主人公のイーノック

　イグニッション・エンターテイメント・リミテッドは、プレイステーション 3/Xbox 360用3Dアクション「エルシャダイ ～アセンション オブ ザ メタトロン～（El Shaddai ASCENSION OF THE METATRON）」を2010年の発売を予定しており、価格は未定。

　「エルシャダイ」は、旧約聖書の偽典とされている「エノク書」をモチーフに、これまでに観たこともないような圧倒的なグラフィックスとシンプルなインターフェイスを採用することで高い没入感の中でプレイできる作品を目指している。

　前回の記事では世界観や導入部、登場キャラクターなどをお伝えしたが、今回は戦闘シーンを中心にお伝えする。

■ 武器「アーチ」

　エルシャダイに登場する武器は、天界の知恵の結晶であり超常の力として登場する。武器は「アーチ」と呼ばれ、神の刃として全てのものを切り裂く力を持つ。

　しかし地に落ちた堕天使たちは、天界を離れる時にこの“知恵”を全て盗みだし持ち去ってしまった。主人公のイーノックは戦いの中でこれら武器を奪い返し、自らの武器として使用し、敵を切り裂くことで敵の魂を昇天させていくこととなる。ただし、堕天使が使っていた武器をそのまま使うことはできず、「浄化」を行なわなければならない。

【アーチ】
「アーチ」のデザインはイラスト制作から映像制作、アートディレクションなどで知られる大久保淳二氏が手がけている。上写真中央が未浄化の状態で、右写真が浄化した状態。美しい白で光り輝いている
実際の戦闘中のスクリーンショットによる「アーチ」の浄化の課程。左写真は敵が持っており、未浄化の状態。中央写真が浄化中の写真。右写真が浄化後のもの

■ 戦闘シーン

　前述の通り「アーチ」は、始めは敵しか持っていない。つまりプレーヤー側は武器を持たない状態で、敵に挑まなければならない。戦いの中で敵の隙を突き「アーチ」を取り返し、ケガレを払い浄化することで武器を自らのものとする。

【アーチ】
戦闘開始当初は主人公は武器を持たず、徒手空拳状態。体術を駆使し、素手でコンボ攻撃を繰り出していく中で敵の隙を突いて戦っていく
敵にダメージを与え続けると敵が膝を突く一瞬が訪れる。この瞬間にアーチを奪い取ることができ、手に入れることができれば自動的に浄化される。浄化すればケガレが払われ本来の輝きを取り戻すこととなる

　「エルシャダイ」の世界では“敵を倒す”のではなく、「神から与えられた力」により、全てを“救う”ことになる。前述のように「アーチ」を手に入れることで、光の刃となり敵を切り裂くことで敵は裁きを受けたことになりケガレた魂が浄化され昇天することとなる。

【神の刃の力が解き放たれる】
超常の力であり、神の力とも言える「アーチ」。剣のように使用できるかと思えば、時には鞭のようにしなやかに美しい光の軌道を描き敵を切り裂く。スクリーンショットを見ていただければわかると思うが、アクションのパターンはかなり多いようだ

■ 敵「マーター」

敵として登場するマーター。異形の頭部を持つ兵士たち

　堕天使たちを神と仰ぐ人間達によって構成される武装集団。堕天使の指揮の下、兵士としての役割を全うしようとする。さらに堕天使の力により戦闘能力が強化されている。マーターの魂は、肉体が滅びても彷徨い続ける運命にあるが、「浄化」されることで、天界に還ることができる。浄化は、イーノックとアーチによってのみなされる。