【連載第56回】韓国最新オンラインゲームレポート

サムスン電子/Neople、「2009 Dungeon & Fighter Festival NEW BEGINNING」を開催
「アラド戦記」待望の新クラス“シーフ”が初公開!!


7月19日開催

会場:COEX


 「アラド戦記」の韓国パブリッシャーサムスン電子とデベロッパーNeopleは7月19日、ソウル市に位置するCOEXにおいて、「Dungeon & Fighter」(邦題『アラド戦記』)のプライベートイベント「2009 Dungeon & Fighter Festival NEW BEGINNING」を開催した。本イベントは毎年ソウルで開催されているプライベートイベントで、2006年から始まり今年で3回目を迎える。

 本イベントでは、毎年大規模アップデートの内容が発表され、来場者もそれを楽しみにしているが、今年は新クラス「シーフ」と、それから分派する上位クラス「ローグ」、「死霊術士(ネクロマンサー)」が初公開されたことだ。「ローグ」は素早い動きと強いクリティカルダメージが特徴で、「死霊術士(ネクロマンサー)」はペットのような霊を操るのが特徴である。また、会場内では「ローグ」と「死霊術士(ネクロマンサー)」を実際にプレイできる試遊台が設置されており、大勢のユーザーたちがプレイのために行列を作っている姿が印象的だった。

 「アラド戦記」における新クラスの発表は、2007年2月の「プリースト」以来となる。この間、Neopleからは「女性ガンナー」、「男性格闘家」、「女性鬼剣士」といった異性キャラクターの公開が続いており、今回もまた「女性ガンナー」に続く異性キャラクターの発表が予想されていたが、新クラス「シーフ」の発表となった。「シーフ」、「ローグ」、「ネクロマンサー」は、「女性ガンナー」に続く7番目の新クラスとなり、「男性格闘家」、「女性鬼剣士」より早く8月中にも実装される予定となっている。



■ 新クラスの発表や第7代目“ダンファガール”の発表、「日・韓・中3カ国大会」の韓国代表決定戦が行なわれ、今年も大盛況!!

第7代目の“ダンファガール”アイユーさん。現役の韓国人気アイドル歌手だ

 本イベントは例年通り、午前タイムと午後タイムに分かれて、1日に2度同じ内容で開催された。事前募集で先着の14,000人に招待状が送られ、各タイム7,000人という人数制限で行なわれた。

 会場は、メインステージと新クラスが体験できる試遊台コーナー、そして、「アラド戦記」に関連したミニゲームが遊べるイベントゾーン、グッズショップという構造になっていた。中でももっとも人気コーナーだった新クラスの試遊台は約60台を設置。ミニゲームイベントゾーンでは、6つのゲームブースが設置されており、ユーザーたちは全部プレイすると、報酬ブースで、インゲームマネーが獲得できるコードが記入されたカードを貰えるようになっていた。どのブースも凄い行列ができており、大盛況だった。

 メインステージでは新クラスの発表、今秋に開催される「日・韓・中3カ国大会」の韓国戦、日本戦の韓国代表決定戦をそれぞれ、観客向けのクイズイベント、第7代目“ダンファガール”(ダンジョンアンドファイターガールの略)の紹介が行なわれた。ここでは、新クラス「シーフ」の転職「ローグ」と「ネクロマンサー」の詳細についてお伝えする。


【会場の模様】
今年も大勢の「アラド戦記」ファンが集まった。メインステージと新クラスの試遊台の人気は凄まじい
コスプレやミニゲーム、クイズイベントは毎回行なわれている。ゲーム内のアイテム、もしくは、グッズが貰えた

【「日・韓・中3カ国大会」の韓国代表決定戦】
本イベントでは韓国戦と日本戦、2つの大会の4人の韓国代表が決定された。中国戦の韓国代表はまた別のところで行なわれる予定だ



■ 7番目の新規キャラクター「シーフ」。転職クラス「ローグ」と「死霊術士(ネクロマンサー)」を紹介!

「シーフ」のイラスト
「シーフ」の上位職「ローグ」のイラスト

 今回、初公開された「シーフ」は「鬼剣士」、「格闘家」、「ガンナー」、「女性ガンナー」、「メイジ」、「プリースト」に続く7番目に実装されるキャラクターだ。“黒妖精”という設定で、女性キャラクターである。素早さを売りにしているキャラクターだそうだ。使用できる武器は短剣、双剣、ワンドの3つである。

 「シーフ」には2つの転職クラスが用意されている。「ローグ」と「死霊術士(ネクロマンサー)」だ。以下、順番に紹介していこう。

・「アラド戦記」史上最高のスピードを誇る新クラス「ローグ」

 「ローグ」は「アラド戦記」のキャラクターの中でもっとも移動速度が速く。クリティカルのダメージ増加が、他のキャラクターは1.5倍に対し、「ローグ」は2倍に設定されている。素早く、高い攻撃力が期待できる接近戦キャラクターだ。

 「ローグ」は、基本攻撃の途中ですぐ攻撃をキャンセルしてスキルが使用できる能力と、投げ技を除くスキルの使用も途中ですぐキャンセルできる能力「ブレーキング・ラッシュ」を持っている。さらに、“連携ポイント”という新たなシステムが「ローグ」に投入されており、攻撃をキャンセルする度に1ポイントずつ、最大5ポイントまで集めることができる。集めた連携ポイントを使用して、スキルの最後に追加攻撃ができる“ヒットエンド”スキルが使用できる。状況によって、現在の攻撃やスキルをキャンセルさせて、他のコンボに繋げたり、最後は“ヒットエンド”で止めを刺すプレイスタイルである。かなり高いコントロールスキルが要求されそうだった。

 そして今回のアップデートでは「覚醒」も同時に実装される。「ローグ」の覚醒は「シルバームーン」だ。「シルバームーン」は連携ポイントを獲得する度に的中率と回避率、クリティカルダメージが上昇するパッシブスキル「ムーンアーク」と一定時間、攻撃範囲が広くなって、基本攻撃、ジャンプ攻撃、ダッシュ攻撃の際に追加打撃を与えることできるアクティブスキル「シルバーストリーム」が使用できる。「シルバーストリーム」の時は、連携ポイントが消耗されなく、攻撃速度、移動速度、クリティカルダメージも上昇する。戦闘中、白いエフェクトが広がる華麗な戦いが繰り広がれた。

【ローグ】
素早く、華麗な戦いが期待されている「ローグ」

【「ローグ」のプレイムービー】

【「ローグ」のスキルムービー】

・霊のペットや死んだ者の霊を自身の身に降臨させることができる「死霊術士(ネクロマンサー)」

「死霊術士(ネクロマンサー)」のイラスト

 シーフのもうひとつの上位職「死霊術士(ネクロマンサー)」は、ペット「ニコラス」を召喚して共に戦ったり、自分自身に「バルラクル」という霊を降臨させて、より強力な攻撃ができる。「バルラクル」を降臨させると、攻撃モーションに「バルラクル」の霊が登場して、代わりに攻撃を行なうようになる。「ニコラス」と「バルラクル」の専用スキルも用意されているようだ。

 「死霊術士(ネクロマンサー)」の覚醒は「デスブリンガー」だ。「バルラルク」の攻撃を受けた敵に物理防御力、魔法防御力を減少させる上、味方を攻撃する効果を与えるパッシブスキル「虐殺者の恐怖」と一定範囲内の敵に刻印を刻め、刻印が刻まれた敵に大勢の霊を呼び寄せて攻撃するアクティブスキル「ファンタムストローム」が使用できる。いずれも「バルラルク」専用のスキルになっている。

 具体的な日程はまだ発表されてないが、「シーフ」の実装時期は8月が予定されている。現在、韓国では「シーズン2ACT4外伝:無限の祭壇」が7月23日に実装されて、その次のアップデートとして予想されている。日本展開に関しては日本サービスを担当するネクソンからの情報を期待したいところだ。

【死霊術士(ネクロマンサー)】
「死霊術士(ネクロマンサー)」は「バルラルク」による攻撃が目立つ。霊のペットを使うというところで、今までとは違う独特なプレイスタイルを持つ

【「死霊術士(ネクロマンサー)」のプレイムービー】

【「死霊術士(ネクロマンサー)」のスキルムービー】

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(2009年 8月 5日)

[Reported by DongSoo“Luie”Han]