ハウステンボス、8Kスクリーンで世界を旅する新ライド「AIR CRUISE the RIDE」を先行体験

　長崎県のテーマーパーク「ハウステンボス」にて、9月12日にオープンする2つのアトラクション、「AIR CRUISE the RIDE」と「ミッフィーのドリームストーリーブック」の公開に先駆けて9月10日にオープンを記念したセレモニーとメディア向けの先行体験が開催された。

　このレポートでは、セレモニーの様子と、新ライド「AIR CRUISE the RIDE」の体験レポートを紹介する。

　また同日には9月19日から11月3日の間に開催される九州の秋の味覚を一堂に集めた「テイストオブ九州 ～至高の秋グルメフェスティバル～」のメニュー公開も行なわれたので、あわせて紹介したい。

　「ミッフィーのドリームストーリーブック」については、別のレポートにまとめてあるので、ぜひこちらも合わせ読んでみて欲しい。

「ミッフィーのドリームストーリーブック」

ミッフィー・ワンダースクエア効果で来場者は1.3倍に

　セレモニーでは最初に、ハウステンボスの代表取締役社長執行役員でCEOの高村耕太郎氏が集まったメディアを前に挨拶をした。

ハウステンボスの代表取締役社長執行役員でCEOの高村耕太郎氏

　6月21日に新エリア「Miffy Wonder Square（ミッフィー・ワンダースクエア）」がオープンしたことで、7月・8月の夏休みには来場者数が1.3倍に増加したと高村氏。またこれまでハウステンボスでは、20代、30代の女性が少ないという傾向があったが、こちらについても1.4倍の増加と好結果を出している。

　9月12日にオープンする「ミッフィーのドリームストーリーブック」は、「ミッフィー・ワンダースクエアを完成させるための重要なパーツであり、世界中で愛されているミッフィーの絵本の世界へとゲストが没入し、施設内で撮影した写真を使ってゲスト自身が世界に1つしかない思い出を作ることができます。今までとは違うハウステンボス、そしてミッフィーの世界を楽しんでいただけると思います」と高村氏。

　夏休みの結果をベースに更なる成長を目指し、ワクワクする体験ができる場所というブランディングを強化していきたいと語った。

　その後、ミッフィーと「AIR CRUISE the RIDE」のツアーアタンデントが登場し、高村氏とともにバルーンリリースでオープンを祝った。

司会の合図でバルーンが空に舞い上がる

アフリカや中近東の美しい風景を旅する本格ライドが登場！

　今回オープンするアトラクションの1つ「AIR CRUISE the RIDE」は、ライドに乗って8Kの高解像度スクリーンに映し出される雄大な地球の風景の中を浮遊感たっぷりに旅するアトラクション。

ライド中の様子

　高村氏が「ハウステンボスの歴史の中でも、非常に本格的なライド」というだけあって、短い時間ながら高い満足度を得ることができる。

　ゲストはディスカバリーアース財団の用意したベンチ型のライドに搭乗して、広大なアフリカのジャングルやヴィクトリアの滝、マダガスカルのや砂漠のオアシス、ピラミッドなどの風景を上空から眺めることができる。

待機列はエアコンの聞いた室内にあるので、暑い日にも安心

中はディスカバリーアース財団のサロンという雰囲気

冒険心を感じる絵画があちこちに飾られている

快適な空の旅の前に注意事項を映像で確認

　激しく動くジェットコースターのようなライドではなく、小さな子どもも乗ることができる。だが、映像とライドの動きがシンクロしているので、臨場感たっぷりの映像に時には軽い悲鳴が漏れることも。ツアーの途中には4D的な演出もあり、五感すべてで雄大な地球の風景を楽しむことができる。

ビクトリアの滝の家を飛行

高低差のあるジャングルの旅は迫力満点

8K解像度の高精細な映像はまるで実際の風景のようにリアル

秋のハウステンボスに美味いものだらけの九州グルメが集合

　タワーシティテラス周辺で9月19日から11月3日まで開催される「テイストオブ九州 ～至高の秋グルメフェスティバル～」は、九州でしか味わえない秋の美食を堪能できるハウステンボスならではの祭典だ。

　佐賀牛、宮崎牛、熊本牛の食べ比べを楽しめる「和牛三種食べ比べ ～秋の贅沢なひととき～」は和牛の産地らしい一皿。ミディアムに焼いた和牛に、わさび、塩、ソースと付け合わせの野菜が付いたバラエティ豊かな料理は、小ぶりながらメインディッシュの風格たっぷり。

「和牛三種食べ比べ ～秋の贅沢なひととき～」（1,200円、またはチケット2枚）

　高級魚クエを使った「長崎県産クエとじゃがいものブイヤベース ～秋の実り仕立て～」は、スッキリした味わいの和風のブイヤベース。ぷりぷりしたクエと旨味をたっぷり吸いこんだジャガイモはこちらもメインとなる贅沢さだ。

「長崎県産クエとじゃがいものブイヤベース ～秋の実り仕立て～」（1,200円、またはチケット2枚）

　「秋風そよぐ大分県産 山女のイロリ焼き」と「香魚（あゆ）のイロリ焼き」は、くし刺しにしたヤマメとアユの塩焼き。どちらも大分の清流で育った地元産だ。

「秋風そよぐ大分県産 山女のイロリ焼き」と「香魚（あゆ）のイロリ焼き」（1,100円、またはチケット2枚）

　「九州産 紅はるかのブリュレ」は、トロトロに焼いた紅はるかに香ばしいキャラメリゼがよく似合うデザート。ほかにも秋らしい安納芋を使ったソフトクリームやシェイクも用意されている。

「九州産 紅はるかのブリュレ」（1,100円、またはチケット2枚）

　さらに今年は地元産のマスカットベーリーAワインや巨峰葡萄酒に加えて、クラフトビールも登場する。ベーリーAワインは渋みのある大人な味わいの赤ワイン、巨峰ワインはフルーティーで程よい甘みと酸味が華やかな白ワイン。どちらも九州のメーカーが醸造している。

マスカットベーリーAワインと巨峰葡萄酒

　料理は現金のほか、専用のフードチケットでも購入できる。フードチケットは5枚つづりで2,500円で、現金よりも50円～100円ほど安く料理を食べることができる。

「九州産ワタリ蟹の黄金餡 秋香炒飯」（600円、またはチケット1枚）

「宮崎県産霧島黒豚のミラノ風 秋カツレツ 熊本県産生しいたけ きのこソース仕立て」（1,100円、またはチケット2枚）

「長崎県産ハーブ鶏のシシケバブ」（600円／本、またはチケット1枚）

「長崎和牛のビーフシチューと旬の博多すぎたけ ～秋香り立つ余韻～」（600円、またはチケット1枚）

「鹿児島県産 紅はるかのどら焼き」（600円、またはチケット1枚）

「福岡県産甘柿とモッツァレラチーズの秋色カプレーゼ」（600円、またはチケット1枚）

「九州産 安納芋シェイク」（600円、またはチケット1枚）

「熊本県産シャインマスカット入りスパークリングワイン」（1,100円、またはチケット2枚）

「佐賀県産 潮風レモンをふんだんに使用したレモンサワー」（1,100円、またはチケット2枚）

秋のハウステンボスで新しいワクワクをめいっぱい楽しもう！

　10月3日からはハロウィンイベントがスタートする。また、夜のハウステンボスを彩る「シャワー・オブ・ライツ」は開催期間の延長が決定している。さらに秋の長崎県では「九十九島サンセットクルーズ」や「逆さ紅葉」、「第26回YOSAKOIさせぼ祭り」など様々なイベントが開催される。

　暑さが一段落した秋の行楽シーズン、美味しいものと楽しさたっぷりのハウステンボスでのんびりと過ごしてみてはどうだろう。

「シャワー・オブ・ライツ」は期間を延長して秋にも楽しめる