エレクトロニック・アーツ株式会社は、プレイステーション 3用SFシューティングRPG「マスエフェクト 2（Mass Effect 2）」を本日6月23日より発売を開始した。価格は7,665円で、CEROレーティングはD（17歳以上対象）。

ついにPS3でも壮大なスペースオペラがスタートする！

　「マスエフェクト 2」は、世界を代表するRPGメーカーBioWareが誇る「Dragon Age」シリーズに並ぶ新たな看板タイトル「Mass Effect」シリーズの最新作。遙か未来を舞台に、銀河社会に進出した人類の生き様が描かれ、様々な異星人たちとの邂逅や、深宇宙から来た侵略者たちとの戦いが待ち構えている。宇宙ロマン溢れる人気シリーズだ。

　ゲームファンならご存じのように、今年のE3では早くもシリーズ第3弾「Mass Effect 3」がMicrosoftとElectronic Artsのプレスブリーフィングで初公開され、音声認識を駆使した会話イベントや分隊操作、「スター・ウォーズ」を彷彿とさせる荒々しい近接戦闘などが話題を集めた。欧米での発売時期も2012年3月と発表され、RPGファンの期待も高まるばかりだ。

　さて、本日より発売となるPS3版「マスエフェクト 2」についてだが、実は「マスエフェクト」シリーズがPS3に登場するのは今回が初となる。初代「Mass Effect」を発売した2007年当時は、まだBioWareがEAに買収される前で、MicrosoftをパブリッシャーにXbox 360独占タイトルとして発売された。

　その後、BioWareはEAに買収され、2008年3月に「Mass Effect」のWindows PC版がリリース。しかしPS3版は最後までリリースされないままだった。続く「Mass Effect 2」では2010年1月にXbox 360およびWindows PC版が先行リリースされ、2011年1月に待望のPS3版のリリースという流れとなる。

　若干気の早い話だが、現時点では「Mass Effect 3」は3プラットフォーム同時発売が予定されており、多くのPS3ユーザーの獲得が期待されるところ。「Mass Effect」シリーズ未体験のPS3ユーザーは、是非この機会にプレイしてみてはいかがだろうか。

【マスエフェクト 2】
「マスエフェクト 2」のスクリーンショット。主人公ジョン・シェパードは、今回も多くの星で仲間を獲得し、自由度の高い物語を展開することができる

　PS3版オリジナル要素については既報の通りだが、もう少し具体的に説明すると以下のようになる。なお、Xbox 360版で実現していた前作のセーブデータを使ったキャラクターデータの引き継ぎやストーリーへの影響はPS3版ではカットされているので注意したい。

アメコミらしいデザインで作られた「Mass Effect」デジタルコミック

・「Mass Effect」デジタルコミック

　初代「Mass Effect」を未体験のPS3ユーザーのために用意されたオリジナル要素。大手アメコミ出版社Dark Horse Comicsが製作したデジタルコミックにより、「Mass Effect」のストーリーをダイジェストで把握することができる。

　注意点としては「Mass Effect」デジタルコミックはダウンロードコードを入力してダウンロードする形になるが、6月23日現在、PlayStation Networkが稼働していないため、ダウンロードすることができない。残念ながら「Mass Effect」のストーリーは事後確認ということになりそうだ。

・3つのボーナスミッション

　「カスミ（Kasumi - Stolen Memory）」、「オーバーロード（Overlord）」、「シャドウ・ブローカーとの決戦（Lair of the Shadow Broker）」の3本のミッションDLCをあらかじめパッケージに収録。それぞれ新しいマップ、ミッション、武器などを含んでおり、想定プレイ時間は6時間超としている。

　なお、海外のXbox 360およびWindows PC版ではいずれも有料で、Microsoft Point（MSP）あるいはBioWare Point（BWP）で販売されている（560MSP/BWP、560MSP/BWP、800MSP/BWP）だけでなく、日本ではいずれも未リリースであるため、現状ではこのPS3版がミッションDLCをプレイできる唯一の機会となる。

・「Cerberus Network」のアクティベーションコード

　「Cerberus Network」は、BioWareが「Mass Effect 2」のリリースに合わせて開始したオンラインサービス。Rockstar Gamesが独自に展開している「Social Club」やValve Softwareの「Steam」にも似たサービスだが、「Cerberus Network」は現状クローズドかつ有料のサービスとなっており、アクセスするためには1200MSP/BWPを払うか、パッケージに同梱されているアクティベーションコードが必要となる。

　アクティベーションコードを入力して「Cerberus Network」にログインすることで、PlayStation NetworkやXbox LIVEでは配信されていない「Cerberus Network」オリジナルの追加コンテンツが無料でダウンロードできる。内容的にはビークルミッション、新たな分隊/ボーナスウェポン/装備などとしており、こちらもXbox 360版では提供されていないことから、PS3版オリジナルの特典となる。

・アイテム「Blood Dragon Armor」

　「Blood Dragon Armor」は、BioWareの2枚看板「Dragon Age」と「Mass Effect」のコラボレーション企画としてXbox 360版発売に合わせて北米限定で実施されたキャンペーンで入手できるアーマー。「Dragon Age: Origins」に同梱されているプロダクトコードを入力することで、「Mass Effect 2」で使えるBlood Dragon Armorが手に入るというもの。

　日本では残念ながらそれぞれのパブリッシャーが異なるためコラボレーション企画は実現しなかったが、PS3版では3つのボーナスミッションと一緒にBlood Dragon Armorも最初からパッケージに収録されており、スタート直後から使用することができる。アーマーの効果は+15% Power Damage、+10% Shield Strengthとなかなか強力で、今回が初プレイというビギナーには特にありがたいアイテムとなりそうだ。

【カスミ（Kasumi - Stolen Memory）】
“カスミゴトー”と呼ばれる盗賊を巡る物語。ミッションをクリアすることで彼女を仲間にすることもできるようだ

【オーバーロード（Overlord）】
Aiteと呼ばれる地球によく似た環境を持つ惑星を舞台に、人間の意志を持つというVI（Virtual Intelligence）「オーバーロード」の暴走の謎を解き明かしていく

【シャドウ・ブローカーとの決戦（Lair of the Shadow Broker）】
前作にも登場した女性リサーチャーLiara T'Soniに、情報を高値でやりとりする謎の情報屋シャドウ・ブローカーの魔の手が迫り、ジョン・シェパードは彼女に協力して彼の居場所を突き止め決戦を挑むことになる

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