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【連載第84回】 あの、おもちゃを徹底レポート




ザクの頭部の形をしたデジタルカメラ
バンダイ「Digital Mono Eye MS-06 ZAKU II」

「Digital Mono Eye MS-06 ZAKU II」
発売 バンダイ
価格 12,800円
電源 アルカリ単4電池×2(別売)
発売日 発売中



 プラモデルはもちろんこと、10万円のラジコンから人間大スケールのモデルまで、その関連商品の数と種類の多さによって「ガンダムの主役は本当はザクなのでは?」と思わせるモビルスーツ“ザク”の関連商品に、またまた新たなアイテムが登場した。「Digital Mono Eye MS-06 ZAKU II」。ザクの頭部の形をしたデジタルカメラだ。パソコンに接続すれば、PCカメラとしても使用できる。さらには付属のソフトを使い、画像の合成や加工が楽しめる機能もある。

 これまで実に多種多様なグッズが発売されてきたザクだが、「デジカメ」はこれが初めてじゃないだろうか? 気になる全容をくわしくレポートしていきたい。

デジカメ機能を内蔵したカメラユニット。「ガンダム」のデザイナーである大河原邦男氏が監修をし、オリジナルのアレンジが施されている



デジカメは30万画素クオリティ。動作も軽快

 まずはこのアイテムの「核」となる「カメラユニット」から紹介していこう。デザインは、もちろんザクの頭部。カメラのレンズは、モノアイに内蔵されている。覗いてみると、カメラらしく精密パーツが組み込まれているのがわかり、不思議な真実味がある。サイズは、1/60スケールとなっていて、「パーフェクトグレード1/60スケール ZAKU II」の本体に装着できるようになっている。全体的なフォルムは、文句なしの出来栄え。大河原邦男氏の監修の元、「頭部形状」、「動力パイプの形状」、「後頭部BOX形状」、「外郭ライン」の4箇所に変更や修正を加えたのだそうだ。「パーフェクトグレード」が手元にないので比較ができないのが残念だが、ディテールも細かくモールドされ、こだわりを感じさせる。

 デジタルカメラとして使う場合は、付属のバッテリーユニットと接続する。バッテリーユニットには、ザクマシンのスコープを模したファインダがあり、これで被写体を捉えて撮影を行なう。
 画質は、30万画素。1万円以下の価格で販売されている廉価版デジカメと同等の画質だ。画質は2段階に切り替えることができ、高画質なら約19枚の静止画を撮影できる。標準画質にすると78枚までの撮影が可能になる。最大15秒までの動画を撮影できる機能とセルフタイマー機能もある。電源はバッテリーユニットにセットしたアルカリ単4電池2本から供給され、約60分間の連続撮影が可能だ。

 静止画を撮影するときは、バッテリーユニットを手のひらで握り、ザクの後部にあるシャッターを親指で押すスタイルとなる。片手で操作するので、実際に握ってみても、カメラを操っているという実感は沸かない。バッテリーユニットが手のひらでスッポリと隠れ、ザクの首だけがちょこんと顔を出すので、街中で使用すると、周囲の目には「オモチャを手離せない変なおじさん」としか映らないだろう。

 シャッターは、いかにもボタン然とした形なので、これまた撮影をしている感じはないのだが、押してから撮影が終わるまでの反応は速く、軽快な印象がある。
 画質が30万相当であるという点は、好みの分かれるところだろう。筆者の感想を述べれば「残念」である。画質は300万画素以上でハイクラス! だけど外見はザク! と本気で冗談を貫いているアイテムなら、日常でも仕事でもバンバン使うのになあ。

バッテリーユニット。接続には固定ネジを使うため、装着も取り外しも簡単 スコープで被写体を捉え、首の後ろにあるシャッターを押す



擬似的にモノアイを動かせるモードもある

 今度は、PCカメラとして使ってみる。付属のカメラクリップを接続すれば、ノートパソコンのモニターに取り付けることができる。パソコンとの連携はUSBケーブルを介して……と書くといかにもPCカメラなのだが、見た目はただただパソコンからザクの頭部が突き出ているだけで、ちょっと笑える。

 PCカメラとして使う場合は、付属の専用ソフトとの連携で、静止画と動画の撮影、そしてソフトを使った様々な遊びが楽しめる。

カメラクリップ。ノートパソコンのモニターに設置できる PCカメラがザクの頭部。ガンダム者ならこれが必須なのか


 専用ソフトは、ザクのコクピットをイメージしたインターフェイスデザインになっている。画面中央にカメラが捉えている映像が映し出され、周囲にある計器パネルやボタンを押すと、静止画や動画が撮れる。

 遊びのひとつ「シミュレーションモード」は、ザクのモノアイをパソコン上で動かせるモード。ただし、カメラユニットのモノアイが左右に動くわけではなく、ソフト上で処理された擬似的なもの。カメラユニットが捉えている映像の中央の部分だけをひとまず表示して、計器パネルの操作によって、左や右、あるいは上や下の映像を写し出す、という仕掛けだ。

ソフトを起動すると自動的に映像が表示される 憧れのモノアイを操作できる「シミュレーションモード」



ガンダムのフィギュアを撮影してCGイラストを作れる

 「画像加工モード」は、撮影したガンダムのフィギュアやプラモデルと背景画を合成して、オリジナルのCGイラストを作成できるモード。作業は、フィギュア撮影し、その画像から余分な部分を削除。次に背景画を選び、切り抜いたフィギュア画像と合成する、という流れ。加工ツールもたくさんあり、ペンで描画したり、ワンポイントで光を加えたり、あるいは色調の補正などを行なうことができる。

 筆者もサンプルを作成してみた。あくまで「試し」なので、撮影も切り抜きも「大体」という按配なのだけれど、背景を添えて1枚の絵にしてみると、やはりうれしいもの。静止画も切り抜きも、クオリティを追求すれば、とことん突きつめられるものなので、「物作り」が好きな人は深くはまれるだろう。用意された背景画も、都市、基地、戦場、宇宙とバリエーションが豊富。背景画からCGイラストの完成形をイメージして、フィギュアのポーズをつける、などの絵作りをしてみるのもいいだろう。

 ただし、静止画のクオリティは気になった。元々の画質も高くなく、マクロ機能もないため、フィギュアを撮影すると、どうしてもピントが甘い写真にしかならないのだ。せっかくCGイラストを作成するのなら、主役たるフィギュアが鮮やかに映えた完成度の高い作品を作りたいところだ。

手持ちのジムのフィギュアを撮影。切り抜きやすいように背景を一色にするのがコツ 切り抜き作業。オート機能で大体の部分を切り抜き、あとは手作業で作業するのが基本だ
背景と合成してみた。アニメの名場面を彷彿とさせる背景がたくさん用意されており、選ぶだけでも楽しめる


 デジカメとして使える。動画も撮れる。画像の加工編集も楽しめる。実に多機能で、遊ぼうと思えば、いろいろと楽しめるアイテムだと思う。気になる箇所を指摘してきたが、“トイ”だと考えれば頷ける。しかし、だとすれば定価12,800円という価格は、やや高めに感じられる。1万円以下の価格設定でホビーとして割り切って遊べるものか、3万円以上で本格的に使えるものか、そのどちらかにして、商品の特徴を明確にした方が良かったのでは? と、筆者も“ザク好き”なだけに、おせっかいにも思ってしまった。

(C)BANDAI 2002
(C)創通エージェンシー・サンライズ

□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/


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(2002年10月10日)

[Reported by 元宮秀介]


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