CJインターネットジャパン株式会社と株式会社コーエーテクモゲームスは、プレイステーション 3/Windows用一騎当千MMOアクション「真・三國無双 Online ～蒼天乱舞～」にて、大型アップデート「Revolution 8」を3月17日と、3月24日の2度に分けて実装する。

　「Revolution 8」では4人で挑めるインスタンスダンジョン「崑崙山(こんろんさん)」がパワーアップし、「女カ(じょか:カは女に咼)」、「伏犠(ふっき)」という2人のボスキャラクターが出現する。さらに崑崙山そのものもより遊びやすくなる。また、新武器「麟角刀(りんかくとう)」や公式掲示板が登場。このほかにも武器強化の「研磨」を拡張、「商人服飾」の登場、消費アイテムを30個まで持てる「道具箪笥・改」の追加など様々な追加・改良要素がある。これらの要素を先行体験してきたので、レポートしたい。

■　中国神話の神がプレーヤーの前に立ちはだかる。勝てば彼等の衣装をゲット

左が「伏犠」で右が「女カ」。美しい容姿を持つ神だがその力は強大だ

女カは舞うように戦う。捕まったら大ダメージを受けてしまうので、緊張感のある戦いとなる

　「Revolution 8」での大きな目玉となるのが、「崑崙山」に追加された、「女カ」、「伏犠」という2人のボスだろう。この要素は、3月17日に実装予定だ。女カは古代中国神話に登場する女神で、「封神演義」等の作品にも登場する。神話によっては人間を作った神という説もあるという。伏犠は神や、古代中国の帝王とされる。女カとは、兄妹または夫婦として語られている。「真・三國無双 Online」では崑崙山に住まう仙人として登場。突然現われてはプレーヤーの力量を試すべく難題を課すという。

　　「真・三國無双 Online」での崑崙山は陣営の垣根を越えて集まることができる「桃源郷」にあるコンテンツで、プレーヤー達は最大4人でパーティーを組み挑むことができる。崑崙山は“山区”でわけられており、各山区には様々な勝利条件が設定されている。プレーヤー達は制限時間内にどこまで進めるか挑戦することになる。制限時間はゲーム中にアイテムを取ることで増やすことができる。深い山区に行くほど貴重なアイテムを入手できるのだ。

　この崑崙山に女カと伏犠が登場する。登場山区はランダムで、深い山区ほど遭遇できる確率が上がる。今回プレイしたミッションは、伏犠の依頼で女カを撃破するというものだった。女カと伏犠は対立関係にあり、どちらかがボスとして登場し、もう一方が協力NPCとなる。例えば女カが敵になった場合、伏犠は仲間となる。マップには女カが表示されており、彼女を倒すとこの山区はクリアとなる。敵は非常に高い体力と防御力を誇り、そしてわずか数発の攻撃でこちらを倒してしまう。遠距離系の必殺技か、無双での攻撃が効果的だ。

　ボスと戦うには、正面から挑まず、数人でのヒットアンドアウェイが有効だろう。遠距離から攻撃できる武器を使ったり、どの能力をパワーアップして挑むか、プレーヤー達は試行錯誤して効率の良い倒し方を研究していくと思われる。倒すことができれば、味方となった方の女カまたは伏犠からアイテムがもらえる。「伏犠布(ふっきふ)」で伏犠の服飾が、「女カ布(じょかふ)」で女カの服飾が作れる。もちろんどちらも男女用のデザインが用意されている。

　女カと伏犠だけではなく、崑崙山は様々な改良がなされている。従来よりも報酬がアップし、挑戦するメリットが上がる。ミッションはさらに20種類も追加され、様々な条件が提示されるようになった。ミッションに挑戦することで手に入る「古銭」で交換できるアイテムも、属性が付いた服飾や武器など豪華になった。

　また、従来は一旦ゲームを止め中断した場合、中断した山区から再開するには同じ中断データを持つメンバーを集める必要があったが、アップデート後はパーティーメンバーの中断データのうち1番低い山区からの再開ができるようになった。加えて課金アイテムに「飛天符(ひてんふ)」というアイテムが追加され、このアイテムをパーティー全員が持っていれば、今まで行ったことのある山区からはじめることができるようになった。最大100山区までの好きなところから再開できる。これらの要素により、深い山区に挑戦するのが容易になった。

　崑崙山は対戦がメインとなる「真・三國無双 Online ～蒼天乱舞～」に新たな楽しさを加える協力型コンテンツだ。今回の改良でさらに魅力的なものとなり、プレーヤーは積極的にプレイするようになると思う。今後、崑崙山がどのようにパワーアップしていくか、期待したいところだ。

伏犠と共に女カと戦う。ヒットアンドアウェイを心がけたい
伏犠を相手にする場合は女カが味方に。強大な大剣を振るう強敵だ
勝つと布が与えられ、その布で服を作れる。中央が女カの服飾、右が伏犠の服飾だ

■　新武器・麟角刀等の新アイテムに、システムも改良。公式掲示板でコミュニティも強化

新武器・麟角刀。麒麟(きりん)の角をイメージした刀だという

3月24日から実装される商人の服飾。第1弾は頭のパーツだ

　「Revolution 8」での追加要素は崑崙山のパワーアップだけではない。3月17日には、これまで課金でしか外見を変えることができなかったが、変更を元に戻す「化粧直し」がゲーム内マネーの軍資金でできるようになる。せっかくのおしゃれが周りの人に不評だった、というときなどにうれしい要素だ。

　また、「研磨」も拡張され、ランク4以下で鍛錬上昇値を改造した武器も研磨可能になった。研磨に成功すると一定確率で“特別強化”が発生、より強力な武器が生まれる可能性も。また研磨に失敗した場合も、多くの錬成経験値が入るようになった。研磨の魅力が大きく増した。

　さらに17日にはゲーム内から閲覧できる「公式掲示板」がオープン。この掲示板は「信長の野望Online」や「大航海時代Online」等では実装されておりユーザーの要望が高かった。ギルドイベントや、崑崙山の募集、攻略や雑談など、様々な目的で活用されそうだ。この他、3月17日より毎月1部位ずつ「商人」服飾がドロップするようになった。3月は頭装備。以降、4月には腕、5月には脚、6月には胴装備がドロップすようになる。

　そして3月24日には、新武器「麟角刀」が登場する。これまでの「真・三國無双 Online」では基本的に武器は武将と関連づけられていたが、今回は武器のみの実装だ。今後はどうなっていくか注目したいところだ。麟角刀は大型の片手剣で、周りをなぎ払うように切り裂く。究極強化は「迅雷(じんらい)」で走っている方向の敵を一定時間なぎ倒せるという強力なもの。雑兵をはじき飛ばすのに最適だ。今回は刻印の「衛」がついている武器を体験させてもらった。武器にランダムで付く刻印は、種類によって戦い方が大きく異なってくる。衛は前方に衝撃波を飛ばす効果で、離れた敵をはじき飛ばせた。

　このほか、3月24日にはアイテムを種類毎に30個まで持てるようになる「道具箪笥・改」が実装される他、「Revolution 8」を記念した服飾なども登場する。新たな処方や、各勢力に目標を提示する「君命」も発令され、プレーヤー達は新たな活動を開始していくだろう。さらに記念キャンペーンやイベントも企画中ということで、今後の発表を楽しみにしたいところだ。

麟角刀は攻撃範囲も広い。中央は究極強化の迅雷。右は衛の刻印効果の、衝撃波による攻撃だ
消費アイテムを30個まで持てる道具箪笥・改、失敗時にも経験値がもらえるようになった研磨、ゲーム内マネーで変更部分が直せる化粧直しと、システム部分にも改良が加えられる
錬成レシピも、全部で10種類追加される。このほかにも新しい君命など、様々な要素が実装される