター・タウン(攻撃重視C)

    結果 …… 1-0(勝利) 通算:13勝6敗4分け
 後半11分、36分とトゥドールが選手を吹っ飛ばし、連続でファウル。初のレッドカードをもらってしまった。退場となったが、後半終了間際だったのでことなきを得た。トゥドールはパワーがありすぎるので、簡単に相手を倒してしまい反則を取られやすい。

【第24戦】コンチネンタルカップ第1戦VSFCプロビンチャ(奪取重視C)

【加入選手】
ジシス・ヴリーザス
(FW:ペルージャ)
OFF17
DEF6
TEC14
POW14
SPD15
STM13
SKILL:スペースへの抜け出し
 獲得賞金が5億円を超え、さっそくランクの高いカップ戦「コンチネンタルカップ」に出場することにした。最初の相手はFCプロビンチャで、ホーム&アウェイで2試合を戦うことになる。

 前半8分「エメルソン」のコーナーキックから混戦となり、「トゥドール」が高い打点のヘッドで押し込んで先制だ。34分には「ラウルセン」のファウルでPKとなったが、「アントニオーリ」が防ぐ。

 その直後のカウンターから逆にコーナーキックを得て「エリベルト」が2点目を決めた。さらに後半19分「コラーディ」が中央からシュート。相手DFに当たってコースがかわり、3-0で勝利となった。

 ホームとはいえ、2試合の合計得点で競うファーストレグで3点を取ったのは大きい。次の試合では守りを固めれば、決勝進出は堅いだろう。

    結果 …… 3-0(勝利) 通算:14勝6敗4分け
「アントニオーリ」がまたまたPKをはじく。白カードのGKではあるが、かなりの活躍ぶりだ 「エリベルト」のOFFは14だが、そのシュートは早くて正確。同じ右サイドの「カフー」より得点力が期待できる


【第25戦】コンチネンタルカップ第2戦VSFCプロビンチャ(奪取重視C)

【加入選手】
ロレンツォ・ダンナ
(DF:キエーロ・ヴェローナ)
OFF7
DEF17
TEC12
POW14
SPD12
STM13
SKILL:卓越したラインコントロール

    結果 …… 0-0(引き分け・決勝進出)

    通算:14勝6敗5分け



【第26戦】コンチネンタルカップ決勝VSキラクローズ(バランス重視A)

 当然のように決勝戦に現れたのは、ライバルチームのキラクローズ。今回の布陣は「メンディエタ」、「ネドベド」をサイドに配した布陣だ。スピードのある2トップを擁しながら、相手はサイドから突破をはかってくる。

 そこで、左サイドのDFをサイドに寄せ、少し上げて「メンディエタ」のサイドアタックを封じる。これが功を奏して、前半は0-0で折り返した。

 しかし後半28分「メンディエタ」のスキル「絶妙なサイドチェンジ」が発動し、逆サイドの「ネドベド」にきれいに横パスがわたる。そこから中央の「クレスポ」にパスが通り、エリア内から強引にシュートを決められた。これが決勝点となって、惜しくもカップを取ることができなかった。

    結果 …… 0-1(敗北) 通算:14勝7敗5分け
カードをサイドぎりぎりに移動し「メンディエタ」が切り込んでくるのを防ぐ。このディフェンスが前半は機能した 「メンディエタ」から「ネドベド」にパスを通され、最後は中央の「クレスポ」に決められた。DFが競っているのをものともしない、フィジカルの強さが目立ったシュートだった


【第27戦】ナショナルスーパーカップVSキラクローズ(バランス重視A)

【加入選手】
アントニオ・コンテ
(MF:ユベントス)
OFF13
DEF14
TEC14
POW13
SPD14
STM17
SKILL:フィールドの監督
 ここで「コンテ」が新たに加入。中盤ばかり獲得するフロントに、現場は怒り心頭だ。パワーとディフェンス能力がやや上なので「アルベルティーニ」を解雇して加入させた。

 キングスクラブカップを獲得した権利を活かし、今度はナショナルスーパーカップに出場。すると、対戦相手はあのキラクローズだった。相手は「シェフチェンコ」、「クレスポ」、「ロナウド」の3トップという攻撃陣。こちらは中央を4バックダブルボランチで締め、意地でも中央突破だけは許さない布陣で望む。

 前半14分、相手のクリアボールを「ドニ」が中央の「サラジェダ」にスルーパス。シュートが決まって先制した。混戦で相手のマークがずれたところをうまく突いた形だ。

 43分には、ゴール近くの左サイドにこぼれたボールを「サラジェダ」が追いかける。これにつられて「テュラム」とキーパーが誘いだされ「サラジェダ」の折り返しを「エメルソン」が無人のゴールへと決めた。

 そのまま逃げ切って、コンチネンタルカップでの雪辱を果たした。初のビッグタイトルを獲得。

    結果 …… 2-0(勝利) 通算:15勝7敗5分け
「サラジェダ」の奮闘で、キーパーがまんまと誘い出される 無人のゴールへ「エメルソン」がダメ押しのシュート。キーパーの判断ミスが命取りとなった


【第28戦】フレンドリーマッチVSFCアスルグラナ(攻撃重視B)

    結果 …… 2-1(勝利) 通算:15勝7敗5分け
ナショナルカップの獲得で、街でパレードが行なわれた。選手のモチベーションも大幅アップ 監督に初のオファーが。しかしまだ半分も任期を消化していないので断ることにする



■ 戦術考察編 その3~サイドアタック戦術とその対策について

 今回は各戦術の中の“サイドアタック”について説明する。サイドアタックは非常に確実性の高い戦術で、この攻防が勝率に大きな違いを生み出す。有効なサイドアタック戦法を駆使すると同時に、相手のサイドアタックを確実に止める方法をマスターしてほしい。

※注 …… 前回も含め「戦術考察」の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。

《 サイドアタック戦術について 》

【ポイント1】サイドアタック戦術の基本的な狙い

長いクロスでフリーの状態を作り出し、ダイレクトやワントラップでのシュートを狙うのが基本
 サイドアタックは、両サイドのいずれかをドリブルで駆け上がり、クロスボールからシュートを狙う戦術である。サイドから正確なクロスが直接エリア内に入ってくるのが、この戦術が強い理由だ。

 エリア内にボールを入れてしまえば確実なチャンスメークができるため、FWなど選手カードの能力が全体的に低くても通用する。

【ポイント2】サイドアタッカーにはどんな選手を使うか

 サイドに配する選手は、カードの裏面を見て、得意エリアがライン寄りに片寄っている選手を選ぶのがよい。しかしサイド専門の選手でも、サイド突破が得意な選手とディフェンシブな選手がいる。

 ディフェンシブな選手だとあまりサイドを駆け上がってくれないので、突破には不向きだ。これは現実のセリエAの知識があると判断しやすいが、OFFとDEFの数値でもある程度判断することができる。

 サイドアタッカーに必要なパラメーターは、スピード、スタミナ、そしてテクニックだ。他のポジションではパワーが重視されるが、ここではいかに突破できるががポイントであるためスピードが重視される。

 また、長い距離を走るため、前後半持たせるためにはスタミナが16以上あると理想的。前後半で選手交代するなら13~14くらいでもOKだ。テクニックはクロスの精度とも関係するので、高いにこしたことはない。

 これらの条件を満たす選手は、MFだけでなくいわゆるサイドバックのDFと、FWにも存在する。サイドバックの選手を、中盤の高めの位置に配して攻撃的に使うのも有効だ。また「クラウディオ・ロペス」などのスピードのあるFWをウイングに配するのもよい。

典型的なサイドアタッカーであるインテルの「セルジオ・コンセイソン」。スピードとテクニックは問題ないが、1試合通して戦うにはスタミナに不安がある ややディフェンシブなMFである「オカン」。サイド突破には不向きだが、ディフェンス能力に秀でたつなぎ役として活躍する 「サネッティ」はサイド突破に必要なすべての要素を兼ね備えている。DFだが攻撃的なウイングに配しても活躍する


《 サイドアタッカーの位置と全体の戦術 》

 選手をサイドアタッカーとして専門に使うなら、サイドのぎりぎりに配置していると使いやすい。上下の位置は中央やや下あたりから、FW表示になる少し手前までの高さが一般的。カード位置を上に上げればボールが渡ったときにスムーズに突破しやすい。

 位置を下げると早めに中央にパスを戻してしまうことが多くなり、突破するときは長い距離を走らなければならない。しかしそのぶん、守備面で貢献できるので利点もある。

 また、片側のサイドを重点的に突破する場合と、両サイドから突破する場合ではフォーメーションが異なる。片側を突破する場合は、スピードに優れたサイドアタッカーを使い、攻撃的な位置に配しておこう。

 両サイドから突破する場合は選手を張り出させておき、ボールがわたったサイドのほうから深く切り込んでいく。この場合は、サイドの選手をやや低めに配置したり、カードを上下に移動させると守備が安定する。

戦術日記でも紹介している、右サイド攻撃に特化したフォーメーション。右サイドアタッカーの守備にはあまり期待しない方針 両サイドから攻撃する布陣。両サイドのボタンを点灯させておき、サイドの選手にボールが渡ったら逆サイドの戦術ボタンを切る


《 サイドアタック攻撃時のFWの位置 》

サイドアタックの場合、ファーサイドに確実にFWを置いておくようにしよう
 サイドアタックで深く切り込む場合は、クロスがファーサイドに上がる場合が多い。相手DFのマークをはずしやすいので、ファーサイドには必ずFWをひとり配置しておくようにしよう。このFWの位置が、サイドアタック戦術の基本だ。

 そのほか、FWを中央付近に置いておく戦術もある。この場合は、サイドアタッカーを低めの位置に配し、アーリークロスを入れていこう。中央に競り合いやミドルシュートが得意なFWを置いておけば、エリア外からのシュートで得点を狙うことができる。

《 サイドバックを攻撃参加させたい場合・させたくない場合 》

DFをサイドに近い位置に配し、MFを内側に絞るとサイドバックが攻撃参加してくれる。しかし、リアルなサッカーより裏を取られたときのリスクが高い
 サイドバックを攻撃参加させたいときは、4バックの選手間を広めにとり、MFを内側に絞ってみよう。そしてサイド攻撃を選択すれば、サイドバックが攻撃参加に駆け上がってクロスを上げてくれる。サイドバックの位置を高めにとっていれば、スムーズに攻撃に参加する。

 ただし、実戦ではサイドバックの駆け上がった裏を逆襲されやすい。サイドバックが上がってほしくない場合は、逆に4バックを中央に寄せ、サイドに突破専門のMFを張り出させておこう。すると4バックは守備に専念するようになる。

《 本来のサイドと逆のサイドにボールが来てしまった場合の注意 》

 右サイドから攻撃を決めうちする場合、左サイドぎりぎりでボールを持ったときは注意が必要だ。ボールを奪ったのはいいが、まったく選手が動かず、立ち往生してボールを取り返されてしまったことがないだろうか。

 左サイドぎりぎりで右サイド攻撃のみを点灯させておくと、パスをつなぐ相手が見つからずに立ち往生することが多いのだ。こんなときは、素直に左サイド攻撃を選択するのが無難。そうすればサイドを駆け上がってくれるので、ここからチャンスメークができる。

《 サイドアタックを防ぐには 》

 これまでも何回か紹介してきたように、サイドアタックを防ぐにはサイドに選手を配するのが一番だ。これを怠るとサイドをフリーで突破され、何度もチャンスを作られてしまう。

 サイドに移動させる選手は、4バックなら最終ラインのサイドよりのDF、3バックなら中盤の底の選手がよい。4バックの場合は、相手のサイドの選手にボールが渡った時点でDFをサイドに張り付かせよう。3バックの場合は高めの位置で阻止したいので、早めに予測して動かしておかないと間に合わない。

 相手が同じサイドしか突破してこない場合は、フォーメーションを崩してMF、DFをサイド寄りにあらかじめ配置しておこう。逆サイドや中央からも攻めてくる場合は、サイドに渡った時点でカードを動かすようにしたい。

サイドにボールが渡った時点で、DFを斜め上に上げてサイドに張り付かせる。これでボール奪取率は飛躍的に上がる 相手が右サイドからの突破だけで攻めてくるときは、最初から選手を右に寄せておく。左にスペースができるが、結局相手は右にボールを回してくるので問題ない



■ 第5回総括

 今回は成長日記の4回目と、サイドアタック戦術について紹介した。特にサイドアタックに対する防御方法は、一般にはあまり使われていないが有力な戦術だ。これをマスターするだけで、勝率が飛躍的にアップすることは間違いないだろう。

 次回は主に、シュートとゴールキーパーの使い方について説明していきたいと思う。

(C) Hitmaker/SEGA, 2002

□ヒットメーカーのホームページ
http://www.hitmaker.co.jp/
□「WCCF」公式サイト
http://www.wccf.jp/
□関連情報
【2002年10月25日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第3回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021025/wccf.htm
【2002年10月18日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第3回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021018/wccf.htm
【2002年10月11日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第2回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021011/wccf.htm
【2002年10月4日】「ワールドクラブ チャンピオンフットボール セリエA 2001-2002」第1回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021004/wccf.htm

(2002年11月1日)

[Reported by 石井ぜんじ]



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