アクションゲーム「喧嘩番長」シリーズの映画化決定
アクションはもちろんゲームの原作のコミカルな部分も映像化!!


3月6日より全国順次ロードショー


映画「喧嘩番長 劇場版~全国制覇」のポスター。迫力のあるものに仕上がっている
発表会では映画の主題歌「ファイティングポーズ」を歌う「+Plus」が歌を披露。「映画に刺激を受け曲を作れた」とコメント

 株式会社ジョリー・ロジャーは都内で記者会見を開き、株式会社スパイクのアクションゲーム「喧嘩番長」を実写映画化し、3月より全国順次ロードショー公開すると発表した。タイトルは「喧嘩番長 劇場版~全国制覇」。製作はリバプール/ジョリー・ロジャー。

 ゲーム「喧嘩番長」シリーズは、ツッパリとなり喧嘩に明け暮れながらテッペンを目指していくアクションアドベンチャー。ツッパリのライフスタイルを再現しており、比較的自由度の高いゲームシステムでシブいツッパリを目指すことが目的となる。弱いものいじめや武器を使い戦うと評価が落ちシャバ度が上がるなどプレーヤーの行動がそのまま評価に結びついている。喧嘩だけでなく数多く用意されたコスチューム集めや恋愛要素なども用意されている。これまでシリーズ3作が発売されており、2月25日にはシリーズ最新作の「喧嘩番長4~一年戦争~」がPSP用タイトルとして発売される予定。価格は5,229円。

 映画「喧嘩番長 劇場版~全国制覇」は、負けず嫌いでお調子者の羅針高校3年生・坂本タカシが主人公。修学旅行先で茨城県番長と間違われたがこれを一蹴。しかし、この修学旅行には茨城だけでなく全国47都道府県の番長が集結。テッペンを取るために喧嘩を繰り広げていた。タカシの前には日本最強と言われる池田高校の近藤勇が立ちはだかるが……。キャストは主人公の坂本タカシにお笑いコンビ「ピース」の綾部祐二さん。タカシを想う真奈美にアイドリング!!!の谷澤恵里香さん、近藤勇役にお笑いコンビ「髭男爵」の山田ルイ53世など。このほかにも大河元気さん、若月徹さん、上山竜司さん、里田まいさん、やべきょうすけさん、千原せいじさんらが名を連ねている。原案は「喧嘩番長3~全国制覇~」

 製作発表記者会見には監督の東海林毅氏を始め、キャスト陣が登壇。映画の制作時の裏話などを披露した。主演の綾部さんは「普段は芸人で、僕が主演なんてただただラッキー。ゲームも知っていましたしヤンキー映画は好きなのでイメージが湧いてきて楽しく演じることができました」と挨拶。撮影時の秘話として「脇崎さんの映画への意気込みがすごくて、2日目に行なわれたアクションシーンの撮影であばらを打撲しました」と明かすと脇崎さんはポケットからコルセットを取り出し「あのときのお詫びです。本当にごめんなさい」と返し、会場の笑いを誘っていた。

 やはりアクションシーンにまつわる話題が多く、「綾部さんが長いアクションシーンを一発でOKを出して、すごいなぁと。ミスしたら死ぬ気でやらないとと思い緊張した(大河さん)」といった苦労話がポンポン飛び出した。中でも脇崎さんは「台本を見てアクションシーンは少しだと思っていたが、撮影が終った今ではアクションシーンしか思い浮かばない」と語り、「こうやってここに立ててるのがうれしい」というほどかなり過酷なアクションシーンだったようだ。

 一方、東海林監督は「DVDで1作目と2作目が発売され遂に映画ということで、いよいよ全国制覇が来たかと楽しみにしていました。迫力のあるアクションシーンも多いが、おふざけのシーンもある。原作のゲームでもある『不良ライフ』の楽しさをどう表現するかと考え盛り込んだ」と、ただのアクション映画ではなく、ゲームの内容を取り込んだという。もちろん映画と言うことで「映画ならではの表現の楽しさもある。それは劇場で楽しんで欲しい」とアピールした。

 この他にも友情出演の里田まいさんが「中学生頃に不良に憧れていた時があって、今回は元ヤンキーの役と言うことで血が騒ぎました。不良に罵声を浴びせるセリフがあって、自分で言っていて自分自身に驚いた。夢が叶いました」とコメントすると、隣りに座っていた千原さんに「憧れてたんや!」とツッコまれるなど、終始笑いの絶えない発表会だったが、撮影現場も同様の雰囲気だったと言い、アクションシーンはもちろん、スカッと楽しい映画に仕上がっているようだ。

 最後に綾部さんは「アクションを楽しんで欲しい」とアピールすると、大河さんも「アクションだけでなく恋愛や友情も入っていてだれでも楽しめる内容となっています」とコメント。千原さんは「ポスターには全国制覇と書かれているが、まだまだ全県で上映されると決まっているわけではない。ぜひともヨロシクお願いします」と語り記者会見は締めくくられた。


【発表会に登壇したキャスト・スタッフ】
綾部祐二大河元気上山竜司若月徹
脇崎智史千原せいじ里田まい東海林毅 監督

キャスト陣から「ここに立っていられるのがうれしい」というコメントが聞かれるほど、派手なアクションシーンが用意されているという。一方東海林監督は「アクションはもちろん、ゲームで再現されているツッパリライフのコミカルな部分も表現している」とアピールした

2月25日に発売となるシリーズ最新作「喧嘩番長4」のパッケージ発表会会場には「喧嘩番長4」のポスターも多数張り出され、報道陣にアピールしていた

舞台は紅南高等学校だが、周囲の街も描かれ、あちこちで戦いが繰り広げられる今回もメンチビームが登場するが、今作ではメンチビームやタンカバトルのシステムが一新され、新しいシステムになるという
近所のファミレスで戦うこともある校内で机を振り上げての大バトルが繰り広げられることも。窓ガラスにぶつかれば粉々に割れてしまう。かなりド派手なバトルが楽しめそうだ
今作でもカスタマイズ要素が多数用意されている。古風な学ランで決めるも良し、今風の格好に統一するのも良いだろう。今回は刺青を入れることもできるようだ

(C)2010「喧嘩番長 劇場版」製作委員会

(2010年 1月 18日)

[Reported by 船津稔]