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巨人を“使う立場”になれるiOS/Android「進撃の巨人 -自由への咆哮-」

「Clash of Clan」そのまんまのシステムが「進撃の巨人」で炸裂!

2月7日 配信

ダウンロード:無料

利用料金:無料

ビジネスモデル:アイテム課金制

「Clash of Clan」“風”じゃなくてもうそのまんま。だがその潔さによってゲームとしてのクオリティは高い

 ディー・エヌ・エーは、iOS/Android「進撃の巨人 -自由への咆哮-」を2月7日に配信した。ダウンロード、利用料金は無料で、ビジネスモデルはアイテム課金制。対応機種はiOS 5.1以上、Android 2.2以上。

 「進撃の巨人 -自由への咆哮-」は、巨人の力を利用して他のプレーヤーの街を破壊し、資源を奪いつつ、自分の街を発展させていく戦略バトルゲーム。漫画からスタートし、アニメ、ニンテンドー3DS用ゲーム、そして実写映画化と人気沸騰中の「進撃の巨人」のスマートフォンゲーム版となる。

 原作ストーリーでは人類を突如として襲う「巨人」から人類を守るため作られた「壁」の内側を中心に展開していくが、このゲームでは壁外追放となったプレーヤー同士が壁外で生き延びるために自分の街を形成する、という全く異なった設定となっている。

 街の発展には資源が必要だが、自分の街から発掘できる資源は僅かなため、他のプレーヤーの街を襲って資源を「奪う」ことが重要だ。他のゲームで言えば「Clash of Clan」をイメージしてもらうとわかりやすいが、はっきり言って内容も「Clash of Clan」そのまんまである。

 扱うユニットがすべて「巨人」で構成されていることを除けば、ゲームの流れ、操作、アンロックされていくユニットや建築物の性能、そしてその順番までまるっきり同じ。ただし「進撃の巨人 -自由への咆哮-」は原作の世界観を引き継いでいて色のトーンを抑え、凄惨なイメージで覆われているので、原作ファンもすんなりとゲームに入っていけるようになっている。

 他のプレーヤーへの攻撃も大事だが、他のプレーヤーから攻撃を受けることで自分の街の弱点を理解し、さらなる強化に役立てられるので街づくりへのモチベーションを高く維持できる。システムが同じなので当たり前だが、「Clash of Clan」と同様の面白さを本作でも体験できる。

 いずれにしても「Clash of Clan」のシステムが「進撃の巨人」の世界には実にマッチしており、巨人が街を破壊していく様子は見ていて面白いし、巨人に虐げられるだけの原作とは真逆の巨人側の視点に立てるので、「進撃の巨人」の世界を違った角度から楽しむことができる。

 「人間同士が巨人の力を使って争いあっている」という設定に対しては「それって今後のストーリーのネタバレでは……?」という疑問が大いに湧いて不安になるのだが、今のところ多くは語られていないので気にしないほうが吉なのだろう。ゲームをある程度進めれば原作の主要キャラクターも使用できるようなので、原作ファンには特にオススメのタイトルだ。

【スクリーンショット】
画面全体はダークな印象で、「進撃の巨人」の世界をよく表している
使えるユニットはそれぞれ特徴の異なる巨人たちとなっている
左がオリジナルキャラクターのフェレータ。右はオープニングシーン
iTunesで購入

(安田俊亮)