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SIE、Audiokinetic買収を発表

音声エンジニアリング技術の獲得によりPSのさらなる価値向上を目指す

1月9日 発表

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)と、クロスプラットフォームの音声ソリューションプロバイダAudiokineticは、SIEによるAudiokineticの買収について正式契約を締結したと発表した。

 本買収を通じ、SIEは「Audiokineticのオーディオエンジニアリングにおける幅広い技術を活用し、プレイステーションのエコシステムのさらなる価値向上を目指す」としている。Audiokineticは、引き続き独立して事業を展開し、既存市場および成長市場におけるデベロッパーに向けて、同社のマルチプラットフォーム音声ツールやミドルウェアのライセンスを継続する。なお、買収は1月31日までに完了予定。関係当局の必要な承認等が得られ次第、AudiokineticはSIEの完全子会社となる。

【SIE 社長兼 CEO 小寺 剛氏のコメント】

 ゲーム体験に於いて、プレーヤーが得る臨場感や感情をさらに深めるための高品質かつ包まれるようなオーディオ体験は、日々その重要性を増しています。ゲーム業界屈指のオーディオミドルウェアツールのプロバイダであるAudiokineticを迎え入れることで、同社の独立性やミドルウェアの中立性を維持しながらオーディオ技術をさらに進化させ、プレイステーションのみならず、ゲーム業界に貢献できるものと確信しています。

【Audiokinetic 社長 兼 CEO マーティン・H・クライン氏のコメント】

 SIEファミリーに加わることは、我々Audiokineticだけではなく、私達のオーディオツールやミドルウェアを活用するパートナーの皆さまにとっても素晴らしいことだと考えています。私たちは自主性を保ちながら、自社のオーディオソリューションをソフトウェアメーカーやプラットフォームホルダーに向けて提供し続けます。そして、より大きなリソースを活用することによって今後も継続して新しいことに挑みながら、市場を拡大し、技術を強化してまいります。何よりプラットフォームのレベルでSIEに貢献する機会をいただけることを嬉しく思います。

Audiokineticについて

 モントリオールを拠点とするAudiokineticは、社長兼CEOのマーティン・H・クライン氏と、音楽、映画、ゲーム業界の精鋭チームによって2000年に設立された。同社の主力製品であり、数々の受賞歴を持つ「Wwise」は、包括的なオーディオミドルウェアソリューションとして、インタラクティブオーディオコンテンツの制作および管理のために最適化されたランタイムサウンドエンジンとオーディオオーサリングアプリケーションを備えている。インディーからAAAスタジオまで、あらゆるデベロッパーに選ばれるインタラクティブオーディオソリューションとして、コンソール、モバイル、PC、AR / VRなどの様々なプラットフォームや、ロケーションベースエンタテインメントの領域において、毎年500を超えるタイトルが「Wwise」を採用している。