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「PUBG」、「アップデート#27」ゲームプレイバランスの調整について紹介した開発日誌を公開

アタッチメントの変更事項など詳しく紹介

3月28日 公開

 PUBGはPC用バトルロイヤルシューター「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」において、2019年度初の大型バランスパッチ「アップデート#27」を3月28日に配信する。

 今回のアップデートでは、新しい銃器、サバイバーパス3、生存タイトルシーズン3、などの様々なコンテンツの追加の他にも、ゲームプレイバランスに関する多くの変更点があるという。

 今回、ゲームプレイバランスに関する多くの変更点の中で、敵の攻撃がこちらに命中した際に、プレーヤーのAIMポイントを瞬間的に揺らすことによって発生する一種のカメラブレのシステム「AIMパンチ」、アタッチメントの変更事項、武器、回復アイテムなどについて、より詳しく紹介した開発日誌が公開された。

ゲームプレイバランスの調整について

AIMパンチ

 これまで開発チームではAIMパンチの影響力に関して様々な分析を行ない、そのダイナミックな画面効果は維持するが、ゲームプレイに影響し過ぎないように調整が必要だという結論に至った。

 これまでの場合、長距離&高倍率の交戦時ではAIMパンチはとても大きなペナルティーだったが、今回の調整により、もっと積極的に、素早く、目標を探し出し、AIMを合わせることが可能になる。

 また、近距離での交戦においても先に攻撃されたという理由でAIMが大きくハズレ、呆気無く敗北してしまうような状況も減少するという。数値で表した場合、今回の調整後に適用されるAIMパンチの効果は既存の50%ほどのものとなる。

 ただし、ヘルメットやベストなどが破壊された場合には、AIMパンチの効果も増大するため、防具の状況にも常に気を配る必要がある。

アタッチメントの変更事項

 マッチ中にアイテムの出現が1つの場所に偏ってしまう現況を改善する為に2つの調整が行なわれた。

 まず、ハンドガンとSMGのアタッチメントを1つにカテゴリーに統合。これによって、今までのハンドガンのアタッチメントは出現リストから取り除かれることになった。また、シェルホルダーのようにショットガン、Win94、Kar98k、などに共通して装着できるアタッチメントが1つのアイテムに統合された。今後は銃器ごとのシェルホルダーを探す為の時間が必要なくなる。

 さらに、上記のようにアイテムを統合する過程において、取り除かれたアイテムの分の出現量を他のアイテムに均等に分配した。特に、ARのアタッチメントや回復/ブーストアイテム、装備類のように優先度が高いアイテムの出現率が小幅に上昇した。逆に、フレアガンやレベル3ヘルメットなどのゲームプレイに大きな影響を及ぼすアイテムは以前と同様の数量が維持される。

 ゲームプレイ経験が向上するよう、優先度の高いアイテムの数量は増やし、ゲームプレイに影響が大きいアイテムはそのままにしておくことが今回の調整の要とも言える。

武器

 SMGは近距離戦での効率を向上させる為に、腕や足などへのダメージ量が向上した。SRは胴体にさらなる被害を与えられるように調整され、相手が防具を装備していない場合には1回の攻撃でも致命的な被害を与えられるようになった。(Win94を除く)

 また、VectorとUMPの使用弾薬が変更された。UMPはダメージ量を増加、Vectorはダメージ量を31に調整する代わりに、大容量マガジンで33発まで装弾数を拡張できるようになり、連射性が向上し使い勝手の良い銃器に変更されている。

 MK47 MutantとM16A4にもストックが装着できるようになり、バースト時の使い勝手が改善されている。特にM16の場合には、バースト射撃時の初弾と次弾の反動が減少するので、中/近距離での戦闘時により致命的な威力を発揮できるという。

回復アイテム

 応急処置キットが変更され、使用しても即座に体力が回復するのでは無く2秒間において徐々に回復するようになった。

 回復しようとする側は回復直後からの交戦が難しくなるので、体力をしっかり回復するまでには周りの地形や隠蔽に使えるものを最大限に活用する必要がある。一方、攻撃しようとする側では相手の回復タイミングの間に距離を詰めるか、または他のターゲットに集中するなどして、さらに交戦そのものに集中できるようになる。

 開発チームでは社内で収集しているゲームプレイデータの分析を基に、今後様々なアップデートを行なう予定。3カ月に1回くらいのペースで大きなバランスパッチを行なうことで、新しく、且つ新鮮なゲームプレイができるようゲームを進化させて行くとしている。