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「富良野編いかがでした?」、「邪神ちゃんドロップキックX富良野編」限定無料公開
アンケートを実施中、公開1時間で1.2万票の90%が「イメージが上がった」
2022年11月16日 16:40
- 【邪神ちゃんドロップキックX富良野編】
- 11月23日まで無料公開
アニメ「邪神ちゃんドロップキックNEXT」公式は、本日より「邪神ちゃんドロップキックX富良野編」をYouTubeにて限定無料公開し、アンケートを実施している。公開期間は1週間となる。
「邪神ちゃんドロップキック」はユキヲ氏のウェブコミックを原作とし、現在3期までのアニメを制作している。3期である「邪神ちゃんドロップキックX」はクラウドファンディングの実施や、帯広市、釧路市、富良野市、南島原市とコラボレーションも行なわれた。
ところが放映終了後の11月15日、富良市市議会の決算審査特別委員会は、富良野編の内容が不適切として、2021年度一般会計決算での制作委託料3,300万円の支払い不認定とした。
今回の「富良野編」の無料公開は、この富良市市議会の決算審査特別委員会の「邪神ちゃんに借金があるため臓器売買を提案するなど社会通念上許されない行為が多くあり、富良野のイメージを落としかねない」という意見に対し、「本当に作品を見た人達は富良野市に対しイメージを悪くするか?」を問うためのものであり、アンケートに答えて欲しいという目的での公開となる。
アンケートの公開より一時間後となる12時34分の時点で寄せられた回答は1.2万票、90%の人が「とても上がった」、「上がった」という回答をしている。
もちろんアンケート結果はファンの意見ではあり、好意的な方向の解答が多くなるのは必然という部分があるが、だからこそ、「作品を見た人、応援をしている人がどう思うか」という視点は大事である。今回のコラボレーションはまさに「作品を見た人にご当地に良いイメージを持って欲しい、ぜひ現地を訪れて欲しい」という想いで作られている。富良市市議会の決算審査特別委員会は、このアンケートという「きちんと作品を見た人の感想」に対してどう見解を示すかは注目したい。
作品の表現の自由を政治的な圧力で押さえ込んだり、自主規制を強要するような動きは昔からあるが、昨今では「キャンセルカルチャー」と呼ばれており、様々な作品のファンがキャンセルカルチャーに対し、自分の好きなコンテンツを守る方法を模索している。今回、公式が「それまで作品を見たことも知らなかった人達のぼんやりした"印象"ではなく、本当にアニメを見た人はどう思っているか」を問うのは、今後の表現の自由を考える中でも興味深い展開と言えるだろう。
公式ツイッターからの呼びかけに1時間以内に反応してくださった1.2万人の皆さまは、もともと邪神ちゃんに好意的な方が多いはず。バイアスがかかっている前提でご覧ください。そして今後の数値変化を見守りましょう。pic.twitter.com/0aKGunT7KX
— 【目指せ4期】邪神ちゃんドロップキックNEXT (@jashinchan_PJ)November 16, 2022