「DMC」is BACK！Xbox 2018 Briefingでシリーズ最新作「デビル メイ クライ5」を発表！

　カプコンは、米国時間の6月10日に開催された「Xbox 2018 Briefing」にて、世界初公開となる「デビル メイ クライ5」の情報を発表、トレーラームービーと公式サイトを公開した。

　「デビル メイ クライ」シリーズと言えばカプコンを代表するアクションゲームシリーズで、2001年のシリーズ第1作目の発売から、新システムや新キャラクターなどを追加しながら続編が発売されてきた。だが正式なナンバリングタイトルとしては2008年に発売された「デビル メイ クライ4」を最後に、Ninja Theoryが開発しパラレルワールドとして大きく毛色を変えた作品「DmC Devil May Cry」ですら2013年発売と、かなりの長期間音沙汰がなかったタイトルだ。

　確かに「Xbox 2018 Briefing」の冒頭で「日本の会社が開発したタイトルを発表する」という話はあったが、ここに来てまさかの「デビル メイ クライ」シリーズ最新作、しかも正式のナンバリングタイトルの発表とあって、会場はの観客からは驚きの声があがった。

　そこで本稿では改めてレポートの詳報と、現在公開されている情報を改めて整理してお伝えしたい。

本作のディレクターの伊津野英昭氏がステージに登壇。「『DmC』is BACK！」という発言に会場は大きく沸いた

　「デビル メイ クライ」シリーズは、作品によって主人公や設定は異なるものの、基本的にはデビルハンターとして悪魔を“スタイリッシュ”に狩っていくというのが基本の軸となる作品だ。そのアクション性と爽快感から人気を博しており、カプコンによると2018年3月31日現在でシリーズ累計販売数が全世界で1,600万本を越えるというモンスタータイトルとなっている。

　正式なナンバリングタイトルということで、これまでの作品と同じ世界と仮定し、今回公開されたトレーラーを見ると、主人公は前作「デビル メイ クライ4」の「ネロ」だった。髪の毛がバッサリと短くなって、ガラリとイメージが変わっているのが気になったものの、シリーズ伝統の剣と銃を使った攻撃を組み合わせて戦っていく姿と、彼の大きな特徴である右腕を使ったアクションは健在だ。

　ただ戦い方はかなり似通っているものの非常に気になった点が1つある。それは右腕だ。確かに前作でも「悪魔の腕」という特殊な設定ではあったが、今作ではその部分が義手になっていた、とは言え前作にもあった敵を引き寄せたり、掴んで振り回したりといったアクションはそのまま残っているように見える上、ロケットパンチのように義手を飛ばす新しい攻撃を確認することもできた。「デビル メイ クライ」シリーズと言えば剣、銃、そしてキャラクター毎の固有のアクションなど、多数の攻撃手段を組み合わせてコンボを決め、スタイリッシュに敵を倒していくゲームなので、右腕が義手という設定になることで、さらにコンボの幅が広がりそうだ。

　そしてゲームの遊び方という面での進歩ももちろんだが、グラフィックスの面でも進化しているように見える。さすがに10年前の作品と比べると綺麗に見えるのは当然と言えば当然だが、本作では「バイオハザード7」でも使用されたカプコンオリジナルのゲームエンジン「REエンジン」が採用されているとのことで、よりリアリスティックに描写されているような印象を受けた。

　そしてトレーラーを見ていて気になったのが、ムービーの最後に颯爽とバイクに乗って駆け抜ける初老の男性の姿だ。これまでの作品で主人公として登場していた「ダンテ」に似ているようにも見えるが、その正体はまだ明らかにされていない。

　なお米Microsoftの発表によると、プレイアブルキャラクターは3体登場し、それぞれ異なる戦闘スタイルと特徴を持っているのだという。1人がトレーラーで戦っているネロ、もう1人がバイクに乗っている初老の男性、仮にダンテとして、彼がプレイアブルキャラクターだったとしても2人しかいない。残り1人のキャラクターは完全に新キャラクターなのか、これまでの作品にも登場したことがあるキャラクターなのか。本日の発表時点では判断することが難しい。しかしこの文章には続きがあり「8月に実施されるgamescomで新たな情報を発表する」という記載があったのだ。これは期待できそうである。

　とにかく10年ぶりに正式なナンバリングタイトルである「デビル メイ クライ5」が発表されたことは大きな驚きであり、喜ばしいことだ。発売は2019年春を予定しており、プラットフォームはXbox One、プレイステーション 4、Steamとなっている。