SCEJ、PSP「みんなのテニス ポータブル」公式ダブルス選手権開催
熱血・松岡修造コーチとシークレットゲスト・杉山愛さんがダブルスを結成


3月13日 開催

会場:アクアシティお台場「アクアアリーナ」


「SHUZO OPEN DOUBLES」のロゴ。松岡修造さんが大きくフィーチャーされている
大会のトーナメント表。J.O.J TRYペアは敗者復活で勝ち上がってきた

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、2月25日に発売したPSP用「みんなのテニス ポータブル」のゲーム大会「『みんなのテニス ポータブル』公式ダブルス選手権『SHUZO OPEN DOUBLES』」を東京・お台場のアクアアリーナにおいて開催した。「SHUZO OPEN DOUBLES」は、自分のキャラクター(マイキャラ)を持寄って2人ペアで対戦するゲーム大会。

 「みんなのテニス ポータブル」は、手軽に誰もがテニスを楽しめる一方で熟練者にとっては駆け引きが楽しい「みんテニ」シリーズの最新作。前作となるプレイステーション 2用「みんなのテニス」は50万本を超える出荷実績を上げている。今作の大きな特徴の1つが、アドホックモードに対応した2人vs2人によるダブルス対戦が可能になこと。今回の大会「SHUZO OPEN DOUBLES」もこのダブルスのモードを使って開催された。

 SCEJはゲームを発売すると同時に、同作の楽しみ方や盛り上がり方をアピールするキャンペーンサイト「みんテニスクール」を開設。元プロテニスプレーヤーであり、現在はスポーツキャスター・タレント活動などを通じてテニスの発展を目指して活動している松岡修造さんをキャラクターに起用し、松岡さんが「みんなのテニス ポータブル」のレッスンを行なう熱血レッスンビデオなどを公開している。

 もちろん、今回の大会「SHUZO OPEN DOUBLES」にも松岡修造さんが登場。呼び込みと同時に会場後方からお客さんをかき分けるように飛び込んできた松岡さんは、会場の多くのお客さんから大きな拍手で迎えられた。まずは公式ホームページにアップされているビデオについて「ゲームをするためには技術と気持ちが備わってないとできません。オモシロおかしく話していますが、相当深い話をしています」とアピール。「みんなのテニス ポータブル」については、「すごいです。なぜならばスライス、ロブ、スピンの感覚、特にボールを取った後の感覚は(実際のテニスと)同じです。トップスピンの時の手にくっついたような感覚……打っている感じなんです。これはすごい! 自信を持ってやってもらってイイ」と絶賛した。

 ここで呼び込まれたスペシャルゲストが、世界的なテニスプレーヤーとして活躍してきた杉山愛さん。杉山さんも「みんなのテニス ポータブル」について「本当に面白いですよね。しかもいろんなショットが打てて、実際にイメージトレーニングにイイですよね」と出来が良いと松岡さん同様、出来については絶賛。杉山さんはさらに「実際にテニスをプレイしている人の方がイメージが湧いて(ゲームとして)やりやすい」と、ゲームがよくテニスを表現していると語っていた。ところが杉山さんは「実際にプレイする時はダブルスが得意ですが、ゲームではシングルが得意ですね」と意外なコメント。

 今回の大会で最後まで残ったのは「RCAST S.S.」ペアと「J.O.J TRY」ペア。使用キャラクタは「RCAST S.S.」ペアがレイチェルとノーマ、「J.O.J TRY」ペアはノーマとグロリア。しかし画面に映し出されたキャラクタの服装は全く違う。これは今回データを持寄り、自分のキャラクタでプレイできるからだ。ノーマが人気なのは、サーブが強力な点が挙げられる。コートはセントラルアリーナ。「J.O.J TRY」ペアは試合前に「『みんなのテニス ポータブル』で相手の弱いところを突いたり、戦略を立てて試合を進める所など学びました」とコメント。一方の「RCAST S.S.」ペアも大学の研究室が同じと言うことで、仲の良いところをみせた。

 試合は、スピードの速いサーブを武器に正確なショットを積み重ねた「J.O.J TRY」ペアが優勢に試合を進めたが、そこは決勝戦。コーナーをついてくるショットをもきちんと拾い、行き詰まるラリーが続き、大いに会場を湧かせた。結果は、実際にもテニスをプレイしているという「J.O.J TRY」ペアが4-1で優勝を飾った。

 試合中も松岡修造さんは熱く両ペアを応援。良いショットが決まれば声をかけ「リプレイ、リプレイ!!」と連呼し解説を忘れない。一方のペアが優勢になれば「テニスってね……」と声をかけて邪魔をするなど、会場を盛り上げた。

 最後には優勝した「J.O.J TRY」ペアと松岡修造さん・杉山愛さんペアのエキシビジョンマッチが開催された。試合は松岡さんのガッツ溢れるプレイから大いに盛り上がったが、残念ながら結果はほぼ一方的となった。これには松岡さんもガッカリ。良いショットが決まれば試合会場を走って出て行ってしまうほど(誇張表現ではなく、本当に出て行った!)喜び、一方でミスをすると「黙っていた方が良いかな……15秒なら耐えられる」とシュンと落ち込んだり。負けたことが相当悔しかったらしく、「もう1回、ペアを変えて!!」と再選を要求。

 エキシビジョンマッチの2回戦は「J.O.J TRY」ペアのおぐじいさんと松岡さんペアとMINI,さんと杉山さんペアによる対戦となった。今度は松岡さんが良いショットを連発。一方、杉山さんがプレイに迷いを見せたこともあり、松岡さんペアが勝利となった。試合後に松岡さんが「実際にはペアの相手に声をかけてあげなくちゃ」とMINI,さんに語りかけるとMINI,さんは「いっぱいいっぱいでした」と肩を落とした。松岡さんは「世界の杉山愛さんなんだから、そうだよね」とさわやかにフォロー。

 終始圧倒的なテンションで会場を笑いの渦に巻き込んでいた松岡さんだが、最後はまじめに「PSPは声をかけながらみんなでプレイできるのが良い。それもこうやって(車座になって向き合って)プレイできるのが良い。残念ながらプレイステーション 3ではできない。これが良いところ」とPSPの魅力について強力にアピール。ビシッと決めて見せた。


熱血コーチの松岡修造さん。とにかく大会中はしゃべり続け動き続け、会場を笑いの渦に巻き込んでいたスペシャルゲストとして登場したのは、世界的なテニスプレーヤー、杉山愛さん。「実際にプレイするのはダブルスが得意だけど、ゲームはシングルの方が合っています「とコメント
決勝に勝ち残ったのは「RCAST S.S.」ペア(写真向かって左ペア)と、「J.O.J TRY」ペア。4名とも大学生。決勝戦は「J.O.J TRY」ペアが全般的に優勢に試合を進めていたが、決勝戦らしい緊張感の途切れないラリーが続く場面もあり、会場を沸かせた。最終的には1-4で「J.O.J TRY」ペアがセットを取り、優勝を決めた

優勝者には松岡修造さんが描かれた優勝カップと副賞としてなんとプレイステーション 3が贈られた。プレイステーション 3は知らされていなかったようで、松岡さんをはじめ会場の中からも「いいなぁ」と声が上がった
優勝者の何よりのごほうびとも言えるのが、最後に行なわれた松岡さんと杉山さんペアとのエキシビジョンマッチ。……しかし、結果はもちろん「J.O.J TRY」ペアが圧勝悔しがった松岡さんが「ペアを変更してもう一試合」と申し込み、結果的にペアを入れ替えて再戦することに
とにかく熱い男、松岡修造さん。プレイ中も決まれば大喜びでハイタッチ。それどころかテニスの解説を始める始末(中央写真)。しかし熱中するあまり次のサービスに間に合わないこともあったほど。バックで淡々とプレイするペアのプレーヤーが対照的しかし最後は決める松岡さん。PSPの良さについて「こうやって(写真のように)、囲んで声を掛け合ってプレイできる。これは残念ながらプレイステーション 3ではできない。PSPの良いところだ」とアピールして会場から拍手喝采を浴びた

上の列の3枚の写真がダブルスのスクリーンショット。様々な特徴のあるコートが用意されているのも「みんなのテニス ポータブル」の特徴の1つ

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

(2010年 3月 13日)

[Reported by 船津稔]