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【連載第50回】 あの、おもちゃを徹底レポート




みのもんたのボイスで番組をバーチャル体験!
トミー「クイズ$ミリオネア」

クイズ$ミリオネア
発売 トミー
価格 5,980円
電源 単3電池×3本
発売日 発売中


あの人気クイズ番組を丸ごとe-Toy化!

 「クイズ$ミリオネア」に「タイムショック21」。最近のクイズ番組は面白い、とつくづく思う。テレビ映えのするド派手な演出、出題されるクイズの適度な難しさ、そして何より賞金の額。1,000万円という賞金は、番組が言うように「人生を変えられる金額」であり、とても魅力的だ。日々多忙なため、なかなか放送を見ることはできないけれど、機会があれば積極的に見るようにしている。そしてそのたびに「いいなあ」、「俺だったら……」、「応募してみようかな……」などと夢想している。この気分、共感してくれる人も多いのではないだろうか。

 さて今回は、クイズ番組に魅せられてしまった人たちにうっけつけのアイテム、エレクトロニクスゲーム「クイズ$ミリオネア」だ。エレクトロニクスゲームとは言うものの、出題と回答はプレーヤーである人間が行ない、ときおり番組のテーマミュージックや司会者のみのもんた氏の声が鳴り響く程度のもの……。失礼ながら筆者ははじめ、こんな想像をしていた。ところが遊び始めたら驚いた。エレクトロニクスゲームの名はダテじゃない。実に見事なe-Toyだったのだ!

パッケージには本体とクイズカード、小切手が同梱されている 本体。中央にクイズが顔を出す。演出に合わせ、電飾が光る


みのもんたのボイスが話す、語る、叫ぶ!

 パッケージの中には、マシンとクイズカード、そして小切手が入っている。クイズカードは100枚あり、1,500題のクイズがプリントされている。
 何気なく本体に電池を入れ、クイズカードをさし、電源をオンにすると、音楽とあの声が大音量で響き渡った。「あなたの人生を変えるかもしれない、クイズ$ミリオネアへようこそ! こんにちは、司会のみのもんたです!!」。そうか、わかったぞ。この本体がみのもんたの代わりとなり、進行役を務めるのか! いうなれば「バーチャルみのもんた」か。これは面白そうだ。

 クイズをはじめる前に、あらためて本体をチェックしてみる。本体下部にあるフタを開けると操作パネルが顔を出す。ここには「A」、「B」、「C」、「D」の解答ボタンをはじめ、プレーヤーをサポートする「50:50(フィフティー・フィフティー)」「テレフォン」「オーディエンス」のボタン、そして何より重要な「ファイナルアンサー」ボタンが並んでいる。

 上部にはクイズカードの差込口がある。中央にあるのは出題に使うクイズドアだ。
 クイズカードの表と裏には合計で14個のクイズが書かれている。そして表と裏、それぞれに「ABCCC」や「BCAAA」などのクイズコードが記載されている。このコードを入力すると、あらかじめ本体にインプットされている正解のパターンが読み込まれ、回答者の答えの正否が正しく判定されるという仕組みだ。

操作パネル。各ボタンが機能的に並び、はじめてでもすぐに扱える クイズカード。難易度は難しすぎず……という印象 小切手。これが本物だったら、と夢を見たくなる


番組の雰囲気を再現したゲーム展開になりきりプレイ

 ゲーム流れがつかめるように、中継風に紹介していこう。
 「ゲームに参加したいのは何人ですか?」と参加人数を聞かれる。最大6名までの参加が可能だ。続いてクイズカードに書かれたコードナンバーの入力が求められる。

 クイズドアを上にずらすと、第一問目のクイズが顔を出す
 「1万円のクイズです!」。緊迫感をあおるBGMと共に、みの氏の声が響く。

 問題はプレーヤー自らが音読をする。みの氏の声で読み上げられないのが残念だ。正解はAなので、Aボタンを押す。すると「ファイナルアンサー?」というあの名ゼリフが聞こえてきた。ああ、今、ミリオネアに参加しているんだなあ……という感激が胸をよぎる。「ファイナルアンサーッッ!」と叫び、「ファイナルアンサー」ボタンを押す。しばらく間を起き、「正解っ!」という声が。おおっ、どこからどこまでも番組にそっくりだ。
 その声と共に、クイズドアを下にずらし、2問目のクイズを出現させる。

 ……困った。どこだっけ。と悩んでいたら、「フィフティー・フィフティー、テレフォン、オーディエンスのライフラインが残っています」とみの氏の声が聞こえてきた。そうこのゲーム、番組と同様に、「フィフティー・フィフティー」、「テレフォン」、「オーディエンス」が使えるのだ。

 「フィフティー・フィフティー」は4種類の選択肢のうち、正解の可能性が高い2択だけにランプが点り、知らせてくれる。「テレフォン」は身近にいる人や番組同様に知人・友人に電話をして、代わりに答えてもらうことができる。「オーディエンス」は観客に正解と思うものを訊ね、その結果から正解を推理することができる。もちろんこのエレクトロニクスゲーム版の場合、観客はいないが、みの氏の声で「一番人気の解答にはCが、二番人気の解答には……」と語られる。

 これを参考にして「C」を押す。「本当にそれでいいですか?」といやらしい口調でみの氏が問いかけてくれる。そのプレッシャーに負けずに「ファイナルアンサー」のボタンを押すと、「お見事!!」とひときわ力強い声が聞こえてきた。うへへっ、けっこううれしいぞ。

ボタンの反応は良好で、テンポ良くゲームを進められる 背面のついたてにはクイズカードを収納するスペースあり


優れたパーティゲーム。大勢で遊ぼう!

 その後は「テレフォン」で妻にヘルプを求め、難問には「フィフティー・フィフティー」で挑み、150万円の問題まで進出できた。得られるのは当然のことながら、このゲーム特製の小切手のみ。これはあくまでゲーム……と思い知らされる切ない瞬間だ。そんなことはじめからわかっているだろう! というツッコミの声が聞こえてきそうだが、番組の再現度が高いため、ついうっかり番組に出演している気になってしまうのだ。

 ちょうど妻と子供の誕生日が連続したこともあり、3人同時参加プレイをしたり、1,000万円にチャレンジしたりと、趣向を変えて何度も楽しんだ。
 番組のファンはもちろん、優れたパーティゲームを求めている人に、このゲームはオススメ。遊ぶのなら、番組の出演者になりきって熱い気持ちで挑むのがコツ。そうすれば楽しさ倍増だ。

(C)2001 Celador International Ltd.

□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/
□製品情報
http://www.tomy.co.jp/millionaire/


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(2002年1月24日)

[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]


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