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「ラグナロクオンライン」、「Episode9.2 決戦」先行レポート
ストーリー、目標、遊びの幅……全てが充実していく「ラグナロクオンライン」
(2014/10/7 14:00)
ストーリー、目標、遊びの幅……全てが充実していく「ラグナロクオンライン」
アップデートに関し、千葉氏は今回のコンテンツが実装されたことで「遊べる要素が揃った」と語った。「Episode9.2 決戦」によってストーリー面でのエンドコンテンツが実装された。それ以前のアップデートでは、レベル帯に合わせたコンテンツとしてレベル110以上の「ホラーおもちゃ工場」を入れて底上げをすると同時に、「覚醒アップデート」としてレベルの上限をレベル165であげ、より高みを提示した。
昨年経験値テーブルを変更したことで、プレーヤーのレベル帯が全体に上がり、レベル110から140くらいの人が増えた。そして覚醒アップデートでの上限を提示し、モロクとの最終決戦で強くなったキャラクター達の目標を設定した。他にもソロ専用のコンテンツ「ゲフェン魔法大会」や、「Breidablik」の経験で軽くバリエーションに富んだ“プチイベント”を盛り込むこともしている。「12年目の『ラグナロクオンライン』ですが、今年が一番施策数が多い。メインコンテンツ、サブコンテンツも様々な要素を充実させることができました。プレーヤーさんに様々な目標を提示することができたと思います。モロクとの決着は、今年の集大成と言えると思います」と千葉氏は語った。
中村氏は今回完結した「魔王モロクの物語」に関して、ストーリーとキャラクター達の繋がりに注目して欲しいと語った。今までの1つ1つのエピソードは大体5~6のクエストで構成されており、異世界に関わるエピソードだけで莫大な量のクエスト数がある。まだクエストをプレイしていない方は、10月7日から開始するイベント「モロクマスター」で経験値の追加の報酬もあるのでじっくり楽しんでプレイして欲しいという。
長澤氏は「今回、魔王モロク編が完結となります。ストーリーのエンドコンテンツであるメモリアルダンジョン『魔神殿』に、Baseレベル140以上のプレーヤーさん達はぜひパーティーを組んで挑んで欲しいです。レベルがそこまで行ってない人も、『悪夢のジターバグ』といったコンテンツもあるので、こちらもオススメです」と語った。
もちろん、モロクとの決着がついても「ラグナロクオンライン」の物語は終わらない。ミッドガルド大陸の三大国家は、打倒モロクのために力を合わせたが、次からは再び国家間のストーリーにフォーカスが当てられていく。韓国ではすでに2つのエピソードが実装済みだ。未だ謎に包まれた、「レッケンベル社」の秘密に迫っていくという。
筆者は、ガンホーはかなり熱心に、開発元のGravityに対して、もっとキャラクター性の立った演出を、もっと濃いストーリーをと求め、時にはイベントなどで運営側が考えたクエストやキャラクターを開発に作ってもらう、といった事もあったと記憶している。まさに今回の「Episode9.2 決戦」に関しては、ストーリー演出共に、日本のファンが喜ぶような完成度と、ボリュームを持っているように感じた。
千葉氏は「背景やキャラクター設定は以前からかなり凝ったものがあったが、これまでは語られないことも多かった。また近年のコンテンツは設定やストーリーを厚くする傾向もあります」と答えた。ただ他国はそこまで求めていないという事情もある。しかし今回の凝ったストーリーラインとキャラクターは日本の運営として手応えを感じているという。日本のファンにはキャラクターのセリフなども記録している人がいて、そういったユーザーに向けてもっと色々要素を盛りこみたいと考えているとのことだ。千葉氏はインスタンスダンジョンが導入されたことでの演出が強化できる点も大きいと指摘した。そしてまだまだ新しい演出、ストーリーテリングができるのではないかと語った。
千葉氏はもう1つ、プレーヤーのゲームプレイの変化が「ラグナロクオンライン」に新しい変化をもたらしていると指摘した。限られた時間の中で明確な目的を持ってプレイする。「今日は○○をやろう」という感じでプレイでき、1人でも楽しめるし、何人かいるともっと楽しい、というバランスとなっている。「ラグナロクオンライン」ならではの現代のプレーヤーに合わせたコンテンツになっている。モチベーションの上げ方、目標の提示の仕方を考えて、日本の事情に合わせた調整をしている。
また、最近のユーザーからは「攻城戦が重い」という指摘が多い。特に今年の課題として取り組み、何度か対策もしているのだが、抜本的な解決策がまだ見えないのが現状だという。今回、現在も開発元と協力し、精力的に取り組んでいることを改めてプレーヤーに伝えておきたいとし、「お時間をいただき、ご迷惑をおかけしており真に申し訳ございません。場合によっては何らかの動作上の仕様変更が発生するかもしれませんが、結果を出せるように尽力いたします」と語った。
さらに千葉氏は「今の若い子達にとって、PCのオンラインゲームならではの協力プレイ、数百人で集まってわいわい遊ぶ楽しさはむしろ新鮮なのではないかと思うので、その魅力を教えてあげたい。いまこそPCでのオンラインゲームの楽しさを伝えていくことが必要なのではないかとも思います」と言葉を重ねた。
最後にユーザーへのメッセージとして中村氏は「今回のアップデートは見所満載です。僕らもその魅力が伝えられるようにイラストや、公式ページでのストーリーなどで伝えていきたいと思います。ぜひ特設サイトもご覧下さい」。
長澤氏は「ストーリー面では濃厚でこれまでの集大成となっています。しかしこれで終わりではなく、次のメインアップデートはレッケンベル社にフォーカスしていきます。他にも楽しいアップデートを入れていきますし、楽しい『ラグナロクオンライン』をプレーヤーさん達と一緒に作って行ければと思います」。
千葉氏は「12周年直前の、集大成と言えるアップデートです。課題を解決していきつつ、より面白い、PCMMOならではの楽しさを、『ラグナロクオンライン』でお伝えしていきたいです」と語った。
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