ニュース

CRI・ミドルウェア、「ADX 2」と「Sofdec 2」がUnreal Engine 4に対応

「Unity for Wii U」、「Cocos2d-x」にも対応

11月6日 発表

 CRI・ミドルウェアは、オールインワン型オーディオソリューション「CRI ADX 2」がゲームエンジン「Unreal Engine 4」に対応すると共にムービー再生システム「CRI Sofdec 2」も順次対応すると発表した。同時に、「Unity for Wii U」、「Cocos2d-x」にも対応することも発表された。

 「ADX 2」はゲーム開発向けオーディオシステムで、高圧縮・高音質・低負荷で扱いやすいコーデックを利用でき、多様なサウンド演出を手軽に実現できる。「Sofdec 2」はムービー再生ミドルウェア。独自のコーデックでアルファ(透過)ムービー、テクスチャへのムービー貼り付け、複数のムービー再生などを特殊な再生を容易に行なえる。

 このほど「ADX 2」が「Unreal Engine 4」に対応することで、よりプレイステーション 4、Xbox Oneの開発が容易になる。すでに「ADX 2」はPS4/Xbox Oneへの対応を発表しているが、「Unreal Engine 4」に対応したことで、総合的な環境が整い、より開発が容易になるとしている。ゲームエンジン側との連動でサウンドの3Dポジショニング/距離減衰の実現などが可能となった。

 また、「ADX 2」と「Sofdec 2」は「Unity for Wii U」に対応し、2製品のプラグインを11月から提供する。

 「ADX 2」は、サウンドオーサリングツールを使うことでピッチランダマイズなどのサウンドエフェクトや、シーケンス再生、インタラクティブミュージックなどの複雑な演出をスクリプト作業なしで実現しているほか、Wii U GamePadからの音声出力にも対応している。

 「Sofdec 2」は、アルファ(透過)値を設定したムービーなどを手軽にUnity上でテクスチャ素材として利用可能なほか、Wii U GamePadでのムービー再生に対応している。

 さらに、オープンソースの2D専用ゲームエンジン「Cocos2d-x」にも対応。

 「Cocos2d-x」は、iOS、Android のクロスプラットフォーム開発に対応したゲームエンジン。「Cocos2d-x」に対応することで、表現力の高いネイティブアプリならではのコンテンツを作り上げることができるとしている。

 「Sofdec 2」が「Cocos2d-x」に対応したことで、動画を重ね合わせた再生や、スプライトへの動画貼り込みなどが容易にでき、、立ち絵やカットインアニメーションにムービーを使うことが可能となる。また、「Cocos2d-x」で使用しやすいよう、ムービースプライトクラスを用意。「Cocos2d-x」標準の画像スプライトクラスと同様の使用方法でムービーを再生させることができ、組み込みが容易に行える。フェードや移動、変形といったアクション機能もサポート。

 「ADX 2」が対応することで、オーサリングツールからそれぞれのプラットフォーム用の音声ファイルをエンコードできるほか、音質を保ちながらファイル容量を圧縮でき、アプリケーション内での再生も低負荷で行なえる。また、大量の音声ファイルをオーサリングツールから分割してパッケージ化することも可能で、この機能を使うことで個別ダウンロードやアプリケーションのアップデートへの対応も容易となる。

(船津稔)