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豪炎寺のファイアトルネード炸裂! 「イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード」試遊レポート【TGS2025】

進化を遂げた“超次元サッカーRPG”で初代の雷門中vs帝国学園をプレイ

【東京ゲームショウ2025】
会期:9月25日~9月28日
ビジネスデイ 9月25日10時~17時/9月26日10時~17時
一般公開日 9月27日9時30分~17時/9月28日9時30分~16時30分
会場:幕張メッセ

 レベルファイブは、「東京ゲームショウ2025」にて11月14日に発売を予定しているプレイステーション 5/プレイステーション 4/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PC用収集・育成サッカーRPG「イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード」の試遊出展を行なった。

 本作は「イナズマイレブン」シリーズの最新作にあたる収集・育成サッカーRPG。サッカーのない世界を求める少年・笹波雲明とサッカーモンスター・円堂ハルの出会いから始まる新たな英雄譚が描かれる。

 本稿では、ゲームの一部内容を実際に体験した感触をレポートしていきたい。なお今回プレイしたのは「東京ゲームショウ2025」用に調整された特別バージョンで、製品版とは内容が異なるものとなっている。

【『イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロード』PV8】

チュートリアルでじいちゃんと特訓! 「フォーカス」や「ゾーン」のシステム

 デモ版で体験できたのは、チュートリアルと雷門中vs帝国学園の試合。まず試合の仕組みについて説明しておくと、プレーヤーはパスやドリブル、シュートなどを駆使して相手ゴールを目指していくことになる。ただし、そこでいくつかの特殊なシステムが導入されているのが特徴だ。

スパルタな指導法のじいちゃん
基本的な操作を1つずつ教えてくれる

 たとえばドリブル中に相手と近づくと、「フォーカス」というモードに突入。1対1で相手との距離を測りながら、ボールを奪い合うことになる。なお、相手を抜く方向を指定するだけで自動的に突破を試みてくれる“オート突破”という機能あるので、アクションが苦手な人でも安心だ。

中盤のボールの奪い合いは「フォーカス」が基本
簡単操作で相手を抜ける
ディフェンスの際にも「フォーカス」が発生
オート突破なら左か右かを決めるだけでOK

 また相手ゴールに近づいた際には、「ゾーン」を発動可能。ゆっくりと時間が進むなかで、シュートやラストパスを狙える。

「ゾーン」を発動すると時間がスローで進む
シュートの軌道も自分で決められる
「ゾーン」中には特殊なパスが発動

 逆にディフェンス中に相手が自ゴールに近づいてきた際には、シュートやパスのラインを予測してディフェンダーを「城壁」として設置することで、失点する可能性を抑えられる。

相手FWの立ち位置を把握して「城壁」を設置

豪炎寺の「ファイアトルネード」も! 伝説の始まりとなった試合を追体験

 チュートリアルを終えた後は、さっそく雷門中vs帝国学園の試合へ。これはシリーズの原点とも言える初代「イナズマイレブン」における練習試合のエピソードを再現したもので、試合の合間にドラマチックな展開が挟まれていた。

相手は強豪・帝国学園
圧倒的な実力差に圧倒される雷門中
ついにはメンバーが試合放棄……

 なお画面左側には「ヒストリーチェック」として、試合中の課題がいくつか表示される。今回の試合では「染岡にパスする」、「染岡がシュート」などが登場し、これをクリアすることでストーリーを進められる仕組みとなっている。

“歴史”を再現するためのミッション

 プレイした感触としては、アクション性とコマンドバトル的な要素が上手く融合されている印象。コマンドで相手を抜くだけでなく、仲間と連携してボールを相手ゴールまでつないでいく必要があるため、リアルタイムで試合が動いていく楽しさがある。

フィールド上を自由に使った攻防
スリルある「フォーカス」の駆け引き
貪欲にゴールを狙う

 またゴール回りでは相手ディフェンダーが「城壁」を構築していくので、その隙間を縫ってシュートを打ったり、仲間にパスを回して守備の薄い角度から攻めたりと、戦略的な判断が試される。

ときには直接シュートするのではなく、ラストパスでチャンスを演出
ラストパスを受けるとダイレクトシュートが可能

 さらに今回の試遊ではあまり影響がなかったものの、キャラクターが技を使うために必要となる「テンションゲージ」の仕組みも面白そうだ。このゲージは「フォーカス」で相手を突破した際などに貯まるので、「強力な技を発動させるためにあえてリスクが高い行動をとる」といった駆け引きが生まれるのではないだろうか。

 試合の終盤では豪炎寺修也が乱入したことをきっかけに、それぞれの必殺技が解放。円堂守の「ゴッドハンド」から豪炎寺修也の「ファイアトルネード」で得点をもぎとるという名シーンが再現され、それを追体験できた。ちなみにこの場面ではアニメ「イナズマイレブン」の初代OP「立ち上がリーヨ」が流れ出すという、胸が熱くなる演出も導入されていた。

抜けたメンバーの代わりに豪炎寺修也が登場
円堂を信頼して駆け上がる豪炎寺
円堂は土壇場で「ゴッドハンド」を習得
流れ出す「立ち上がリーヨ」
スタイリッシュな演出の「ファイアトルネード」

 サッカーゲームとしては特殊なシステムなので、最初は戸惑うかもしれないが、そこまで複雑ではないので操作に慣れるのは難しくないように感じた。むしろシンプルな操作でドラマチックに試合が展開していくため、アクションゲームが苦手な人にこそ向いているのではないだろうか。

ピンチを乗り越えた雷門イレブン

 グラフィックスでもシステムでも飛躍的な進化を遂げた“超次元サッカー”の最新作。完成版がどのような仕上がりになるのか、発売の日を楽しみに待ちたい。