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2019年いばらき国体にあわせ「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」開催
日本サッカー協会もバックアップ！ 田嶋幸三会長「選手のみなさんのモチベーションになれば」
2018年9月4日 20:32
- 2019年10月4日～6日 開催予定
- 会場：茨城県内
茨城県と一般社団法人日本eスポーツ連合（JeSU）、公益財団法人日本サッカー協会は来年茨城で開催される「第74回 国体」の文化プログラムとして開催されるeスポーツ大会の正式名称を「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019 IBARAKI」とするとともに開催概要を発表した。
「全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2019」は、これまで茨城県と日本eスポーツ連合の手動により進められてきたが、今回日本サッカー協会が主催者の一翼として新たに加わり、新体制の元で開催されることが明らかとなった。
実施競技は「ウイニングイレブン 2019」で、3人一組のCO-OPモードを使用して行なわれる。プラットフォームはプレイステーション 4。部門は、年齢制限のない「オープンの部」と、高等学校などに在籍するプレーヤーを対象とした「少年の部」の2部門を予定している。入賞チームは表彰されるが、賞金などは予定されていない。
大会は、今後解説される大会特設サイトで2019年2月からエントリー受付が開始され、日本eスポーツ連合と各県の日本サッカー協会の運営による予選会を4月から7月にかけ、オンライン/オフラインで開催。各都道府県の代表を原則1チームずつ選出。本戦は10月4日から6日までに茨城県にて開催される本戦に出場する。
大井川和彦茨城県知事は、日本サッカー協会による大きな協力を取り付けたことで「成功を信じている」と語った。今回公開されたロゴについては「日の丸と月桂冠をあしらいデジタル感で表現しました。また月桂樹の茎と“全国都道府県対抗”の青は“茨城ブルー”仕様です」と説明。
来年の開催に先駆け9月15日には、茨城プレ大会がつくば国際会議場で開催される。「ウイニングイレブン 2019」を使用し、オープンの部26チームと少年の部16チームが出場する。イベントはYouTube、Twitch、ニコニコ動画などで配信される予定で、茨城県公認のVTuber「茨ひより」がアシスタントMCを務める。
JeSUの岡村秀樹会長は今回の大会について「大変有意義なことだと思う」と語り、「歴史ある国体のなかでも、新元号元で初めて開催される国体でeスポーツの大会を行なえるのは大変嬉しい。今後は各学校で部活動の設立に繋がればと思います」と裾野を広げていきたい意向を示した。今回は文化プログラムに留まっているが、eスポーツが正式種目になることを目指して行きたいと抱負を語った。なお、今回の大会での開催種目については「ウイニングイレブン 2019」のほかにも種目が検討されており、今後確定したら発表したいとしている。
一方、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は今回の経緯についてJeSUからの協力要請があったことを明かし、「サッカーゲームがeスポーツの競技として取り上げられることは、（eスポーツのみならずサッカーにとっても）相乗効果を生み出せる素晴らしいイベントとなると思う」とコメント。
記者陣から、「eスポーツをスポーツととらえない人もいるが？」との質問に田嶋会長は、「eスポーツは年齢や性差などを超え、みんなが対等に競い合えることに感銘している。そんなスポーツは案外ない。サッカーをベースにeスポーツをやるということに共感している」と持論を展開。田嶋会長は「サッカー人口を増やすにはeスポーツを取り込むことは不可欠だと思う。ゲームをプレイしている人が、サッカーをプレイするようになってもらえれば」と語り、日本サッカー協会としてもサッカー人口の拡大の策の1つとして考えているようだ。
田嶋会長はこれまでの経験として、「サッカー人口増やすために、まず大会を創設した。大会を創設することで、その大会を目指してモチベーションを持ってサッカーをプレイしてもらう。今回、国体でこうやって大会を創設することで、みなさんに興味を持って頂く」と語り、ゲームプレーヤー人口の増加にも期待していると語った。
実際の大会の開催について、前述の通り各県の日本サッカー協会と情報共有が行なわれているというが、「オンライン、オフラインで大会をやるといってもわからない人もいる」ということから、大会開催に関するハードルはけっこう高そうだ。ただ、ゲーム業界だけでなくサッカー業界をも巻き込むことで、より大きな規模となっていくことで、「eスポーツ」としても1歩も2歩も前進したと言えるだろう。
※：「国体」の正式名称は、「第74回 国民体育大会（愛称：いきいき茨城ゆめ国体）」、「第19回全国障害者スポーツ大会（愛称：いきいき茨城夢大会）」。