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NVIDIA、ゲーミングGPU「GeForce RTX SUPER」シリーズ発表
RTX20シリーズと比較して、最大25%ものパフォーマンスが高速に
2019年7月3日 13:01
NVIDIAは7月2日、ゲーミングGPU「GeForce RTX SUPER」シリーズより、「GeForceR RTX 2060 SUPER」、「GeForce RTX 2070 SUPER」、「GeForce RTX 2080 SUPER」を発表した。
「GeForce RTX SUPER」は、昨年の8月に発表されたRTXシリーズのアーキテクチャとプロセスを最適化し、性能や電力効率を向上させた新たなシリーズ。さらに多くのCUDAコア、より高いクロックを備えており、オリジナルのRTX20シリーズと比較して、最大25%ものパフォーマンス向上を見込める。今後RTXシリーズはSUPERに置き換わっていくが、既存のRTX 2060とRTX 2080 Tiシリーズについては販売が継続される。
「GeForce RTX SUPER」シリーズラインナップ
「GeForceR RTX 2060 SUPER」
7月9日~ 販売開始
価格:399ドル~
【特徴】
RTX 2060を最大で22%(平均15%)上回る処理速度
8GBのGDDR6メモリ - RTX2060より2GB拡張
GTX 1080を上回る処理速度
7+7 TOPS (FP32+INT32) および57Tensor TFLOPS
「GeForce RTX 2070 SUPER」
7月9日~ 販売開始
価格:499ドル~
【特徴】
RTX 2070を最大で24%(平均16%)上回る処理速度
GTX 1080 Tiを上回る処理速度
9+9 TOPS (FP32+INT32)および73Tensor TFLOPS
事業担当シニアバイスプレジデントのコメントを紹介
本シリーズの発表にあたり、同社のPC事業担当シニアバイスプレジデントであるジェフ フィッシャー氏は、以下のようにコメントしている。
【ジェフ フィッシャー氏のコメント】
リアルタイムレイトレーシングを推進しているエコシステムは、数千万のGPU、業界標準のAPI、数々の人気ゲームフランチャイズを含む、膨大な規模に発展しています。SUPER GPUのこのように魅力的なラインナップにより、PCゲーマーの厳しい要求に応える性能がもたらされるだけでなく、リアルタイムレイトレーシングに対応したブロックバスターの新たな潮流にも対応できるのです。
レイトレーシングについて
レイトレーシングは、映画に超リアルな視覚効果を与えるために使用されている、先進のグラフィックス手法。GeForce RTX GPUは、リアルタイムでレイトレーシングされたゲームに対応するための、先進のシェーディング、プログラマブルなレイトレーシングおよび演算コアを備えた、ハイブリッドアーキテクチャを採用している。Microsoft DirectX Raytracing (DXR)やVulkanといった業界標準のAPI、ならびにUnreal EngineやUnity、Frostbite、id Tech、Northlight、4A Engineといった、開発者がゲーム製作に使用するゲームエンジンが、レイトレーシングに対応している。
6月に開催された「Computex」および「E3」では、数多くの開発会社がレイトレーシングを使い、今後登場するゲームで圧倒的な視覚効果を生み出す予定であるとの発表を行なった。メジャーなタイトルとしては「Call of Duty: Modern Warfare」や「Control」、「Cyberpunk 2077」、「Doom Eternal」、「Sword and Fairy 7」、「Watch Dogs:Legion」、「Wolfenstein: Youngblood」が、レイトレーシングに対応する予定だ。また、「BattlefieldV」、「Metro Exodus」、「Quake II RTX」、「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー」および「Stay in the Light」(アーリーアクセス バージョン) のレイトレーシング対応バージョンがすでに出荷されている。