SCEJ、薄くて静かな新型PS3発売!
電源投入からPSNへの接続までセットアップしてみた


9月3日 発売

価格:29,980円
   38,359円(機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM 30th ANNIVERSARY BOX)



「機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM 30th ANNIVERSARY BOX」。通常のPS3の梱包ダンボールにカバーがかけられている

 9月3日、新型プレイステーション 3(CECH-2000A)が29,980円と、従来モデル(CECHL00シリーズ)より1万円低価格で発売された。株式会社バンダイナムコゲームスの「機動戦士ガンダム戦記」との同梱BOX「機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM 30th ANNIVERSARY BOX」も同日に38,359円で発売された。こちらはゲームソフトに加え、「FA-78-3 フルアーマーガンダム7号機」と「RX-81AS アサルトアーマー」のダウンロード用プロダクトコードが付属している。

 さて、編集部でも発売日に「機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM 30th ANNIVERSARY BOX」を入手し、セットアップしてみたので、そのレポートをお届けしよう。新型PS3に関しては何度かレポートしており、僚誌にも沢山の関連記事が掲載されているが、今回はまず、旧モデルの筐体との比較から行なってみた。なお、特に記述のないところは通常版新型PS3の記述になっている。



■ マットな質感で扱いやすく、小型化しつつ動作音も小さくなった

「機動戦士ガンダム戦記 GUNDAM 30th ANNIVERSARY BOX」内容物。通常版PS3との違いはゲームソフトとその中に同梱されているプロダクトコードが記入された紙が1枚追加されているだけ。保証書は箱に印刷されている

 まずは梱包から出してみる。従来モデルと違い、持ち運び用の取っ手がなくなったダンボールは、白を基調とし、本体写真と水平に赤い帯の入ったカラーとなっている。裏を見てみると、お勧め周辺機器のラインナップの下に、「プレイステーション 2規格ソフトウェアは動作しません」と警告が入れられている。梱包材はシリーズが代を重ねるごとに簡素化されているイメージで、ダンボールを巧みに組み合わせて本体がきっちり収められている。

 同梱物は、デュアルショック3、AVマルチ接続のコンポジット/アナログ音声(ステレオ)ケーブルと、コントローラーやPSP、HDDなどを接続するためのUSBケーブル、そしてカテゴリーAタイプの2pinタイプになった電源ケーブルが各1つとなっている。


横から見るとほぼ正方形となった箱。裏面にはPS2互換非対応の注意書きが。梱包材はダンボールのみで構成されており、コストダウンが図られていると思われる
本体は何度かレポートしているので、改めて紹介することはあまりないが、ディスクをドライブにセットすると、ランプが青く光るのと、電源およびディスクイジェクトボタンは、記号部分が白く光っているのを確認できた
初代PS3(20GB版)との比較。奥行きが増え、幅と高さが減っているが、かなりスリムになった印象だ。本体横のロゴが変わり、向きも変わっている。排気口の面積も穴も少なくなっているように感じられる。光沢処理されている面積が減ったため、指紋などにあまり気を使わなくてよくなった分、移動時も扱いやすい印象。軽量化されているので、もちろん持ち運びやすい

背面端子は、HDMI端子とLAN端子の並び順が変わっているほか、LAN端子が上下逆になっている

 本体をTVに接続する際に気づいたこととしては、旧タイプの筐体に比べ、背面の端子類の間隔が開いたこと。なかなかないとは思うが、AVマルチ端子、LAN端子、光デジタル出力端子、HDMI端子にすべてケーブルをセットすると、旧モデルでは少々取り外しに窮屈さを感じていたが、新型はボディが小型化したのに、端子類のレイアウトがゆったりとられている。また、カテゴリーBタイプの3pinタイプだった電源プラグが2pinタイプになって小型化し、主電源スイッチがなくなったこともスッキリ感を与えていると思われる。



■ セットアップ手順は従来機と一緒。PSNを利用するには本体システムソフトウェアのバージョンアップが必要

 さて、各種接続を終えたら、本体の電源ボタンを軽く押す。デュアルショック3をUSBケーブルで接続し、PSボタンを押すとあっさりコントローラーが認識される。初回起動時は、言語設定やタイムゾーン、時刻の設定、ユーザー名設定、インターネット接続設定を行なった後、新しくなった「PS3」と「PlayStation」ロゴが表われ、起動する。このプロセスは従来モデルと大きな変更点はないようだ。


初めて電源を入れてからの流れ。基本的に歴代PS3と変わらない。デフォルトでは解像度設定は480iになっていた(D端子ケーブル接続時)

 続いて、ディスプレイ解像度を変更。ネットワークに接続しているので、そのままシステムアップデートを行なう。出荷時のシステムソフトウェアバージョンは2.76だったので、最新版の3.0へのアップデートとなる。アップデータのダウンロードに5分ほど、さらにHDDからアップデータの展開、そしてシステムソフトウェアの書き換えが行なわれた後、本体が再起動し、データベースの更新が行なわれた。ここまででまた5分ほどで作業が終了した。


表示解像度を変更。その後、システムソフトウェアのアップデートをインターネット経由で行なった

 続いて、PlayStation Network(PSN)へと接続する。今回は従来使っていたアカウントを利用し、新型PS3にセットアップしてみた。PSNの項目にある「PlayStation Networkへサインアップ」を選択しようとしたら、なぜかルーターとのアクセスがうまくいかなくなり、ルーターを再起動したが、その後無事につながったので、もう1度サインアップ作業を選択。無事にPSNのサインイン作業に移ることができた。アカウントとパスワードを入力すると、従来使っていたPS3同様にPSNへアクセスでき、PlayStation Store(PSS)へアクセス。ダウンロード履歴などで同じアカウントが使えていることを確認できた。

 その後、「ゲーム」>「トロフィー」の項目に移動してみたら、トロフィーの同期が行なわれた。ダウンロード履歴が残っていれば、期間限定など、サーバーにデータが残っていないものを除いて、再びダウンロードしてくることで、従来機のデータとほぼ同じものが使えるようになる(時間がかかるのがネックだが)。ただし、各ゲームのセーブデータなど、個々のPS3にて作られたデータに関しては、自分で旧来のPS3からデータをコピーしてくる必要がある(コピー不可のものもある)。

システムソフトウェアがアップデートされたので、PSSへもアクセスできるようになった。新規にアカウントを取ることもできるし、従来のものを使うこともできる

無事PSSにもアクセスでき、「What's NEW」などシステムソフトウェア3.0の環境を楽しめるようになった

 今回は急ぎ、新型PS3の起動からセットアップまでをレポートしてみた。従来機からの乗り換えを完全なものとするには、旧来使っていたPS3からのデータ移行という大きな課題が残るわけだが、これに関してはまたレポートしたいと思う。このセットアップ作業の間、新型PS3の静かさはしっかり実感できた。本当に動作音が小さくなったと思う。また、熱に関してだが、電源ケーブル周りに熱をもっていたことが感じられた以外は、内蔵ファンが意外なほどに回っていなかったことが印象的だ。新型PS3、このまま継続使用していこうと思う。


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(2009年 9月 3日)

[Reported by 佐伯憲司]