【東京ゲームショウ 2012レポート】
バンダイナムコイベントレポートその2
「PROJECT X ZONE」、「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」のステージイベントをレポート!
9月20日、バンダイナムコゲームスは、ブース内のステージにて、「PROJECT X ZONE」開発者たちの宴、「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」 『ジョジョの奇妙な冒険』連載25周年記念発表会を実施。本稿ではこの2つのイベントをレポートする。
9月20日に行なわれた「GOD EATER 2 新コンセプト発表会」のレポートはこちら。
■ 「PROJECT X ZONE」開発者たちの宴
「PROJECT X ZONE」開発者たちの宴には、カプコンの北林達也氏、土屋 和弘氏、セガの寺田 貴治氏、本山 真二氏、サイバーコネクトツーの松山 洋氏、モノリスソフトの森住 惣一郎氏(本作のディレクター)、バンダイナムコゲームスの塚中 健介氏(本作のプロデューサー)が登壇。カプコン・セガ・バンダイナムコゲームスの3社のキャラクターが登場する本作ならではの豪華な顔ぶれだ。
門前払いされる覚悟で各社に企画を持ち込んだが暖かく迎えてもらえたという、本作が生まれるきっかけから話はスタート。
・「ヴァンパイア」シリーズは格闘ゲームのため、本編で語りきれなかったことが本作のシナリオやセリフに入っている
・「サクラ大戦」シリーズの原作ではテキストだけだったセリフの一部が本作では音声付きで収録されている
・当初「戦場のヴァルキュリア」1作目のキャラクターを出す予定だったがバトルの性質上、戦車に乗ることができないため、「戦場のヴァルキュリア3」のキャラクターを出すことになった
・「.hack」部分の監修の際、非の打ちどころのないシナリオが上がってきた
などなど、協力各社から見所や開発秘話が語られた。また、森住ディレクターは原作を深く読み解いた上でシナリオやセリフを作っていると、協力各社から絶賛の声が上がっていたのが印象的だった。
続いて、原作のシーンと「PROJECT X ZONE」のシーンを比較するコーナーに。比較しやすいシーンが撮影できていない点、ご容赦いただきたい。
そして協力各社の登壇者の締めのコメントに。ここで驚いたのが、松山氏から飛び出た本作における「.hack」についての発言。「vol.4の続きである最新シナリオが楽しめます。私も太鼓判を押します」という。これはもう「.hack」ファンにとってはたまらないところだろう。また、長期に渡り音声収録をしていたという話題がステージイベント中にはあった。試遊してみるとわかるが、キャラクターたちはとても良く喋る。他にも選択中のキャラクターによってBGMが変化するなど、シナリオやゲームシステムだけでなく、サウンド面にもこだわりが感じられる。試遊を予定している人はサウンド面も気にしてみてはいかがだろうか。
ステージの最後には発売を記念し、ゲーム内アイテム「ジェイド・メダル(HP+800/TEC+100/入手経験値20%アップ)」がもらえるアイテム引き換え番号を期間限定で配信すると発表。配信期間は、発売日である10月11日から10月28日までを予定。登場作品紹介&設定資料集とサントラがついてくる早期購入限定スペシャル仕様、カプコン・セガ・バンダイナムコゲームスの公式ECサイト限定でもらえるオリジナルデザインTシャツなどの紹介もあった。
(C)CAPCOM
(C)CAPCOM U.S.A.
(C)SEGA
(C)SEGA (C)RED
(C)NBGI
(C)SRWOG PROJECT
(C).hack Conglomerate
(C)藤島康介
(C)2012 NBGI
■ 「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」 『ジョジョの奇妙な冒険』連載25周年記念発表会
9月20日のバンダイナムコゲームス ステージイベントの最後を飾ったのが「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」 『ジョジョの奇妙な冒険』連載25周年記念発表会。試遊台に行列ができるほど注目度の高いタイトルだけあって、この日行なわれたステージイベントの中で最も多くの観客を集めていた。
ステージには、バンダイナムコゲームス 新野 範聰 プロデューサー、集英社 ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン編集担当 山内智氏、サイバーコネクトツー 代表取締役 松山 洋 開発ディレクターが登場。それぞれからの挨拶の後に、原作者 荒木 飛呂彦先生からのメッセージが山内氏により読み上げられた。
「ゲームをしている人を見て思うのは、ゲームっていろんな所が頑丈にできているな、ということ。こんなに激しいバトルをやっても壊れないんだから」
続いてこのステージで初公開となるPV第2弾が放映。試遊台で使える空条承太郎、ジョセフ・ジョースター、ワムウ、ジャイロ・ツェペリに加え、ジャン=ピエール・ポルナレフ、花京院典明、ジョルノ・ジョバァーナが登場し、音声有りで様々なアクションが見られるPVだ。
このPVでは一部のキャラクターのCVが記されていたのだが、ステージでは一気に主要9キャラクターのCVが発表された。いずれも人気、実力を兼ね備えたキャストだ。
○ ジョナサン・ジョースター CV:興津 和幸
○ ジョセフ・ジョースター CV:杉田 智和
○ ワムウ CV:大塚 明夫
○ 空条承太郎 CV:小野 大輔
○ 東方仗助 CV:羽多野 渉
○ ジョルノ・ジョバァーナ CV:浪川 大輔
○ 空条徐倫 CV:沢城 みゆき
○ ジョニィ・ジョースター CV:梶 裕貴
○ ジャイロ・ツェペリ CV:三木 眞一郎
※敬称略
ゲーム紹介パートでは、荒木氏の独特のタッチをPS3の実機で再現することに最も注力している、名シーン・名セリフ・名擬音・名ポーズにこだわって開発している、連載25年という中で荒木先生のタッチにも変化があるが、あの頃のジョジョだと感じてもらえるように1部から7部までのタッチを再現できるシェーダーを作ってある、一見意味のないように思えるポーズも全て原作から引用しているなど、ジョジョへの熱い思いと共に松山ディレクターがゲームを紹介してくれた。
語ってくれた内容で最も驚かされたのが「格闘ゲームが苦手な人は遊べないんじゃないか?大丈夫です。我々格ゲーを作る気は毛頭ありません。最高のジョジョゲーを作るために、初心者でもちゃんと遊べるように様々な工夫がなされています」という発言。試遊台のコントローラーがDUALSHOCK 3だったのも、このこだわりによるものなのではないだろうか? ちなみに初心者でも遊べる工夫の1つとして「イージービート」が紹介された。これはボタンを連打するだけでコンボが生み出せるシステムだ。
10月から放送スタートとなるTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」や10月6日から11月4日まで森アーツセンターギャラリー(東京・六本木ヒルズ)にて開催される「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」の紹介も。なお、東京開催のジョジョ展で公開される原画の中には仙台では公開されなかったものもあるそうだ |
「たくさんの人たちからの意見に耳を傾け、ゲームに反映させ、最高の神ゲー、ジョジョゲーを作ることを宣言します!」とステージを締めくくった松山ディレクター。今回のステージは、彼の熱い思いやこだわりがヒシヒシを感じられるものであった。公式サイトにはTGS2012試遊アンケートコーナーが設けられており、意見や要望が書き込める欄も用意されている(10,000文字まで入力可)。より良いゲームになるよう、試遊した人はアンケートに協力してもらいたい。
(C)荒木飛呂彦 & LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
(C) 2012 NBGI
□バンダイナムコゲームスのホームページ
http://www.bandainamcogames.co.jp/
(2012年 9月 21日)