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正義と罪をテーマとした重厚なRPG「プレカトゥスの天秤」の詳細が明らかに!
ガチャピン・ムックも応援に(!?)駆けつける
2018年8月3日 22:28
フジゲームスは8月2日、スマートフォン向けRPG最新作となる「Project7」改め「プレカトゥスの天秤」の制作発表会&朗読音楽劇を開催した。ゲームに出演する声優陣による朗読劇や劇中の楽曲生演奏が披露されたほか、スペシャルサポーターとしてガチャピンとムックも登場した。その模様をお伝えする。
正義と罪をテーマとした重厚なRPG、それが「プレカトゥスの天秤」
本日の司会進行を務めたのは、フジテレビアナウンサー佐野瑞樹氏と、同じくフジテレビアナウンサー1年目の杉原千尋さん。2人が最初にステージへ招いたのは、本作のプロデューサーを務める伊藤隆博氏だ。まずは「Project7」から「プレカトゥスの天秤」という正式なタイトルになったことについて、「誰しも自分の行ないが良いことだと信じて祈りながらも、それが世界にとって罪になるのではないかと。そんな、正義と罪が揺れ動くという意味からつけたタイトルです」と解説した。
この日は説明することが数多くあるので、それを7つの項目にまとめて紹介したいという伊藤氏が最初に示したスライドが“プロジェクトがハンパない!”だ。「プレカトゥスの天秤」は、世界観やキャラクター原作をRejet、音楽にnoisycroak.、そして開発がSMiLE-LABというタッグで制作が進められているという。
2つ目の項目“クリエイターがハンパない!”では、メインキャラクターに前田浩孝氏、楽曲を坂本秀樹氏、シナリオ原案協力に暁影二氏を起用していると説明。伊藤氏は彼らトップクリエイターに挟まれながら、どうやって組み上げ作品としてまとめようかと、毎日朝まで思考を巡らしているそうだ。
3つ目は“スケールがハンパない!”とし、本作には正義と罪をテーマにした100人を越えるキャラクターが登場すると発表。彼らは7つの国に別れて現われるのだが、1つの国に15人と考えても、それぞれの国に正義と罪のテーマがあり、また各キャラクターも正義と罪のテーマを抱えるという設定になっている。そのため、全部で70万語2,000ページを越えるボリュームになっているそうだ。
そして4つ目が、“マルチシナリオがハンパない!”。7つの国、7人の主人公という設定で制作しているのだが、すべての国が1カ月単位の時間軸で重なっており、攻めた国・攻められた国を7×7の49マスにて表し、歴史の表と裏を連動させて作っているそうだ。1つの戦争を7つの目線で見ていくという本格的マルチシナリオだが、「通常ならばこのような無茶なことはやりません。本格マルチシナリオRPG謳う以上は、ここまで気合を入れています」と伊藤氏。ここからも、その本気度合が伺えるだろう。
続いて、5つ目のキーワードとして“世界観がハンパない!”を挙げ、7つの国と7人のキャラクター紹介が行なわれた。最初に取り上げられたのは、本日の朗読劇でメインとなるヴェルム帝国。“ヴェルム”は、ラテン語の“戦う”を意味した造語が由来とのことで、物語では他国に対して宣戦布告をすることになる。この国のキャラクターは、天才少年科学者のリーンハルト。行方不明になった父親を探すため、父の残した設計図を元にさまざまな機器を作っていく。その中で、自分の正義と世界の罪が少年にも見えてくる……。
次に紹介されたのは、大陸の中で最も古い国となるオルディス連合王国。“オルディス”は、ラテン語の“伝統”から取っているそうだ。登場キャラクターはアシュレイで、国内が一致団結して戦えない問題を抱えながらストーリーが進んでいく。
大陸北部にあるジェリーダ皇国は寒い土地で、発展の遅れに苦しんでいる。実はイラストには当初、雪が描かれていなかったそうだ。しかし寒い国なので雪がないとオカシイとなり、何度もデザイン会社に足を運んで雪を降らせてもらったとの意外なエピソードも、伊藤氏の口から飛び出した。登場キャラのセラフィーナも、初期段階では軽めの服装だったが、防寒対策で“もふもふ”を付け加えたそうだ。
パラディア群国は、スラム街のようなイメージ。“パラディア”は、ラテン語で“天国”や“楽園”を意味する言葉で、そこから名付けたそうだ。マフィアが支配する島国で、登場するイーヴァルはうだつの上がらない人物だが、とある事件で親友が巻き込まれてしまい、その謎を解くため今までくすぶっていたものの、前を向いていくという感じで物語が進んでいくようだ。
ヴェルム帝国とオルディス連合王国という2大強国に挟まれたアルス=フォルマ共和国は、漁夫の利を狙いながら動くスパイ国家だ。ラテン語では“アルス”が美しい、“フォルマ”が形という意味になっているそうだ。
ここで話題が登場キャラ・ラシェルの服装に移り、どんな構造になっているのか? ということで思わぬ盛り上がりをみせた。伊藤氏によるとキャラクターがLive2Dで動くので、服の部品によって動く位置が変わってくるため、非常に考えさせられた服だったそうだ。
6番目に紹介されたリベル独立領は、とある事件で人がいなくなってしまい、ジャスティンというキャラクターが街に戻り住人を脱出させながら国の謎を解くという物語になる。
最後となるアマツ巫国は、大陸から少し離れた場所にる島国。“和”テイストがコンセプトで、名前や登場キャラの名前も和風にしたそうだ。物語の後半にあたる国であり、ストーリー前半に大陸側で起きた事件、アマツ巫国を通じて暴かれるとのこと。非常に気になる立ち位置の国なのは間違いないだろう。
世界観として7カ国・7人のキャラクター紹介が終わると、続いて発表されたキーワードは“出演声優がハンパない!”。100人を越えるキャラクターを設定したために、声優さんも同じ人数だけが必要になってしまったそうだ。各キャラクターにマッチした声を探してお願いするという作業を数カ月に渡り行なっているものの、未だに決定していないキャラクターもいるとのこと。何とか秋までには全キャラクターの収録を終えたいと語る伊藤氏の声が、ちょっと低めのテンションだったのが、その大変さを物語っていた。
そして最後のキーワードとして出されたのが、“バトルとシステムがハンパない!”。ゲームとして重要な戦闘シーンには、ターン制バトルと陣形システムを採用。さらに、各キャラクターには育成ボードというシステムが設けられ、プレーヤーが好きなようにキャラクターを育てることができるようになっている。陣形システムとあわせれば、多少弱いキャラクターでも活躍できるよう、現在鋭意調整中だそうだ。
生演奏をバックに行なわれた、迫力満点の朗読音楽劇
ここで伊藤氏の解説は終了となり、ステージは朗読音楽劇のための準備へと入った。今日のためだけに、ゲーム内には登場しないヴェルム帝国の第1章冒頭部分だけシナリオを書き起こしたそうで、ここでしか聞けない内容となっていると解説。あわせて、本作の楽曲を担当した坂本英城氏がステージに招かれた。
朗読音楽劇の聞き所を聞かれた坂本氏は「発売前に生演奏で聞いてもらうのは、非常に珍しいことです。ゲーム中はフルオーケストラの曲で編成されていますが、今日は今回限りの貴重な編成で聴けますので、この日限りの大切な時間を皆さんと共有したいです」と感想を述べた。また、後半には坂本氏自ら演奏を披露するとのことで「皆さんの心に残るよう、頑張って演奏したいと思います」との意気込みも語った。
朗読劇を終えて感想を聞かれると、代永氏は「生演奏をバックに朗読するというのは、いいなあと思いました。生演奏というのはみんなで創りあげているので、そういう意味では緊張しましたが楽しかったです。緊張して噛みましたからね(笑)」と、リハーサルでは問題なく進んだことから若干悔しさをにじませたコメントを残した。続いて明坂さんが「緊迫感があるストリングスが聞こえてきたりしたので、こちらも楽しくなってきて、緊張感があって良かったです」と語った。
ゲーム収録時の感想を質問され、「僕らの国は一通り収録が終わりました。でも、まだ始まったばかりです。朗読音楽劇ではこのような物語でしたが、ゲーム中での関わり方はちょっと違うので、そういう関係もあり今日は面白かったです」と代永氏は述べた。
ゲームを待っているユーザーさんへのコメントを求められると、代永氏は「いよいよ始まりました本作ですが、僕らとしても非常に楽しみです。7つの国があり、それぞれの国の主人公が登場し、彼らや他の国にいるであろうキャラクターたちがどのように関わってくるのかが楽しみです。皆さんにも、ぜひプレイしていただきたいと思っています。皆さんの応援でこの作品を盛りあげいき、これから先も収録させていただきたいと思っています。応援のほどよろしくお願いします」と答えた。
明坂さんは「やっときちんとお披露目することができました。私たち以外の国の人たちや、私たちのヴェルム帝国も3人しかいませんので、今後たくさんのキャラクターと数多くの物語がいろんなふうにクロスしていくのを、皆さんと一緒に楽しんでいきたいなと思っています。ゲームシステムも凄く面白そうで、音楽も今後は生で聴ける機会はないと思うのですが、音楽も作り込まれていますので、全体の世界観などとあわせて楽しんでもらえると思います。ぜひプレイして、一緒に楽しんでいただけたらなと思います」とコメント。
最後に伊藤さんが「私たちは自分のキャラクターの収録だけなので、ヴェルム帝国と自分のキャラクターのストーリーという範囲しか知らなかったりします。でも、そのようなキャラクターが100人以上いらっしゃるということで、1つの国をとっても1人の人間をとってもかなりストーリーが面白いと思います。1つ1つ大切にプレイしていただけたらなと思います」とまとめた。
ガチャピンとムックが会場後方から乱入! その目的は!?
朗読音楽劇が終わり関係者が降壇すると、突然本作とは関係ない「テーマ フロム ミッションインポッシブル」が流れ、会場後方からガチャピンとムックが登場! 登壇した2人に司会の2人が“何しに来たの?”と聞くと、ガチャピンは「今日から公開の『ミッション:インポッシブル フォールアウト』の記者発表会に来ました」と答えるボケを披露(笑)。もちろんそうではなく、「プレカトゥスの天秤」スペシャルサポーターとしての登場だった。
今や活躍の場をテレビだけでなくネットにも広げているガチャピンは「これからはテレビとネットのマルチプレーヤーになって、みんなに元気を届けたい! お給金も山盛りもらいたい!」と、現在の心境を告白。対してムックは「ガチャピンの人気が凄くて、私たちは大きな格差があるんですよ。新たにツイッターを始めたんですが、ガチャピンのインスタグラムがフォロワー数2万を越えているのに、ムックのツイッターのフォロワー数は3,300人なんです」と、ちょっと低めのトーンで語った。しかし「だからこそ、お仕事を頑張ります!」と宣言し、ガチャピンとムックも絡んでいる事前登録についてのお知らせが行なわれた。
イベントの最後には、本日の参加者を交えた撮影会も行なわれ、大盛況の後に終了となった。
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