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「艦これ」2015年春イベ「発令!第十一号作戦」プレイレポート【前編】

針路を選べる「能動分岐」が新登場。2周年記念の大規模イベント開催中!

4月28日~約20日間 イベント開催

今回の執務室コーデのテーマは「武蔵」。おかえりなさい!

 ブラウザゲーム「艦隊これくしょん -艦これ-」にて、2015年春のイベント「発令!第十一号作戦」が、4月28日から約20日間の予定で開催されている。

 季節ごとの開催が恒例となっている本作のイベント。今回は事前に「比較的大規模な作戦」と告知されていたとおり、全6海域で展開されている。特に今回は2周年記念としての位置付けもあることから、海域撃破ボーナスやドロップで「Littorio」、「Roma」という新たな海外艦娘が登場するなど、豪華な内容になっている。

 本イベントのレポートは、前編・後編の2つに分けてお届けする。前編となる今回は、新システムを含めたイベント海域の概要と、第2海域までのプレイレポートをお伝えしたい。

難易度選択に加え、新たに「能動分岐」が登場

今回も難易度を選択できる

 今回のイベントは、前回の2015年冬と同じく、海域の難易度を甲・乙・丙の3段階で選択できる。丙は全ての提督が選択可能で、甲・乙は「歴戦の提督方が選択可能」とされている。筆者のイベント開始時点での司令部レベルは109で、甲・乙とも選択が可能だった。なお今回のレポートは、最も難しい甲で攻略を進めている。

 どの難易度で海域を突破した場合でも、入手できる新艦娘に違いはなく、その他のアイテムなどのボーナスが異なるとされている。ただし注意点として、丙で海域を突破した場合、その次の海域では甲が選択できなくなる。第1海域を丙で突破した場合、第2海域では丙または乙のみ選択が可能。その後、第2海域を乙で突破すれば、第3海域では甲も選べるようになる。特定の海域のみ甲で突破したいと考えている提督は注意が必要だ。

 最近プレイを始めたばかりの提督には、丙でも難易度が高いと感じられることもあると思われる。その場合は、通常海域を攻略しながら艦隊の強化を図り、改めてイベント海域に出撃して欲しい。運営側も「第2海域の突破を目標に」と告知している。第2海域は最大12隻での出撃となる連合艦隊戦なので、相応の戦力が必要だ。

 イベント海域では新たな仕組みとして、「能動分岐」が追加されている。特定の分岐点に到達した際、「艦隊針路選択可能!」というアイコンが表示され、行先のマスを選択できるというもの。選べるマスは光って表示され、行きたいマスをクリックする。

 これまで艦隊の針路は、艦隊編成や装備に応じて決定されることもあったが、それ以外は基本的にランダムだった。針路が選べることにより、攻略時の自由度が高まるし、特定の艦娘のドロップを求めてプレイするのが楽になることもある。イベント海域は繰り返し挑戦することになるだけに、とてもユーザーフレンドリーな仕組みだと思う。だからと言って、攻略難度が下がったわけではないのだが……。

 それ以外の部分では過去のイベントに準ずる内容となる。各海域を突破するには、同一海域に何度も出撃して海域のボスにダメージを与え、海域ゲージを減らす必要がある。そしてゲージが0になった際にボスを撃破することでゲージが破壊され、海域突破となる。また先述のとおり、今回も連合艦隊戦があり、航空戦力を基盤とした空母機動部隊と、砲撃戦を中心とした水上打撃部隊の2つを選んで編成できる。

【スクリーンショット】
能動分岐のマスに到達すると、針路を選択できる
今回は連合艦隊戦となる海域が複数ある

第1海域で「能動分岐」をお試し。早くも「鬼」が立ちはだかる!

ルートは南北のみで、どちらに行くかは能動分岐で選べる

 第1海域「発動準備!第十一号作戦!」は、本作戦における海域の威力偵察を実施するというもので、駆逐艦と軽巡による水雷戦隊で挑む。それ以外の艦種を艦隊に入れると出撃すらできない。

 最初の海域ということでマップはシンプル。スタート後は1本道で1戦あり、その後に南北へ分岐。そのどちらでもボスへと向かうルートがある。この分岐箇所が能動分岐になっており、南北の2ルートを任意に選択できる。

 北ルートを選んだ場合はボスまでに1戦、南ルートだと2戦となる。ボス狙いなら戦闘数の少ない方を選びたいところだが、北ルートの1戦では重巡を含む強めの敵艦隊が現われる。突破できればボス戦で有利だが、水雷戦隊で重巡を相手にするのはやや骨が折れる。

 南ルートの敵艦隊は、まず潜水艦、次に軽巡と駆逐艦という編成になる。水雷戦隊なので潜水艦相手は難しくはなく、次の戦闘も北ルートに比べれば楽だ。しかし潜水艦の開幕雷撃で1発大破する可能性もあり、必ずしも南の方が安全とは言えない。またボスまでの戦闘数が北ルートより1回増えるのも難点だ(対潜戦闘なので弾薬消費はないが)。

 結論としては、どちらが楽とは言い難いが、重巡と十分に渡り合える戦力があるなら北、装備や練度に不安があるなら南が安全だろうか。ただし戦力が必要だからといって軽巡ばかりで編成すると、ボス前でハズレルートに行かされてしまうようだ。またボス前ではボス艦隊の索敵判定があるようなので、偵察機や電探などで索敵値をある程度上げておく方がよさそうだ。

 ボスは「重巡リ級改flagship」。戦艦並の火力と装甲を持つ敵艦だが、水雷戦隊なら夜戦で仕留めるのは難しくはない。ただゲージ破壊が可能な状態になるとボス艦隊の編成が変化し、随伴艦に前回のイベントで第2海域のボスとして登場した「軽巡棲鬼」が現われる。今回はあくまでボスの護衛であり、撃破対象ではないが、耐久値210、装甲値135という堅さでボスをカバーしてくるので厄介な存在だ。

 海域撃破ボーナスは、「試製51cm連装砲」。最大火力ながら大和型と長門型改しか装備できないという難しい装備で、前回のイベントと合わせて2つ目の獲得となった。なお難易度を下げた場合は、他の装備になるそうだ。他には給糧艦「間宮」と「伊良湖」、「特注家具職人」が得られた。

【スクリーンショット】
イベント海域進入前には注意文が表示される。面倒でも1度は目を通しておくべし
北ルートは戦闘数が少ないものの、敵艦隊が強め
南ルートは敵潜水艦の開幕雷撃を受けるリスクがある
ボスは「重巡リ級改flagship」。夜戦に持ち込めればさほど苦労はしない
ゲージ撃破可能になると、随伴艦に「軽巡棲鬼」が登場。撃破の必要はないが、堅くて厄介
海域撃破ボーナスとして「試製51cm連装砲」を入手

第2海域は早くも連合艦隊で出撃。雲龍型3番艦「葛城」が登場!

編成に応じてスタート地点から南北に分岐する

 第2海域「第二次カレー洋作戦」は、連合艦隊での出撃となる。第1海域のような出撃制限はなく、連合艦隊の制約を満たす限り、ありったけの戦力を投入しても構わない。

 マップは一見複雑だが、ルートは意外と単純だ。連合艦隊で水上打撃部隊を編成していればスタート地点から北ルート、空母機動部隊なら南ルートとなる。北ルートならボスまで3戦、南ルートなら2戦となる(遠回りして3戦+うずしおを踏むルートもある)。途中の分岐はボス前の索敵判定を除いて全て能動分岐となっているため、好みの敵艦隊を選んで進めるという形になる。

 筆者は戦闘数が少なく済み、かつ空母機動部隊で制空権も取りやすい南ルートを選択。道中では「空母ヲ級改flagship」などを含む敵艦隊が現われるため、第1艦隊の空母に十分な戦闘機を搭載しつつ、第2艦隊に対空カットインが可能な艦を用意しておくのがいいだろう。

 ボス前のマスは南北ルート問わず同じで、「戦艦ル級flagship」2隻を含む敵艦隊が登場する。撃ち合いになると、空母機動部隊では第2艦隊からの戦闘となるため、被害が出やすい。高レベルな軽巡や駆逐艦が揃っていない場合は、水上打撃部隊を編成して北ルートを選ぶ方が安定するかもしれない。

 ボスはモンスタークラスの「装甲空母姫」。イベントでは何度も登場しているのでベテラン提督にはおなじみの顔だが、耐久値270で航空戦・砲撃戦・雷撃戦の全てをこなしてくる万能機なので油断ならない。またゲージ破壊可能な状態になると、随伴艦に新型艦載機を搭載した正規空母が現われ、敵艦隊の制空力がアップする。第1艦隊の戦闘機を積み増すとともに、夜戦での撃破も考慮して第2艦隊の編成を練っておきたい。

 海域撃破ボーナスは、雲龍型3番艦の正規空母「葛城」。雲龍型は他の正規空母に比べて艦載機搭載数は少な目ながら、燃料や弾薬の消費が少ないのが特徴。最近プレイし始めた提督にはとても重宝する存在になるはずなので、第2海域までは何とか攻略していただきたい。その他、「91式高射装置」、「彗星(六〇一空)」、「WG42」が入手できた。

【スクリーンショット】
難易度甲だと道中の敵はトップクラスの強さ。高レベルでも1発大破があり得る
ボス前の編成も油断ならない。空母機動部隊なら航空戦でできるだけ敵を削りたい
ボスはオールマイティタイプの「装甲空母姫」。見慣れた姿でも耐久値270は決して弱くない
海域撃破ボーナスは、新艦娘「葛城」。難易度丙でも獲得できる

イベントはここからが本番。全国の提督とともに頑張りたい

 この先の第3海域から第5海域については、難易度甲・乙では出撃制限がかかる。この3海域のうちのいずれかに出撃した艦娘は、当該海域の出撃済みタグが付与され、その他の海域には出撃できなくなる(第1、第2、第6海域はタグ付与後も出撃可能)。3つの海域に限っての三正面作戦となるので、くれぐれも出撃ミスがないよう注意していただきたい。

 後編では第3海域以降の内容をレポートしたい。ゴールデンウィークを使ってイベントを楽しもうという提督も多いと思うが、筆者もこの先はこれから進軍する。果たして全て甲で突破できるだろうか……その行く末も含めてご期待いただきたい。

(石田賀津男)