先行レビュー

「メタルギア」とのコラボ演出もあるタコアクション「Darwin's Paradox!」体験版プレイレポート

コミカルかつカジュアルな“潜入”が楽しめる体験版

【Darwin’s Paradox!】
4月2日 発売予定
価格:3,960円
【Darwin’s Paradox! 体験版】
配信中
「Darwin’s Paradox!」体験版

 コナミデジタルエンタテインメントは、4月2日発売予定のプレイステーション 5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/PC用アクションアドベンチャー「Darwin’s Paradox!」の体験版を配信している。

 「Darwin’s Paradox!」は主人公であるタコ「ダーウィン」を操作し、奇妙な食品工場から脱出を目指す、横スクロール型のアクションアドベンチャーゲーム。フランスのZDT Studioが開発するタイトルで、泳ぎや“スミ”といったタコならではのアクションを活かし、脅威や罠を潜り抜けられることが特徴だ。

 本稿では、体験版のプレイレポートをお届けする。なお、体験版では「メタルギアソリッド」シリーズとのコラボステージをプレイすることができ、「スネーク」風のスキンを纏ったダーウィンで、ステルスアクションが楽しめた。コラボならではの演出だけでなく、グラフィックス面やアクションの感触などをお伝えする。

【Darwin's Paradox! | Gameplay Trailer】

アニメ映画さながらのグラフィックス。MGSとのコラボ演出も

 本作のストーリーは、海から引き離され、謎の工業地帯に閉じ込められたタコのダーウィンが脱出を図るというもの。工場には不思議な機械や生き物が生息しており、変装したエイリアンが人間を奴隷にするための計画を進めていた。高い知能を持ったダーウィンが、自分を進化させながら故郷を目指し、その過程で人類の運命を左右する壮大な謎を解き明かすこととなる。

主人公のタコ・ダーウィン
ダーウィンが目を覚ましたのはエイリアンが陰謀を企てる工業地帯

 プレイを開始してまず目を引くのが、アニメーション映画を彷彿とさせる美麗なグラフィックス。カートゥン調で表現されたキャラクターの動きや演出はどこかユーモラスかつ、表情も豊かで可愛げがある。

 ムービーはアニメーション映画そのものと言えるほど高品質だが、ゲーム中のクオリティも引けを取らない。ムービーはゲームプレイからシームレスに移行するのだが、全く違和感がないレベルだ。

ムービーではよりコミカルな演出を楽しめる

 各種モーションも細部までこだわっており、移動やジャンプといった基本的なアクションでも、軟体動物らしさを感じられる。8本の足をどう使って移動しているのかや、身体の柔らかさを活かしてジャンプしていることなどがモーションから伝わってくるので、ダーウィンがどのように動いているかを観察するだけでも楽しめる。

8本足で移動するモーションや、軟体動物らしい歩行音にもこだわりを感じられる
道中には世界観がわかる収集要素も存在

 なお、体験版では「メタルギアソリッド」シリーズとのコラボならではの要素として、ダンボールを被るダーウィンや、敵に発見されたときの特殊なエフェクトなどが用意されている。お馴染みの無線画面などの演出や、「スネーク」風の衣装を身に包み表情をキメるダーウィンの様子には、シリーズを少しでも知っていればクスっとくるはずだ。

【Darwin's Paradox! | 体験版トレーラー】
「オクトパス」だが「スネーク」
お馴染みの無線演出も
敵に発見された際の効果音も再現している
エイリアンはとんでもないものを保有しているようで……

ほどよい難易度のステルス&アクション

 そんな本作は、横スクロールで進行するアクションゲームとなっている。道中には、さまざまなギミックやパズルが存在し、これらをタコならではのアクションで切り抜けていくこととなる。

 体験版でプレイできたステージはスタート地点となるエイリアンの工場や基地が中心となっており、敵の警備を掻い潜りながら先に進んでいくことになった。ステージには高低差があるものの、ダーウィンは壁や天井に貼り付いて移動することが可能。彼ならではのルートで基地内を移動できる。

壁を登ることで人間ではいけない場所へ行くことも可能
下水道のようなステージではネズミから逃れるために天井を移動することに
序盤からずっと陸地を移動していたので忘れていたが、タコなので当然泳げる

 また、周囲の色に擬態して敵の視線を掻い潜ったり、サーチライトにスミを吐いて目くらましをしたりといったステルスアクションも可能だ。今回プレイしたエイリアンがひしめく工場のステージでは、ライトを持ったエイリアンが巡回していたため、エイリアンたちがどのルートで巡回しているかや、周囲のオブジェクトを利用して突破できないかなどを観察し、どう進むかを考えることが重要だった。

基地内ではエイリアンが巡回し、サーチライトもいたるところに存在
敵の目を掻い潜るカモフラ―ジュ。場所に合わせてダーウィンの色が細かく変化する
トラックの影を利用しライトを避けて進んでいく

 個人的に厄介だと感じたのが空き缶の存在。エイリアンがこちらを向いていないからと一気に駆け抜けようとした際、落ちている缶を蹴ってしまうと音が鳴り、簡単に発見されてしまうことになる。また、擬態をしていても敵の移動ルート上にいると踏みつけられてしまうので、どんな状況でも油断せずに進まなければならなかった。

 とはいえ、どのアクションもワンボタンで出る簡単操作かつ、視界外の敵などに気を使う必要もないため、「メタルギア」のようなシビアな「潜入」を求められることはない。あくまでアクション要素の延長線上にある、カジュアルながらもほどよい緊張感があるステルスを楽しめた。

缶を蹴ってしまうと音で気付かれるため、ジャンプで避ける必要がある
敵に発見されると逃げ切れることはほとんどない

 道中にはほかにも、吸盤を使ってドラム缶を運びサーチライトを遮って進むパズルや、回転するプロペラをジャンプで渡っていくアクション性の高いギミックなども用意されていた。いずれも程よい歯ごたえがありつつ難しすぎないため、テンポよく気軽に楽しむことができた。

ドラム缶を運び光を遮って進む、パズルアクション的なギミックも
プロペラをジャンプで移動していく
体験版の後半では、スミを吐いて敵の視界を奪うことが可能となる

 体験版は30分から1時間程度でクリアできるボリュームだったが、「Darwin's Paradox!」の魅力は十分に味わうことができた。アニメーション映画のようなビジュアルと、タコならではのアクションが生み出すコミカルな雰囲気や、ハードになりがちなステルスゲームをカジュアルに楽しめる点など、幅広い層に遊びやすいタイトルになっていると感じた。

 製品版ではステージのバリエーションや、ストーリーがどのように広がっていくのかなどが気になるところだ。ダウンロード専売でのリリースが予定されている。なお、段ボールや無線画面などコラボの一部要素は製品版では体験できないとのこと。この機会に体験版をプレイしてみるといいだろう。