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旅行会社のJTB、eスポーツ大会「Piece×P」を東京オリンピックと同時期に開催

種目は「ウイイレ」と「太鼓の達人」。全年齢対象タイトルでファミリー層を取り込みへ

9月12日発表

 JTBグループで、コミュニケーションサービスを展開するJTBコミュニケーションデザインは9月12日、東京ゲームショウの同社ブースにおいて発表会を開催し、JTBグループとして初の試みとなるeスポーツ大会「Piece×P(ピースバイピー、以下、P×P)」を2020年8月に開催することを明らかにした。会場はZepp DiverCity Tokyoを予定。

 「P×P」は、JTBが旅行業から交流創造事業に企業ドメインを移しつつある中で企画されたeスポーツ大会。大会タイトルにも使用されている“P”には、Pleasure(楽しさ)、Passion(情熱)、Person(個人)、Player(選手)、Peace(平和)、Place(場所)など、“ゲームを支える大きな力”をイメージしたものということで、様々なPを集め、大きなPiece(作品)を作りたいという願いが込められている。

【たくさんのP】

 開催規模としては、全国を対象としており、2020年4月に全国7都市でブロック予選を開催し、各ブロック予選の代表者が、2020年8月の決勝大会へとコマを進める。会場はお台場のZepp DiverCity Tokyoで、この時期お台場では、様々なオリンピック競技が開催されている。まさに人びとの動きを知り尽くしたJTBらしいアプローチといえる。

【全国7地域でブロック予選を実施】

【決勝大会会場は、オリンピック会場のど真ん中】

 採用タイトルもユニークだ。「ウイニングイレブン」と「太鼓の達人」をチョイス。前者はコナミ自身がeスポーツタイトルとして推進している、“国体採用タイトル”だが、後者の「太鼓の達人」は、小学生向けの“ゲーム大会”がメインで、eスポーツとしてはバンダイナムコエンターテインメント自身もまだこれからという段階だ。

【タイトルの1つはなんと「太鼓の達人」】

 タイトル選定理由は、「ウイイレ」については、国体タイトルにも選ばれ、国際大会でも日本人選手が金メダルを取るなど、人気と実力を備えたタイトルであること。「太鼓の達人」については、「アーケードで人気で、なおかつ小学生から幅広い層に人気を集めたタイトルであること」を挙げた。大会テーマとしては「誰もがeスポーツにトライできるファン向けのイベント」としており、つまり、プロ向けのガチガチのeスポーツ大会ではなく、ひょっとしたら小学生も決勝大会に出場できるようなアットホームなものを目指しているようだ。

 大会の参加費用は無料で、賞金総額は未定。参加資格など大会の詳細については、同社のeスポーツ情報サイト「esports port」で随時発表するとしている。

【大会ポスター】