「プロジェクトセカイ 3rd Anniversary 感謝祭」声出し解禁で盛り上がった初日の会場をレポート！

　セガは、Colorful Paletteと共同開発したAndroid/iOS用ゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」（プロジェクトセカイ）のサービス開始3周年を記念したリアルステージイベント「プロジェクトセカイ 3rd Anniversary 感謝祭」を9月16日と9月17日にTOKYO DOME CITY HALLにて開催した。本稿では16日のお昼に開催された公演をレポートしていく。

　開幕と同時に各メンバーの想いがオープニング映像と共に流されると、各キャラクターが登場する度に、応援する大きな歓声が飛んだ。昨年開催された「感謝祭」では歓声を上げることができなかったが、今回は声出し解禁となったことが大きな違い。来場者も、その喜びをステージ上のメンバーに声で伝えることができるということで、会場は大きく1つになった印象だった。

オープニング

　オープニングトークから盛上がりを見せ、一盛りあがりした後、天馬 司、花里みのり、桃井愛莉、日野森 雫、朝比奈まふゆ、東雲絵名、暁山瑞希出演の朗読劇を上演。この朗読劇、実は2日間、4公演全て内容が違う上に、それぞれ繋がりのある内容となっており、全ての公演を観ないとその全貌がつかめないようになっている。ちなみに16日の昼公演では宵崎 奏（CV：楠木ともり）がサプライズで登場し、華を添えていた。

　朗読劇の魅力は、いつもはみられないアドリブも含めた、メンバー間のやりとりが楽しめるというところ。廣瀬大介さん（天馬 司）のアドリブも冴え渡り、それを他のキャストもうまく受け答えし盛上げていく。今回は客席の声がけが復活したことから、来場者がツッコミ役に回り、思いもよらぬかけ声がステージに投げかけられたり、歓声を受けキャストも盛り上がっていく理想的な展開となっていた。

　3周年を振り返ってのトークショーでは、3年間の重みを、演じている声優陣の視点からキャラクターの想いやキャラクターたちの関連性などをトークしていった。単純にドラマのストーリーによるキャラクターの感情の起伏だけでなく、そこから発生した楽曲の変化などについても言及。来場者も興味深そうに聞き入っていた。

　「プロセカ感謝祭 質問箱」のコーナーでは、新企画としてファンから寄せられた質問に答えていった。秋奈さんに寄せられた「他キャラクターのものまねのレパートリーは増えましたか？」といった軽めのものから、他キャストへの質問では、キャラクターを演じるためには……といった重めのものまで登場した。

　佐藤日向さんに寄せられた「暁山瑞希をうまく演じるための工夫は？」について、佐藤日向さんは「うまく演じようとは思っていなくて……」と切り出し、「ゲームは1人で収録することが多く、他のキャラクターがどう考えているか想像しながら収録する」と収録現場に触れ、「私は舞台に出演することが多いけれど、『プロセカ』はより舞台に近く感じるので、舞台のような演じ方をしています」と演技論を展開。普段聞けないような話題にも真摯に答えていった。

完璧に揃っていた「モア！ジャンプ！モア！」コールに会場も最大限に盛り上がる

　ラストはこのイベント最大の盛上がりを見せたミニライブ。ライブには初音ミクをはじめとしたバーチャルシンガーも登場。メンバーといっしょに楽曲を披露していった。1曲目の「モア！ジャンプ！モア！」からファンの完璧に揃ったコールが展開。この時を待っていたファンの方も多いのではないだろうか。これだけ完璧にコールが揃うと、観客席も出演者の1人とも言える。それだけに盛上がりは素晴らしいものとなった。

「モア！ジャンプ！モア！」

　ライブは衣装も凝っていて、今井文也さんによれば、衣装さんの手作りで開始直前30分前まで色々と良くなるよう制作が続けられていたのだとか。ライブのMCでは、ミクさんがステージの端から端まで移動し、会場を埋め尽くした隅々のファンに向けて手を振るなどファンサービスを行なっていた。

　今井文也さんは「Beat Eater」について、「ずっと歌いたいと言ってきましたが、やっと歌うことができました。それが、こんなステキな場所で、ステキな衣装で、みんなの声を聞きながら歌えて最高です」とコメントし感動を共有した。

「Color of Drops」

「Beat Eater」

「下剋上」

「Booo!」

「気まぐれメルシィ」

「チルドレンレコード」

「脳内革命ガール」

「Journey」

　ミクさんの「もっとみんなの声を聞きたい！」とのMCを受け、披露されたラストの楽曲は、この日初めて発表となった「プロジェクトセカイ」サービス開始3周年を記念しじんさんが書き下ろしたアニバーサリーソング「NEO」。この日のファンへのプレゼントとも言える展開に、会場も盛り上がっていた。

最後の楽曲はアニバーサリーソング「NEO」を披露！

　筆者としては、小倉 唯さんの「3周年あっという間だなというのと、ここまでいっしょに駆け抜けてきた、作品のパワー、キャストのみなさん、ファンの皆さんの愛が集結して、ここまでみんなで頑張ってきたんだなって感じました。気が早いですが、3周年以降も皆さん、ついてきてくれますか？」との最後の挨拶に、全力で応えるファンを見ていると、ファンも含めて作り上げてきた世界への共感と、熱い盛上がりが感じられた。このステキな世界がこれからも続いていくかと思うと、これからのゲームの展開を含めどんどんと世界が広がっていくことが約束されているように感じられた。

【9月16日 出演者】
[MC]
・天馬 司役（ワンダーランズ×ショウタイム）の廣瀬大介さん
・東雲絵名役の鈴木みのりさん
[MORE MORE JUMP！]
・花里みのり役の小倉 唯さん
・桃井愛莉役の降幡 愛さん
・日野森 雫役の本泉莉奈さん
[Vivid BAD SQUAD]
・小豆沢こはね役の秋奈さん
・白石 杏役の鷲見友美ジェナさん
・東雲彰人役の今井文也さん
[25時、ナイトコードで。]
・朝比奈まふゆ役（25時、ナイトコードで。）の田辺留依さん
・暁山瑞希役の佐藤日向さん

【9月16日 昼公演 ミニライブ セットリスト】

【展示会場】

別会場に用意されたグッズ物販会場横には展示会場も併設。ライブ後には多くのファンが列を作っていた