【Gamescom 2013】「アサシン クリード4 ブラックフラッグ」試遊レポート

　Ubisoftは、「アサシン クリード4 ブラックフラッグ」と「Watch_Dogs」を2枚看板にしたブースを「Gamescom 2013」に出展した。もともとヨーロッパ色の強い「アサシン クリード」シリーズはドイツでも高い人気を誇っているようで、男女問わず大勢のコスプレレイヤーを見かけた。骸骨とアサシンの紋章を組み合わせた黒い海賊旗が並ぶブースでは、プレイステーション4版を使ったシングルプレイを体験できたので、そのインプレッションをお伝えしたい。

　「アサシン クリード4 ブラックフラッグ」は日本ではPS3/Xbox 360/Wii U版が11月28日発売予定で価格は7,770円、PS4/Windows版が発売、価格ともに未定となっている。

大きくうねるカリブの海原は次世代機ならではの美しさ！

海賊船をカスタマイズしながらの海戦が本作の楽しみの1つ

舞台となるのは18世紀の西インド諸島。カリブの海賊の本拠地だ

主人公、エドワード・ケンウェイは2丁拳銃や2刀流を駆使して戦う

　「アサシン クリード4　ブラックフラッグ」の主人公エドワード・ケンウェイは、前作「アサシン クリード3」の主人公だったコナーの祖父に当たる人物。イギリス人の父親とウェールズ人の母親の間に生まれた男で、海賊船ジャックドー号の船長でもある。

　今作の舞台は18世紀の西インド諸島。現在のカリブ海付近で、海賊が暴れ回っていた“海賊黄金時代”の末期が描かれる。「アサシン クリード ブラザーフッド」から登場した海戦の要素は、その後のシリーズでどんどん膨らんでいき、今回はついに海賊が主人公になり、船が準主役的に重要なポジションを占めるに至っている。そんなわけで、ブースで行なわれていたシングルモードの試遊も当然海戦でスタートし、その後砦での市街地戦という流れになるのだが、今回はプレイステーション 4のマシンパワーを感じた海戦部分を紹介したい。

　ゲームをスタートさせると最初に簡単なカットシーンが入る。場所はエドワードの愛船ジャックドー号の上で、ここから船を操作するミッションが始まる。うねる波の表現や波頭に打ち寄せる波しぶきの表現はさすがは次世代機というクオリティだ。特に、海の表現はPS3では難しい部分だったので、マシンパワーの進化を強く実感できる。

　ミッションの目標は島にある砦の破壊と、砦を守る帆船の撃退。帆船による会戦は、陸上の乗り物と違って速度の調整や方向転換に時間がかかる。攻撃できるのは大砲が向いている方向のみなので、船を攻撃目標に対して水平に向けた時が攻撃のチャンスとなる。シミュレーションゲームほど厳密ではないので、風の影響や波による船の揺れは考慮しなくてもいい作りになっている。スピードは少し早めの航海スピードと、攻撃用のスロースピードの2種類をボタンで切り替える。

　攻撃方法は「L2」を押すと砲弾の軌跡が白く表示されるので、右スティックで軌跡を動かして当てたい場所に持っていった後、「R2」ボタンで発射する。帆船には左右に6門ずつほどの大砲が設置してあり、そこから一斉に砲弾が打ち出される。砦に当たると、レンガががらがらと崩れ、何度も攻撃していくうちにだんだんと壊れていく。このがれきや土煙の表現も、かなりリアリティがあった。

　帆船の操作は癖があるので、まわりで一緒に体験していた人たちも苦心していたようだった。とはいえ、本作の海戦はシミュレーションに寄り過ぎず、それでいて帆船の戦いの醍醐味である、いかにうまく操船してタイミングよく大砲を撃ち込むかというところが非常に分かりやすく作られていると思った。甲板戦などもあるようで、海戦好きなら間違いなく楽しめるのではないだろうか。

　砦を破壊して、敵の船を黙らせると海上の上陸ポイントとなる場所に白いサークルが現れるので、そこまで船を移動してから「○」ボタンで舵を離し、ここからは上陸しての戦いとなる。今回からは新たに2丁拳銃や、2本のレイピアを使う2刀流など、ダブルアサシンブレード意外にも両手を使った攻撃方法が多彩さを増している。

　海賊船のカスタマイズや、宝の地図を使った宝探しなど、いかにもあの時代らしいコンテンツも用意されている。もちろんマルチプレイのモードも多彩に取り揃っている。PS3やXbox 360でもゲーム自体は間違いなく楽しめるだろうが、本作の大きな見所である海戦をフルクオリティで楽しむなら、やはり次世代機を待ちたいところだ。

【スクリーンショット】

カリブの大自然をシームレスに冒険

街の中の追跡

ステルスアタック

ハバナの街のアートワーク

キングストンの街のアートワーク

キングストンの風車