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「流星のロックマン パーフェクトコレクション」を先行体験! 現代画質で蘇った独自の3Dバトルに感動……【TGS2025】

【流星のロックマン パーフェクトコレクション】
2026年 発売予定
価格:未定

 「東京ゲームショウ2024」カプコンブースにて、2026年発売予定の「流星のロックマン パーフェクトコレクション(以下:パーフェクトコレクション)」の先行体験が実施されている。

 「流星のロックマン」シリーズは2006年から「ニンテンドーDS」用ソフトとして発売された「ロックマン」シリーズの1つで、「ロックマンエグゼ」の流れを汲んだカードバトルの戦略性と独自の3Dアクションが融合した作風は、他に類を見ないゲーム性を生み出し、世界観やキャラクターの人気なども相まって今もなお根強いファンが多い作品だ。

 今作「流星のロックマン パーフェクトコレクション」は現状の最終作である「流星のロックマン3」から実に17年ぶりの新作となり、リメイク作品とはいえ「流星のロックマン」シリーズの復活はSNS等を中心に話題となった事が記憶に新しい。

 今回のリメイクでは「流星のロックマン」シリーズ全7作が収録され、前身となる「ロックマンエグゼ」シリーズのリメイク作品「アドバンスドコレクション」と同じくインターネットを通じてオンラインでの通信対戦やカードトレード等が可能となっている。

 また当時イベントや玩具からしか入手できなかった「アペンドカード」も多数収録され、ギャラリーモードでは様々なアートを楽しめたりと「流星のロックマン」を隅々まで遊びつくせる夢のようなタイトルなのだ。正に「流星のロックマン」版の「「アドバンスドコレクション」であることに期待できるのだ。

アペンドカードは当時子供だったプレーヤーだと入手が困難だった物も多い。当時数多のプレーヤーが憧れた最強の力「トライブキング」もしっかり使えてしまう……!
通信対戦にアートコレクション、作中のBGMを自由に聞けるなど「アドバンスドコレクション」に存在した要素は一通り期待できそうだ!

 今回のTGS2025ではシリーズ第一作品目となる「流星のロックマン ペガサス/レオ/ドラゴン」の冒頭部分を少しプレイする事ができたので所感を伝えていきたいと思う。

 筆者も当時バリバリの小学生プレーヤーかつ、今もな心惹かれている流星ユーザーなので、ファン目線で感動したポイントについて早速紹介しよう。

【試遊エリア】

 まず真っ先に違いを感じたのがグラフィック面になる。元の「流星のロックマン」シリーズは「ニンテンドーDS」にて展開されていたソフトでありつつ、当時の携帯機ゲームとしては最先端の3Dグラフィックでのバトルに挑戦していた作品。現代でも全然遊べるグラフィックではあるものの、今の基準で考えると当時のマシンパワーの限界を感じさせる映像といえるだろう。

 それが今回の「パーフェクトコレクション」ではマシンパワー格段に進化し、クッキリした映像でロックマンのバトルを楽しめる形に進化している。前身に当たる「アドバンスドコレクション」も映像の美麗化を感じた作品だったが、元々がドット絵で構成されていた「ロックマンエグゼ」と比較すると3Dグラフィックを用いていた「流星のロックマン」シリーズの方が映像の進化という面では強く感じられる。

 PVの段階からハッキリ分かるほどダイレクトな進化だったが、実際目の当たりにすると画面が大きくなった事も相まって臨場感が凄まじいので、ぜひ体験してみてほしい。

【進化したバトルグラフィック】

 グラフィック面で言えば、探索パートやストーリーパートのドット絵も映像の美麗化を感じられる。

 「アドバンスドコレクション」と同じような感動がありつつも、文字の表記やチュートリアルのボタン表記などはしっかりオリジナル作基準で統一されている。全体的に濃いキャラクターが多い本作はキャラのドット絵も可愛らしいので、改めて注目してみるのも面白いだろう。

【ストーリーパート】
表記等はしっかりオリジナル作基準でリメイクされている。今見ても完成されたデザインのキャラクター達をより高解像度で見れるのは嬉しい

 もう一つ、今回の試遊で分かったのが各種UIのレスポンスが非常に良いという点だ。

 元々2画面でタッチ操作を前提とした「ニンテンドーDS」の作品なため、諸々の操作感などはどうだろうかと思ったが、基本的に心配はなさそうだ。2画面の要素はそれぞれの画面をダイレクトに入れ替えながら遊べるようになっており、ボタンをホールドすればスバルを移動させながら別画面の方を大きく表示させる事も可能となっていた。

 画面の切り替えは非常にスムーズで、本作の場合だと2画面を同時に操作しなければならない場面はほとんどない。プレイの際に問題になる事はなさそうだ。

【DS要素の変化】
各種電脳やトランサーへは近づいてボタンを入力する事で出入りする形に変化。トランサーへ入る判定が結構広いのでボタンを連打しながら探索すると誤操作で出入りを繰り返してしまうので注意が必要だ
【DS要素の変化】
上画面と従面の大きさ比率はゲーム中常に入れ替える事ができ、バトル以外では画面を入れ替えた状態でもスバルを操作し続ける事が可能だ。基本的にはゲームの中心となる画面が常に大きくなるので、不自由なくプレイできた

 変化点ではなく単純な機能の進化で言えば、バトルに入る前や各種イベントごとに挟まれるロード時間がほぼなくなっていた点も素晴らしかった。オリジナル版ではマシンスペックの問題もあり、1回の戦闘毎に数秒ラグがあったのだが、今回プレイした範囲では全てにおいて不自由なく爆速でゲームを進める事ができた。

戦闘時にほぼロードが無いだけでも凄まじい快適度! 電波変換の際の変身バンクや通常のイベントも必要に合わせてスキップやテキスト早送りができるのでプレーはサクサクだ

 今回の試遊は大体20分ほどになるので本当に最序盤しかプレイできなかったが、それでも懐かしさと進化で非常に楽しめる内容となっていた。

 全ての会話・イベントをスキップすれば最初のステージのボスに辿り着けるのではと思えるくらい、全体的なゲームテンポは向上していたので、狙ってみても面白いかもしれない。気になる人はぜひカプコンブースに足を運んでみてはいかがだろうか。