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マンガ「ブルーピリオド」の実写映画化が決定。8月9日公開

矢口八虎を演じるのは眞栄田郷敦さん。特報映像とティザービジュアルも公開

【映画「ブルーピリオド」】

8月9日 公開予定

 山口つばさ氏によるマンガ「ブルーピリオド」の実写映画が8月9日に公開される。キャストの公開にあわせて、特報映像とティザービジュアルも解禁となった。

 「ブルーピリオド」は、「月刊アフタヌーン」(講談社)にて2017年6月より連載中のマンガ。からっぽだった高校生が1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑み、国内最難関の美術大学を目指して奮闘する。

 空気を読んで生きる日々に物足りなさを感じている高校生・矢口八虎を演じるのは眞栄田郷敦さん。八虎が美術部に入るきっかけを作った人物で、自分の「好き」について葛藤する、女性的な容姿の八虎の同級生ユカちゃんこと鮎川龍二を高橋文哉さん、八虎の最大のライバルで、驚異的な画力を持つ天才高校生の高橋世田介を板垣李光人さん、八虎が苦難にぶち当たるたびに乗り越えるきっかけを与えてくれる存在で美術部先輩の森まるを桜田ひよりさんが演じる。

特報映像&ティザービジュアル 公開

 特報映像は、眞栄田郷敦さん演じる八虎の「今までずっと生きてる実感が持てなかった。あの絵を描くまでは―」というモノローグと共に、一見楽しそうに友人と戯れながら、どこか物足りなさを感じながら流される日々を過ごす彼の姿と共に幕を明ける。そして渋谷の街に浮かびあがる印象的なカットから一転、1枚の絵との出会いのシーンと「俺の心臓は今、動き出したみたいだ」というセリフをきっかけに、超難関の美術大学・東京藝術大学を目指して奮闘する彼の挑戦が描かれていく、物語のはじまりの期待感に満ちたもの。

 また、同時に解禁になったティザービジュアルには、八虎、龍二、世田介、森まる4人のキャラクターが登場。アクリル板越しに実際に絵の具を使って絵を描く様子を接写で撮影した写真を使用し、キャンバスに見立てたレイアウトにそれぞれのキャラクターカラーをデザイン。自分だけの色を見つける<挑戦の物語>という本作のテーマを表現しており、「情熱は、武器だ。」の力強いコピーと各キャストの真剣な眼差しが印象的なビジュアルに仕上げられている。

【映画『ブルーピリオド』特報 2024年8月9日(金)公開】

登場する絵画は400枚超! 本物の“ブルーピリオド”の世界の再現

 本作の監督は、「サヨナラまでの30分」、「東京喰種 トーキョーグール」で知られる萩原健太郎氏。萩原氏は本作で<本物であること>にこだわり、練習用に描かれたものも含めると本編に登場する絵画は合計401枚にものぼる。なお、300枚以上がこの映画のために描き下ろされた。

 また、登場するキャスト陣は撮影前に時に半年以上の時間をかけて絵画練習を行ない、絵を描く所作や動きを体得。さらに、劇中に登場する絵画の一部は実際にキャストが描いたものが採用されている。

 脚本は、アニメ「ブルーピリオド」を手掛け、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」や現在公開中の「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」の吉田玲子氏。音楽には、「キャラクター」、「ナラタージュ」をはじめとした作品のサウンドトラックを手掛け、「映画 えんとつ町のプペル」でアニー賞最優秀音楽賞にノミネートされた経験を持つYaffle氏を起用。本作ではシーンに合わせてボーカル入りの楽曲を新たに書き下ろすなど従来の制作の枠組みを超えた取り組みで、音楽が作品に一層の厚みとリアリティをもたらしている。

コメントを紹介

キャストコメント

【眞栄田郷敦さん(役名:矢口八虎)コメント】

 楽しいけどなんか浅い毎日。地に足がついてないような、自分を俯瞰で見てるような。苦しい時間は遅く感じて、楽しい時間は早く感じる。八虎と共に歩んでるような感覚になれる映画だと思います。

 「好きなことに人生の一番大きなウェイトを置く、これって普通のことじゃないでしょうか」という台詞の美しさ。その裏にある怖さやしんどさ、変わっていく自分や環境、それに伴う人間関係。そんなことを感じてもらいながら、今、自分の将来のことを考えてる人も、もう考えるのを辞めてしまった人も、自分の好きなことは何なのか、自分にとっての幸せは何なのか、改めて少し考えてみるきっかけになれば嬉しいです。

 そして、今もう既に戦ってる人は、この映画を見て少しでも希望を持ってもらって、これからも戦い続けてもらえればと思います。

【高橋文哉さん(役名:ユカちゃん<鮎川龍二>)コメント】

 ブルーピリオドという作品は存じ上げていましたが、作品を見た事はなく、お話を頂いて原作を読ませていただきました。作品全体にももちろんですが、鮎川龍二という人物に惹き込まれましたし、この人物を僕が演じる事が出来るのか不安を感じました。でも、同時にドキドキとワクワクが止まりませんでした。こんなにも素敵なキャラクターでこの作品の圧倒的な魅力にもなる、ユカちゃんを任せていただける事を本当に光栄に思いました。やるからには鮎川龍二の魅力を忠実にできる限り膨らませられる様に全身全霊でこの役に挑みました。

 役作りでいうと、日本画の練習などもしましたが、身体的にも自分とユカちゃんに僕自身が境界線を感じない位まで追い込みました。大変なこともありましたが、本当に楽しかったです。
そんな鮎川龍二を皆さんにも是非見て頂けたら嬉しく思います。僕がやれる事やるべき事やりたい事をユカちゃんや八虎のようにこの作品に詰め込んでおります。皆様、是非劇場へ。

【板垣李光人さん(役名:高橋世田介)コメント 】

 今回このお話をいただき、趣味程度ではありますがインプットとしてもアウトプットの手段としてもアートを嗜む身としてはいっそう身に入るものがありました。

 また原作においても、元々アートをテーマとしたストイックな作品として存じ上げておりましたし、高橋世田介というキャラクターにも共感する部分が多かったため、とても運命を感じております。

 "好き"を追い求めることは決して逃げや楽なことではないのだと、その道中には何度も傷付き幾重にも重なる壁が待っているということ。そしてその先には広い海が全ての人を待っていることを教えてくれる作品になっていると思います。夢を追う人も、その傍で支えている人も、いろいろな方に観ていただきたいです。

【桜田ひよりさん(役名:森まる)コメント 】

 まずは、萩原監督とまた一緒に作品を作れる喜びと期待感を感じ、同時に八虎の人生を変えるきっかけを作った森まる先輩という、物語のキーとなる役を演じられるワクワクも感じました。

 自分は今まで絵の世界に触れる機会があまりなかったので、練習期間は毎回学ぶことだらけでした。中々体験できることではなかったので、本当に貴重な経験をさせていただきました。学校の穏やかさから、張り詰めた緊張感が漂う予備校まで、見どころ満載の映画になっているので、皆さん楽しみにしていてください。

原作者コメント

【山口つばさ氏(原作)コメント】

 (完成した映画を観て)自分が漫画として書いていた時には見えてなかった景色や役者さんが演じるキャラクターの表情、言葉を発するまでの“間”の感覚など漫画ではできなかったことがたくさん表現され、各シーンで作り物ではないリアリティを感じられた、映画「ブルーピリオド」に率直に感銘を受けました。

 そしてキャストの皆さんは多くの時間をかけ絵画練習をされ、私が初めて現場でその様子を見た時には皆さんの所作が絵描きのそれになっていて、ただただ驚きました。中でも眞栄田さんにお会いした際には「同級生の矢口くん」に会ったような、気まずさすらも感じてしまうほどでした。企画の段階からこの作品をどう映画にするのか? ご自身のビジョンを明確に持ち、常に観客に向かって映画を届けようと考えていた萩原監督にお任せすることができて、本当に良かったです。人が何かを始めようとするときの熱量を皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。

監督コメント

【萩原健太郎氏(監督)コメント】

 山口つばさ先生が作り上げた「ブルーピリオド」という完成された作品を実写映画化する上で最も大切にしたこと、それは原作の中心にもある問い「芸術は才能なのか?」に映画として挑むことでした。才能がないのに好きな事に挑戦するのは無駄なことなのか? 情熱が才能を凌駕する武器になり得るのか? これは八虎のように自分が進む道を模索している世代だけでなく、何かに情熱を注ぐことに夢中で挑戦する全ての世代が楽しめる映画です。ご期待ください。

映画「ブルーピリオド」概要

【ストーリー】

生きてる実感が持てなかった。あの青い絵を描くまでは―これはからっぽだった俺が、初めて挑む物語。

ソツなく器用に生きてきた高校生・矢口八虎は、苦手な美術の授業の課題「私の好きな風景」に困っていた。

悩んだ末に、一番好きな「明け方の青い渋谷」を描いてみた。その時、絵を通じて初めて本当の自分をさらけ出せたような気がした八虎は、美術に興味を持ちはじめ、どんどんのめりこんでいく。そして、国内最難関の美術大学への受験を決意するのだが……。

立ちはだかる才能あふれるライバル達。正解のない「アート」という大きな壁。経験も才能も持ってない自分はどう戦う!?

苦悩と挫折の果てに、八虎は【自分だけの色】で描くことができるのか。

【キャスト】
眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひより
原作:山口つばさ「ブルーピリオド」(講談社「月刊アフタヌーン」連載)
監督:萩原健太郎
脚本:吉田玲子
音楽:小島裕規“Yaffle”
製作:映画「ブルーピリオド」製作委員会
制作プロダクション:C&I エンタテインメント
配給:ワーナー・ブラザース映画

au スマートパスプレミアム会員特典【au 推しトク映画】概要

映画「ブルーピリオド」が土日平日いつでも1,100円

対象劇場:全国のTOHOシネマズ、ユナイテッド・シネマ/シネプレックス、コロナシネマワールドなど

料金 :一般・大学生 1,100円、高校生以下 900円
※別途、追加料金が必要な特殊上映や特別席がございます。

対象:au スマートパスプレミアム会員本人+同伴者1名分まで割引特典が利用できる。

利用条件:会員ならいつでも、公開期間中何度でも対象の映画が割引となる。

事前購入:各劇場の事前購入時にクーポンコードを入力することで利用可能。

□詳細ページ

関連情報

「ブルーピリオド展 in 大阪」

 東京で実施されたブルーピリオド展が、4月12日より大阪南港ATCギャラリーにて「ブルーピリオド展 in 大阪」として開催される。ここでは原作漫画の原画などが展示されるほか、「映画『ブルーピリオド』の作り方」と題して、眞栄田郷敦さん、高橋文哉さん、板垣李光人さんの劇中での衣装や、それぞれのキャストが撮影前に絵画練習を行なって描いた絵画が展示される。会場は写真撮影も可能。